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岡田武史監督の座右の銘は
《人間万事塞翁が馬》 (にんげん・じんかん・ばんじさいおうがうま)
だそうです。
「塞翁」というのは、城塞に住んでいる「翁(おきな)=老人」という意味ですが、
以下の故事が元になっています。
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城塞のそばに、老人が住んでいました。
ある日、老人の飼っていた大切な馬が逃げてしましました。
近所の人々は気の毒に思い、老人をなぐさめます。
ところが老人は
「このことが幸福にならないとも限らないよ」
と答えました。
すると、数ヵ月経ったある日、逃げ出した馬が良い馬をつれて
帰ってきたのです。
近所の人たちがお祝いを言いに行くと、老人は首を振って言いました。
「このことが災いにならないとも限らないよ」
しばらくして、老人の息子がその馬から落ちて足の骨を折って
しまいました。
近所の人たちがなぐさめに行くと、老人は
「このことが幸福にならないとも限らないよ。」
と言ったのです。
1年が経ったころ、異民族たちとの戦が始まりました。
城塞近くの若者は皆、戦いに行きました。
その戦いは激しく、十人に九人が亡くなりました。
しかし、老人の息子は足を負傷していたので、
戦いに行かずに済み、親子ともども無事でした。
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この話は、「淮南子(えなんじ)」という中国の古典に書かれています。
「幸福や不幸は予測できない事の例え」
とも使われていますが、別の視点から見れば
「終わり良いければすべて良し」
で、最後どうなるかによって、その過程の意味あいが決まってくる
といえます。
ですから、
「終わり悪ければ、すべて悪し」
で、結果が悪ければ、その過程まで悲しい色に染まって
しまうのです。
ちょうど、オセロのようなもの。
最後、白をおいたら、全部白に変わったり、
最後、黒をおいたら、全部黒に変わったりすることがあるように、
人生も最後によって、大きく変わるのです。
人生の最後は、「死」
「死」を前にして
「ああ、いままで俺は何をやってきたのだ」
と絶望しては
「今さえよければ」
と嘯いていた言葉はあっけなく吹き飛ばされてしまいます。
iPadやiPhoneが好調なアップルの責任者、スティーブ・ジョブズも
「いつかは死ぬということを覚えておくことは落とし穴を避けるための
私が知る最善の方法である」
と言い、
この故事を座右の銘にしている岡田武史監督も
「僕はいろんな決断をする時に、
《明日死ぬとしたら今どうするだろう》
と自分を追い込みます」
と語っていますが、「死」をいう問題をまじめに
見つめることが、大切だと知らされます。
[原文]
近塞上之人、有善術者。
馬無故亡而入胡。
人皆弔之。
其父曰、此何遽不為福乎。
居數月、其馬將胡駿馬而帰。
人皆賀之。
其父曰、此何遽不為禍乎。
家富良馬。
其子好騎、墜而折其髀。
人皆弔之。
其父曰、此何遽不為福乎。
居一年、胡人大入塞。
丁壮者引弦而戦。
近塞之人、死者十九。
此獨以跛之故、父子相保。
故福之為禍、禍之為福、化不可極、深不可測也。
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