落ちてくる物

　株取引の世界では　「落ちてくるナイフは掴むな！」　そんな喩えがある。　ここ数日の間の原油先物のチャートはまさに落ちてくるナイフ状態。

　落ちてくるには理由があって、　アメリカ大統領選挙の結果待ちや、　原油在庫の状況、　OPEC諸国や産油国の生産量調整の実効性などでの疑心暗鬼が蔓延しちゃったから。　はたまた　「１バレル当りの取引価格を５０＄を越えた値段で信用取引している人々をちょいと困らせて儲けてやろう」　そんな思惑もあるかもしれない。

　もう一つの落ちて来た物、　それは友達から貰った柿だった。　自宅の敷地にある柿の樹、　それを採る時に地上に多数の実を落果させてしまったらしい。　その落下の衝撃で柿の実には人間で言えば打撲傷的な傷みと、　その辺りを起点とした裂け目が入ってしまったのだ。

裂け目の入った柿の実

　その柿の実は昨日の囲碁の対局の場に囲碁仲間の一人が、　おやつとして皮を剥いて幾つかに切り分けた物を持って来て呉れたのだ。　美味しい柿だった上に、　食べごろサイズに切り分けてしまえば、　裂け目が入った柿だなんて、　全く気になりはしなかった。

　そして「家には未だ沢山あるよ、　裂け目が入っているけどね」、「そんなので良ければ上げるよ」　そう言ってくれたから、　家にはまだ買ったおいた柿が充分あるのだけれど、　「欲しい、欲しい・・・」と手を挙げて、　帰り道に友人宅に立ち寄って、　２０個を超えるの柿を頂いて帰って来たのです。　流石に裂け目の入った柿の実は傷みが早いから、　帰宅後すぐに隣の奥さんに声を掛けたら「貰う」と言うので、　半分ほど分けてあげちゃいました。

　一方の落ちてきた原油、　こいつは　「いま手を出すのはどうかな・・・？」と思いつつ。　今朝の市場で「欲しい」と手を挙げて（赤矢印の価格で）、　僕にとっての適量の注文を出して購入しました。　来週以降、こいつはどうなるか？　おっかなびっくりお楽しみです。