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ニールセンの「愛の讃歌」と「眠り」を聴きながら横浜から星川まで歩く

2008-03-28 06:41:23 | カール・ニールセンの作品
昨日は横浜から星川駅まで歩きました。
途中聴いたのは、カール・ニールセンの「愛の讃歌」と「眠り」。
カール・ニールセンの「愛の讃歌」作品12は、
デンマークの民俗学者アクセル・オルリックによりかかれたものを
テクストに使った作品で、4部分から構成されている。
最初は「少年時代」、二つ目は「青年期」、
そして三つ目が「成人期」、最後が「老年期」となる。
独唱と合唱と管弦楽のための作品で、
ブラームスの影響を受けていることを感じさせる。
初演は1897年4月27日コペンハーゲンで行われ、
聴衆から暖かく受け入れたようなことがCDの英文の解説に書いてある
彼が結婚して間もない頃なのでロマン風であり、
幸福感が伝わってくるようでもある。

「少年時代」は室内楽的な序奏に続き、
少年合唱によるかわいらしい歌から始まり、
独唱者も加わり、高まりをみせるが、
最後は最初の少年合唱の歌が再び現れ、
切れ目なくテノールの独唱から始まる「青年期」に入る。
「青年期」は管弦楽がドイツ風の
重厚な音楽を奏でながら合唱とからまっていく。
曲は切れ目なく、3曲目の「青年期」に続く。
ソプラノの独唱が中心に展開されていく。
古典様式的な歌とニールセンらしい音楽が、
融合した曲で、合唱が加わり再び重厚な音楽となる。
最後の「老年期」は独唱者たちによる歌から始まる。
バスが中心となってテノールが加わり曲は展開される。
管弦楽は牧歌風の音楽を奏でるが、
最後少年合唱が加わって、独唱者の歌が続き、
曲はいよいよクライマックスを迎える。
鐘の音が加わり、ブルックナーを思わせるような
持続する音の繰り返しの中、輝かしく曲を終える。

もう一つの「眠り」作品18は管弦楽と合唱による作品で、
初演は1905年5月21日、作曲者自らの指揮で行われた。
曲は3つの部分から構成されている。
第1曲は最初の序奏からしてよりニールセンらしさが出ており、
北欧的な音楽が管弦楽によって奏され、合唱が加わり、
緩やかな音楽の中、対位法的な音楽が展開されていく。
第2曲目は全曲中、一番動きのある劇的な音楽である。
合唱とともに激しい管弦楽の音楽が最初奏され、
金管楽器が活躍する場面が多く、盛り上がりを終盤に見せ、
そのあとは静かな音楽へと変わり、そのまま第3曲に入る。
第1曲と同じような眠りの世界に戻っていくような
穏やかで牧歌的な音楽が管弦楽と合唱により展開され、
最後は消え入るようにして終わる。

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