Mars&Jupiter

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クット・アッテルベリの交響曲第4番ト短調「小交響曲」作品14を聴く

2017-09-04 06:13:23 | 古典~現代音楽スウェーデン編
今回とりあげるのは1887年生まれのアッテルベリが、
1918年に作曲した交響曲第4番ト短調「小交響曲」作品14である。
今回聴いたCDは、アリ・ライシンネン指揮、
フランクフルト放送交響楽団の演奏による。
第一楽章コン・フォルツァ(力をこめて)は、
弦楽器が情熱的な第一主題を奏でて始まり、
金管楽器もそれに絡んでいく。
第二主題は木管楽器を中心とした牧歌的な旋律である。
それらの主題をもとに展開していく短い展開部を経て、
二つの主題が再現され、最後は力強く終わる。
第二楽章アンダンテは、クラリネットが奏でる旋律に始まる。
この旋律は北欧的な部分を感じさせる甘美な旋律で、
それをフルートなど他の木管楽器が引き継いでいく。
そっと弦楽器がそれを支え、ホルンが絡んでいく。
そしてやがて弦楽器が旋律を奏でていき、
金管楽器にも引き継がれ、最後は静かに終わる。
第三楽章スケルツォは、冒頭がドヴォルザークを思わせる。
短い中間部で木管楽器が活躍し、冒頭のスケルツォ主題が現れて終わる。
なぜかドヴォルザークの交響曲第9番の第3楽章を感じさせる。
第四楽章ロンドは、木管楽器が民謡風の旋律を奏でていく。
弦楽器もその旋律を引き継ぎながら、徐々に盛り上り、
高揚したあと、いったん静かになり、最後力強く終わる。
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