じぶんの足でたつ、それが教養なんだ

「われこそは」と力まないで、じぶんの歩調でのんびりゆったり歩くのがちょうどいい。

裁判員になりたい?

2008-04-26 | 随想(essay)
 来年の五月から裁判員制度が始まるらしい。法律制定から五年が経過し、いよいよ本番だというのである。しかし課題は山積している。制度の根本のところに大きな欠陥があるのは否定できない。二十歳以上の選挙権を有する者(日本国籍をもつ)を裁判員候補の有資格者としているが、それがどうして七十歳までなのか、腑に落ちない。  七十ともなれば、どんな人間も判断力も体力も著しく落ちるのだから、そんな存在に裁判員になって . . . 本文を読む

久方の光のどけき「虹の足」です

2008-04-02 | 随想(essay)
 虹の足                  吉野 弘 雨があがって 雲間から  乾麺みたいに真直な  陽射しがたくさん地上に刺さり  行く手に榛名山が見えたころ  山路を上るバスの中で見たのだ、虹の足を。 眼下にひろがる田圃の上に  虹がそっと足を下ろしたのを!  野面にすらりと足を置いて  虹のアーチが軽やかに  すっくと空に立ったのを!   . . . 本文を読む