じぶんの足でたつ、それが教養なんだ

「われこそは」と力まないで、じぶんの歩調でのんびりゆったり歩くのがちょうどいい。

器用と不器用ということ

2006-02-25 | 教育(education)
 他人から、「あなたは器用な人ですね」とか、「なんて君は不器用なんだ」と言われたら、どんな気がしますか。世間では「器用」はほめ言葉、「不器用」はけなし言葉だと思われていますが、はたして、実際はどうなのでしょうか。  このことに関して、ある人は次のように話しておられます。  《人間というのは、十五歳ぐらいになったらもう生き方が身についてしまっているんだ。こうすれば人に喜ばれる、こうすれば褒められるっ . . . 本文を読む

事件の「原因と責任」

2006-02-18 | 論評(comment)
 神戸の中学生の事件で私が一番反発を覚えたのは、心理学者とか、社会学者とか、教育学者とか言われる人たちです。あのような事件があったときに、必ずコメントする人たちがいます。彼らはいろいろと事件の原因について語るわけですが、その場合しばしば親の責任に帰結するような言い方をする。彼らは客観的に「原因」を追求しているのですが、それがいつも「責任」と混同されるような言い方で語ってしまうわけです。(中略)   . . . 本文を読む

私は立たない 洗っています

2006-02-11 | 教室(classroom)
 もともと「教育」という行いは文化そのものだったといいたいのです。土地に根ざして営まれていたという意味です。それぞれの作物にふさわしい土壌があるように、その土地に根ざした「教えと学び」のスタイルがあったのです。にもかかわらず<教える>に特化してきたのが日本の近代学校教育でした。国是・国策としての「近代化」はひとえに教育、それも学校教育に頼りきりにならなければ進められなかったと信じられたからです。 . . . 本文を読む

小学生徒心得/ 文部省正定、東京:師範学校(1873)

2006-02-04 | 教育(education)
 第一条・毎朝早ク起キ顔ト手ヲ洗ヒ口ヲ漱キ髪ヲ掻キ父母ニ礼ヲ述ヘ朝食事終レバ学校ヘ出ル用意ヲ為シ先ツ筆紙書物等ヲ取揃ヘ置キテ取落シナキ様致ス可シ  第二条・毎日参校ハ受業時限十分前タルベシ  第三条・校ニ入リ席ニ就カントスル時教師ニ礼ヲ致ス可シ  第四条・席ニ着キテハ他念ナク教師ノ教ヘ方ヲ伺ヒ居テ仮リニモ外見雑談等ヲ為ス可カラズ  第五条・教師ノ許シナクシテ猥リニ教場ヘ入ル可カラズ  第六条・受業 . . . 本文を読む