この歳になって、大正、昭和(戦前、戦中)のことが、気になる。
日清、日露~太平洋戦争に至る経緯がなぞであった。
父は海軍の技術屋であったが、当時、政治的判断などしようもなかったであろう。
ましてや、中国の状況にも、米英の戦略にも 、無知であっただろうし、特に知らされてもいなかっただろう。
日本自体が、欧米の潮流のなかで、右往左往していた時代でもあった。
今は知らないが、私の子供のころに習った歴史は、せいぜい日清、日露位までである。
戦後、米国の統制や、共産主義のベールにより、知ることなどできない時期でもあった。
そして、戦後60余年。
日本人だけでも、数百万の死者を出したことを考えると、自分が1個人として生きている今、人間とは・・・と思う限りだ。
ちなみに、父は、子供たちに、「質実剛健」という言葉しかのこさなかった。
それは、言葉たらずであると思えるが、大きな言葉でもあると思える。