長い長い旅行の夢を見ていたようです。
多分、穏やかでいい時間を過ごしていたよう。
覚えているのは急転直下となる最後の部分だけです。
いつものとおり「私」は限りなく私自身で、夫も登場します。
「私」たちはごちゃごちゃした通りの幅拾い歩道にいました。
色とりどりの服装をした褐色で大柄の人たちが行き交う歩道。
南国のどこかの島か、南米か、アフリカか、私の知らない国。
歩道には低いテーブルのような正方形のグレーの大理石があり
道行く人が座っても寝転んでもいいようになっていました。
その上には街路樹が張り出て傘のように日陰を作っています。
夫は地元の人たちに混じって大理石の上で横になっています。
ひんやりとした感触が気持ちよく、旅行中何度も来ていたよう。
「私」も一緒にいましたが、他人と身体が触れ合ったまま
横になっているのも嫌だし、チェックアウトの時間も迫り
「先にホテルに帰ってるね。」
と夫に言い残し、荷造りをするために1人で戻り始めました。
宿泊していたのはハイアットで、ちょっと古い建物でしたが
高層ビルがあまりない場所にあっては黒いビルが目立ちました。
「部屋番号は2262だよね?あれっ、2662だっけ?」
1人になった「私」は急に心許なくなりました。
肩がぶつかるような人混みを抜け舗装されていない道を行くと
急に人の数が減り、「あれっ?」と思ってホテルがある右手を
見上げると、黒いビルがやや後に見え、どうやら通り過ぎたようで
慌てて少し戻り道を左に曲がりました。
明るい色の土が剥きだしになった道で、その上を歩いていく
たくさんの裸足の足、多くが足環をした足が見えます。
少し坂になった左手にホテルが見えてきました。
建物の中はほの暗く、直線的で近代的。冷房も効いています。
ロビーの奥にエレベーターホールがあるのを知っていながら
なぜか「私」はロビー前にある階段を上って中二階に出ました。
荷造りが気になり、少しでも早く部屋に戻ろうとしていたようです。
中二階にもエレベターがありました。そこから乗ったことはなく
壁には押しボタンがひとつしかなかったのでそれを押すと、
すぐにエレベーターが来てドアが開きました。
「私」はそそくさと乗り込み、22階を押そうとすると
行き先階のボタンはなく、古くさいデジタル表示の小窓があり
その上に「日付」と書いてあります。
「えっ今日の日付を入れるの?」
表示は英語ではなかったもののなぜかわかりました。
しかし、「私」は表示がわからなかったふりをして
2262
と打ち込みました。
するとエレベーターが急に猛スピードで動き出し、
上がるのではなくガタガタ揺れつつ急速に下がっていきます。
しかも、業務用エレベーターだったのか床が平らではなく
一部に穴が開いて機械の歯車のようなものが付いています!
歯車の隙間からは下界が見えるではないですか
「私」は滑って歯車の間に落ちないように何かにつかまりつつ
「清掃用の大型機械か何かをこの歯車に固定するのかしら?」
と非常事態の中にあっても、不思議なほど冷静でした。
地面に叩きつけられるような重力を感じつつ、気がついたら
「私」は外に出ていました。やはり業務用エレベーターだったのか
そこは中庭のようになったホテル従業員の休憩場でした。
いくつも長テーブルがあり、制服を着た人たちが食事をしたり
談笑したりしています。みな褐色の人たちでした。
突然エレベーターから転がり出てきた「私」に気づいたものの
そのまま食事やおしゃべりを続け、見ぬふりをしてくれました。
「私」はバツの悪さから照れ笑いをしつつ、その場を立ち去り
「やっぱり普通のエレベーターに乗ればよかった。」
と思いながら、もう一度ホテルのロビーに戻ろうとします。
ところが、中庭を出るとそこはホテルではなく一般の道で
裸足の人たちが頭に荷物やカゴを載せて行き交っています。
「そういえばさっきの従業員の制服はハイアットのじゃなかった!」
と思ったあたりから、「私」はだんだん度を失っていきます。
周りを見渡しても黒っぽいビルは見えず、自分がどこにいるのか
完全にわからなくなってしまいました。
それでも誰にも何も聞かずに細い道をドテ勘で歩いていきました。
やはりホテルは見えてきません。
「どうしよう。チェックインの時間になっちゃう」
とっくにホテルに戻った夫が「私」の帰りを待っているはず。
電話もなければクルマも通らず、大勢の人が歩いているばかり。
とうとう「私」は10歳ぐらいに見える丸々太った男に子に
「ハイアットホテルに行きたいんだけど。」
と声をかけました。
少年は英語で「あっちだよ」と指を指して教えてくれました。
「私」は少しぬかって歩きにくい土の上を教えられた方角に急ぎ
「どうしよう!」
「どうしよう!」
と完全にパニックになっていました。
実は急ごうにも足がほとんど前に出ず、進めないのです。
歩道の脇の垣根の木をつかみながら腕の力で下半身を引っ張り
なんとか前に進んでいるようなもので、足が前に出ません。
掌を開くと、ちぎれた葉っぱが指の間に挟まっています。
息が上がり、心身とも困憊したところでなんとかホテルに出ます。
ところが、そこはハイアットではなく低層の別のホテルでした。
「ここじゃない!」
へたり込みそうになったときに、2人の男性が歩いてきました。
2人ともハンチング帽を被り、釣りジャケットを着ていて
中年の韓国人に見えました。「私」はすがる思いで、
「ハイアットに行きたいんですけど、ここじゃないですよね?」
と尋ねると、観光客らしい最初の男性には通じませんでしたが、
すぐ後にいたもう1人の柔和そうな男性は地元の人らしく、
「ハイアット?あぁ、この先ですよ。」
と坂の下を指しました。その英語の発音に
「やっぱり韓国人だったんだ。」
と思いながらも、「私」は限界に達していました。
地元の人だったらクルマがあるかもしれない!
「足が痛くて歩けない!クルマでハイアットまで連れてって」
と心の中で叫んだところで、夢が終わりました。
======================
目覚めても心臓がバグバグしているほどでした(笑)
寝ているときの血圧は下がっているはずなのに、これでは
寝ながら心臓発作でも起こしそうです
書いているだけでも各シーンがリアルに思い出されドキドキ
夢見ストとしてのレベルが上がってきているのか
臨場感ありすぎ
しかも、またまたエレベーター
>エレベーターは幽体離脱の「あの世」から戻る新兵器なのか?
という疑問への答えはますます明確になってきています。
そして幽体離脱が「あの世」への旅であることを証明するように
まぁホテルの登場も多いこと(笑)
多分、穏やかでいい時間を過ごしていたよう。
覚えているのは急転直下となる最後の部分だけです。
いつものとおり「私」は限りなく私自身で、夫も登場します。
「私」たちはごちゃごちゃした通りの幅拾い歩道にいました。
色とりどりの服装をした褐色で大柄の人たちが行き交う歩道。
南国のどこかの島か、南米か、アフリカか、私の知らない国。
歩道には低いテーブルのような正方形のグレーの大理石があり
道行く人が座っても寝転んでもいいようになっていました。
その上には街路樹が張り出て傘のように日陰を作っています。
夫は地元の人たちに混じって大理石の上で横になっています。
ひんやりとした感触が気持ちよく、旅行中何度も来ていたよう。
「私」も一緒にいましたが、他人と身体が触れ合ったまま
横になっているのも嫌だし、チェックアウトの時間も迫り
「先にホテルに帰ってるね。」
と夫に言い残し、荷造りをするために1人で戻り始めました。
宿泊していたのはハイアットで、ちょっと古い建物でしたが
高層ビルがあまりない場所にあっては黒いビルが目立ちました。
「部屋番号は2262だよね?あれっ、2662だっけ?」
1人になった「私」は急に心許なくなりました。
肩がぶつかるような人混みを抜け舗装されていない道を行くと
急に人の数が減り、「あれっ?」と思ってホテルがある右手を
見上げると、黒いビルがやや後に見え、どうやら通り過ぎたようで
慌てて少し戻り道を左に曲がりました。
明るい色の土が剥きだしになった道で、その上を歩いていく
たくさんの裸足の足、多くが足環をした足が見えます。
少し坂になった左手にホテルが見えてきました。
建物の中はほの暗く、直線的で近代的。冷房も効いています。
ロビーの奥にエレベーターホールがあるのを知っていながら
なぜか「私」はロビー前にある階段を上って中二階に出ました。
荷造りが気になり、少しでも早く部屋に戻ろうとしていたようです。
中二階にもエレベターがありました。そこから乗ったことはなく
壁には押しボタンがひとつしかなかったのでそれを押すと、
すぐにエレベーターが来てドアが開きました。
「私」はそそくさと乗り込み、22階を押そうとすると
行き先階のボタンはなく、古くさいデジタル表示の小窓があり
その上に「日付」と書いてあります。
「えっ今日の日付を入れるの?」
表示は英語ではなかったもののなぜかわかりました。
しかし、「私」は表示がわからなかったふりをして
2262
と打ち込みました。
するとエレベーターが急に猛スピードで動き出し、
上がるのではなくガタガタ揺れつつ急速に下がっていきます。
しかも、業務用エレベーターだったのか床が平らではなく
一部に穴が開いて機械の歯車のようなものが付いています!
歯車の隙間からは下界が見えるではないですか
「私」は滑って歯車の間に落ちないように何かにつかまりつつ
「清掃用の大型機械か何かをこの歯車に固定するのかしら?」
と非常事態の中にあっても、不思議なほど冷静でした。
地面に叩きつけられるような重力を感じつつ、気がついたら
「私」は外に出ていました。やはり業務用エレベーターだったのか
そこは中庭のようになったホテル従業員の休憩場でした。
いくつも長テーブルがあり、制服を着た人たちが食事をしたり
談笑したりしています。みな褐色の人たちでした。
突然エレベーターから転がり出てきた「私」に気づいたものの
そのまま食事やおしゃべりを続け、見ぬふりをしてくれました。
「私」はバツの悪さから照れ笑いをしつつ、その場を立ち去り
「やっぱり普通のエレベーターに乗ればよかった。」
と思いながら、もう一度ホテルのロビーに戻ろうとします。
ところが、中庭を出るとそこはホテルではなく一般の道で
裸足の人たちが頭に荷物やカゴを載せて行き交っています。
「そういえばさっきの従業員の制服はハイアットのじゃなかった!」
と思ったあたりから、「私」はだんだん度を失っていきます。
周りを見渡しても黒っぽいビルは見えず、自分がどこにいるのか
完全にわからなくなってしまいました。
それでも誰にも何も聞かずに細い道をドテ勘で歩いていきました。
やはりホテルは見えてきません。
「どうしよう。チェックインの時間になっちゃう」
とっくにホテルに戻った夫が「私」の帰りを待っているはず。
電話もなければクルマも通らず、大勢の人が歩いているばかり。
とうとう「私」は10歳ぐらいに見える丸々太った男に子に
「ハイアットホテルに行きたいんだけど。」
と声をかけました。
少年は英語で「あっちだよ」と指を指して教えてくれました。
「私」は少しぬかって歩きにくい土の上を教えられた方角に急ぎ
「どうしよう!」
「どうしよう!」
と完全にパニックになっていました。
実は急ごうにも足がほとんど前に出ず、進めないのです。
歩道の脇の垣根の木をつかみながら腕の力で下半身を引っ張り
なんとか前に進んでいるようなもので、足が前に出ません。
掌を開くと、ちぎれた葉っぱが指の間に挟まっています。
息が上がり、心身とも困憊したところでなんとかホテルに出ます。
ところが、そこはハイアットではなく低層の別のホテルでした。
「ここじゃない!」
へたり込みそうになったときに、2人の男性が歩いてきました。
2人ともハンチング帽を被り、釣りジャケットを着ていて
中年の韓国人に見えました。「私」はすがる思いで、
「ハイアットに行きたいんですけど、ここじゃないですよね?」
と尋ねると、観光客らしい最初の男性には通じませんでしたが、
すぐ後にいたもう1人の柔和そうな男性は地元の人らしく、
「ハイアット?あぁ、この先ですよ。」
と坂の下を指しました。その英語の発音に
「やっぱり韓国人だったんだ。」
と思いながらも、「私」は限界に達していました。
地元の人だったらクルマがあるかもしれない!
「足が痛くて歩けない!クルマでハイアットまで連れてって」
と心の中で叫んだところで、夢が終わりました。
======================
目覚めても心臓がバグバグしているほどでした(笑)
寝ているときの血圧は下がっているはずなのに、これでは
寝ながら心臓発作でも起こしそうです
書いているだけでも各シーンがリアルに思い出されドキドキ
夢見ストとしてのレベルが上がってきているのか
臨場感ありすぎ
しかも、またまたエレベーター
>エレベーターは幽体離脱の「あの世」から戻る新兵器なのか?
という疑問への答えはますます明確になってきています。
そして幽体離脱が「あの世」への旅であることを証明するように
まぁホテルの登場も多いこと(笑)