Whatever will be, will be.

気まぐれ日記。

JCダートの展望-その3

2012-11-28 14:06:45 | G1
オッズバランス編。
寸評。

JBC組から。

1着ワンダーアキュート。
今年はフェブラリーS3着の後、格下とも言える相手に連敗して物足りない結果。
そこから休養に入って臨んだJBCは結果は立て直しに成功といえる完勝。
ついにG1タイトル奪取となった。
去年のJCダートでは致命的とも思えたスタート直後の躓きから、猛然と追い込み2着。
その後の東京大賞典ではスマートファルコンに鼻差2着。
実力は十分見せてきていた。
建て直しが成功したとなれば、当然、今回のメンバーならば実力上位の1頭。有力だろう。
敢えて言えば、本当の目標はここだったと思われるだけに、前走は走りすぎてしまったことが逆に反動の心配が...。

2着シビルウォー。
交流競走の常連馬でだいたいそれなりのレースはしている馬。
逆に時計の掛かる深いダートの地方限定馬という部分と2000m以上でこその感もある。
JRAのしかもG1となればスピードも要求される1800mでは流れに対応できない危険があるタイプだろう。

3着トランセンド。
去年のJCダートの覇者。
しかし、フェブラリーSで惨敗。
続くドバイも見せ場なし。
そこから建て直しを図って望んだ前走。
3着と言っても勝ったワンダーアキュートには1.6秒差。
少なくともこのレースでは出来が戻ったとは到底いえない。
そこからの上積みがどれだけあるか?
あとは地方は実績的には合わないタイプ。
JRAの舞台とおそらく今度は何が何でも逃げるだろうから、それらに活路を見出せるか。

4着ソリタリーキング。
ヴァーミリアンの半弟。
今年になって本格化してきた良血馬。
だいたいが晩成型(長く活躍)。
だいぶ充実してきた感じはある。
前走も勝ちに自分から動いて不発に終わった部分もあるし、叩き台と思えば割り切れる。
去年のJCダートも0.6秒。(8着)
去年より力をつけていることと逆に勝ったトランセンドが去年より力が落ちていると思えば、勝負になっても良い。
ただ、馬とは直接関係内が、先週のJCで運を使い切ってしまった感のある石坂厩舎。
もう勝負運はないような気がする。


武蔵野S組。

1着イジゲン。
致命的な出遅れを物ともせずに快勝。
ここにきて充実してきた3歳馬。
ただ、前走はタイムが平凡なことを考えると、相手が弱すぎた(走らなすぎた)。
持ちタイム的にも物足りないし、まだ本当の意味で厳しい相手とは戦っていないだけに、
G1の壁がありそうなタイプかもしれない。
しかも前走が見た目だけで言えば相当に強かっただけにある程度人気になることが予想される立場。
今回は連下くらいに考えるほうが良さそうな馬だろう。

3着ダノンカモン。
去年の秋がピークだった感じがある。
今年も一応、フェブラリーSでは4着と健闘しているし、その後の2戦は芝だから参考外。
前走は休み明けだから酌量の余地は残しているが、勢いは感じない。
それと1800mの距離も実績から1F長いだろう。
去年も頑張っているが、最後踏ん張りが利かなかった。

5着ストローハット。
さすがにまだG1では見劣るだろう。

6着ナムラタイタン。
当初は1400mベストだったが、今は1600mがベストになってきた。
距離に対応できてきたが、今回は1800m。
距離への不安は大きい。


みやこS組。

1着ローマンレジェンド。
破竹の6連勝中。
重賞も2連勝中。
エルムSではG1馬エスポワールシチーに3キロ軽かったものの競り勝ち。
競り勝ったことも大きいし、強敵相手にレース経験をしたことも大きなプラスだっただろう。
一定レベルの実力は示しているし、前走も直線で馬群が詰まったたけに辛勝だったが、実質は完勝だろう。
また、持ち時計的にもG1で戦えるだけのスピードも見せているから、一気に頂点も十分に有り得そう。
主戦の岩田が乗れなくなってしまったが、代わりがデムーロならば何も心配はないだろう。
運の話で言えば、先週、岩田も運を使い切ってしまった感があっただけに、
むしろ勝負運的にはこの乗り替りはプラスに働くかもしれない。

2着ニホンプロアワーズ。
+11キロで重め残りの感もあったしスピードに対応できないタイプの印象があった中、
1分49秒台で走れているから大健闘の部類。
地方限定馬タイプだったが、少し印象が変わったレース振りだった。
G1でもっと厳しい流れになる今回は。。。
G1級の底力には疑問はある。

3着ホッコータルマエ。
前走は意外と人気がなかったとも言える5番人気。
それを覆す健闘だった。
さすがにさらに強敵相手となる今回は、現状では力不足な感は否めないが、
イジゲンにはレパードSでは快勝しているし、イジゲン基準ならば、そこそこの力はある。

6着グレープブランデー。
3歳の昨年はジャパンダートダービーで勝利。世代の頂点に立った。
そこから長期休養に入って、5月に復帰。
5戦したが3歳児の勢いは完全に失ってしまった印象が強い。
一応、近3走に関してはそこそこの走りはしているし、特に前走は内容的には1番良かっただろう。
上昇傾向にあるが今回はG1。
さすがに厳しいか。
狙いはここで負けた後ではないか?

8着ナイスミーチュー。
格下感は否めない。

10着ハタノヴァンクール。
2番人気の支持を集めたが結果は惨敗。
脚質の問題もあるが、基本的にスピード不足のようだ。
速い流れ、速い馬場ではついて行けない感じ。


その他。

ミラクルレジェンド。
地方限定馬。
牝馬限定の部分もある。
それでもやれば牡馬相手でも戦える力もありそうだが、結果的に牡馬の強敵相手の経験不足。
ここを狙うならば、牝馬限定戦に拘らずに経験を積ませておくべきだろう。
基本は顔見世の立場ではないか。

トゥザグローリー。
芝からダートへ矛先を変えての参戦。
馬自体は最強5歳世代のトップホースの1頭。
芝ではG1には手が届かない状況だけに、単純な個体能力のレベルでは日本では芝路線の馬の方がダートより上。
ダート適正の問題はあるが、逆に適正があれば、能力的にはトゥザグローリーが通用してもおかしくないだろう。
一応、母は初ダートでG1フェブラリーSで見せ場十分の3着。
ドバイワールドCで2着の実績もある。
父キングカメハメハも芝ダート兼用の種牡馬と言って良いだろう。
ただ、そうは言ってもこれまでは芝路線の初ダート馬は苦戦しているのも事実。
近年のダート参戦馬の中では最も能力のある馬だと思うので、警戒は必要だが、連下くらいまでで良いだろう。
あとは人気次第か。