信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

湯ノ丸山系のラン6

2017年02月11日 | 山野草

一見してそれと分かるオニノヤガラ、大地に矢が突き刺さっているかのようです。
花が白色系をシロテンマ、緑色系をアオテンマとも呼ばれているようです。


葉を持たず、円柱状の茎に膜質の鱗片葉をつけ、数十個の花を総状につけます。


花の形は変わっていて、左右の側萼片と上の背萼片が合着して壺状になっています。
唇弁の縁は黄色を帯びて細かく裂け、中にはずい柱や葯が見えます。


花の色がトキの翼の色に似ることからトキソウ、淡紅色の花が人目を引きます。


周囲の植物に覆われる前に花を咲かせますが、株数が少ないと見逃しがちです。


花は横向きで、唇弁は紅紫色が濃く、縁や内側に長めの突起が密生します。


ヤマトキソウは茎葉も花も小さく、1株程度では気づかれることの少ないランです。


登山道脇に数十本が密生する人気の株、毎年にぎやかに花を咲かせてくれます。


花は上向きでほとんど開かず、花色が薄く、トキソウとの見分けは容易です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする