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2004年から2018年まで活動した洗足学園音楽大学・延原ゼミの活動の様子を写真を交えて紹介しています。

南仏のファンタジー

2018-08-30 18:37:32 | 活動報告


ゼミでボザ作品の演奏は管楽器において何度もありました。
ウジェーヌ・ボザは南仏ニースに生まれ、
1991年に亡くなったごく最近の作曲家です。
作風はフランス近代の手法を織り交ぜ、
アカデミックで親しみやすい作風と言えます。
これは近年のフランスの作曲家のひとつの方向性として、
新しさを出すことよりも条件を満たした、
よくできた曲を作曲します。

このオーボエとピアノのためのファンタジー・パストラールも、
冒頭のピアノは如実なドビュッシー風の並行進行に対して、
オーボエはエキゾチックな旋法によるモノローグで、
その後もさまざまなスタイルの表情を垣間見せます。
何がボザらしいかと言うとやや言いにくいのですが、
最後の速い部分1分30秒はピュアで屈託のない音楽と言えます。

そんなボザを演奏しているのは当時1年生で、
今年に2年生になった将来性大のペアでした。

オーボエ 河村真歩
ピアノ 下谷内李紅

ファンタジー・パストラール


題名はフランス語で「パストラーレ」ではなく、
「パストラール」と読みます。

この録音から2017年度のものになりました。
昨年までは忙しくこのように整理していくことができませんでした。
録音した曲目もあと少しとなりました。

新たな日本の風情

2018-08-29 09:56:38 | 活動報告


日本の民謡があちらこちらに散りばめられ、
ポピュラリティと近代クラシックをほどよく一体化させ、
サックスのヴィルトゥオーゾティと音色を活かし、
要所のフラジオや卓越したピアニズムなど、
全てを満たした多くの奏者に人気の曲です。
音大生ならではの特徴を出すのに、
演奏意欲を湧かせ楽しめるレパートリーになっています。

学内でもよく知られていた、
柗井拓野さんが卒業間近に残した録音としても、
プレーヤー人生を歩むにあたって興味深いと思います。

アルトサクソフォーン 柗井拓野
ピアノ 大嶋千暁

石川亮太作曲 日本民謡による狂詩曲


このレコーディングの前年までは、
毎年レコーディングした曲を集め1枚のCDとしていましたが、
この2016年度はこの1曲のみとなりました。
2017年度にレコーディングを続けましたが、
ジャケットを作成できる人が出ずデータのみとなりました。
2017年度の録音も引き続きアップします。

ベルギーの叙情

2018-08-26 09:31:07 | 活動報告


ベルギーの作曲家と言うととても珍しい気がすることと、
曲を聴いてみるとやや意外な気もします。
アンドレ・ウェニャンのラプソディは、
淀みのないポピュラリティと叙情を持ち合わせた、
ストレートな表現で親しみやすいサックスのレパートリーです。

YouTubeでは、まだあまりアップされていないこともあり、
今回のような本格的なレコーディングによる音源は、
貴重なサンプルになると思います。

サックスを首席で卒業した西村麻衣さんと、
原田愛先生のピアノによる演奏は、
とてもクリアでナチュラル、端正な演奏で、
この曲を的確に表現できていることは見事です。
ベルギーの美しい風景と共にぜひお聴きください!

アルトサクソフォーン 西村麻衣
ピアノ 原田愛

ラプソディ 第2楽章


ラプソディ 第3楽章


これで毎年製作していたゼミのCD
「ベストパフォーマンス2015」のYouTubeへのアップが完了しました。
この後は、2016年と2017年で2年かけて収録した録音があります。
パッケージ等はつくる人が見つからず録音データのみになりました。
これらもできる限りアップできればと考えています。

流麗で甘美なプーランク

2018-08-24 21:22:35 | 活動報告


ピアノは音を出すだけであれば鍵盤を押せばいいと言う意味で、
容易いことかもしれませんが、
その分たくさんの役割をひとりで行っていると言えます。
特にプーランクやラフマニノフの曲は甘美なメロディが際立ちますが、
その裏では他のフレーズや声部にも凝っていて、
隠し味的な部分でたくさんのものが詰め込まれています。
それらはメロディをより引き立たせることに一役買っています。
ですから、ピアノ曲やピアノパートの演奏は易しくありません。

ただそれらを他の楽器にアレンジする際には、
その隠し味的なフレーズや声部を取り払って、
単純なメロディ、ハーモニー、ベースの構造だけになっていることがあります。
演奏する意味では容易でとっつきやすいかもしれませんが、
音楽の深さはなくなってしまいます。

全ての音を残してアレンジすると言う意味で、
ピアノ曲は数人のアンサンブルにすることができます。
ピアノソロをピアノ三重奏(Vn,Vc,Pf)にすると、
ヴァイオリンとチェロはフレーズを必要としますが、
やることがなく休符が増えそうな場合は、
違和感なくスタイルに合ったフレーズを付け足します。
そこがアレンジャーとしての腕の見せ所でもあります。
少し聴いただけでは付け足したとわからないほうがいいです。
そんな人気のピアノソロをピアノ三重奏にしたアレンジを聴いてみてください。

ヴァイオリン 髙橋沙織
チェロ 橋本総司
ピアノ 小林ゆずか

延原正生編曲 3つのノヴェレッテより第1、3曲


編曲のことをこれまでいろいろ言ってきましたが、
20世紀末は良かったさまざまなテレビで流れる音楽が、
今は何を意図しているのかとつかめないことがあります。
表現は自由だと言っても本当にいいのかと考えさせられます。

編曲の可能性

2018-08-23 22:12:43 | 活動報告


編曲と言うと例えば弦楽四重奏をサクソフォーン四重奏、
とかそのまま音を置き換えることを考えることも多いでしょう。

いい作品を考える場合、選んだ楽器編成について、
その楽器の特性を活かすことが最大の命題です。
その意味ではそのまま音だけを移しても、
良くできている曲であればあるほど原曲よりは劣ってしまいます。

編曲と言ってもピアノ曲をサクソフォーン四重奏にする、
となると声部書法が変わることによって、
新たな音楽の可能性が出てきます。

このシューマンのピアノ曲であるアラベスクを、
サクソフォーン四重奏にすることは、
1つの楽器を4人で分担することで音それぞれが存在感を増し、
そこに編曲者の表現領域を注入できるのです。
そこにはシューマンの想定していなかった世界が広がります。
アラベスクとは唐草模様のような幾何学模様を意味します。

そんなサクソフォーンのロマン派への憧憬、
レパートリーの拡充はまだまだこれからです。

ソプラノサクソフォーン 中村紀仁
アルトサクソフォーン 岩﨑舞
テナーサクソフォーン 伊藤優花
バリトンサクソフォーン 渡邉真大

安彦大樹編曲 アラベスク 作品18


2018年に至る3年間は以前よりも編曲作品が減ったことと、
それを録音データとして残すまでに至らなかったことがあり、
ゼミ生の作編曲作品の録音としてはこの曲が最後になりました。

ナイジェル・ヘスの名曲を

2018-08-20 19:31:44 | 活動報告


映画音楽の「ヴァイオリンと管弦楽のためのファンタジー」は、
フィギュアスケートでも立て続けにとりあげられ有名です。
因みにその映画「ラヴェンダーの咲く庭で」はヴァイオリニストのお話です。
4分弱の小品ですがとてもアカデミックでよくできていて、
このような作曲のお手本のようにも思えます。
憂いを秘めたファンタジーのほぼそのままを長調にして、
幸せに満ちたもうひとつの音楽「ラヴェンダーの咲く庭で」にしていることも、
実に大作曲家のエピソードのようです。

そのヴァイオリンパートをサックス2本にして、
ヴァイオリンとはまた違った趣の編曲になりました。
ピアノパートはヴァイオリンが相手と、
サックス2本が相手では音量的に全く変わってきますが、
ピアニストのピアノの鳴らし方も大きく関わります。
サックス2本がいいポジションで思いっきりフォルテになると、
ピアノはなかなか聴こえなくなります。
レコーディングであればバランスを整えられますから可能になります。

ソプラノサクソフォーン 佐藤春花
テナーサクソフォーン 池田葵
ピアノ 末次実玲

延原正生編曲 ファンタジー


YouTubeに載せる際には動画にする必要がありますが、
そもそもCDとして制作していた音楽でしたから、
あまり動画としての演出をしたくないと考えていました。
画像の転換はするものの動きなどは大きく入れず、
変わるタイミングもあえて音楽とは一致させていません。

ところが、ここのところ続けて動画にしているうちに、
自ずと編集に少しこだわるようになってきました(笑)
画像のセレクトはいつも難しいので凝っていません。

グランドバレー・ファンファーレ

2018-08-19 19:18:15 | 活動報告


ベストパフォーマンス2015の録音アップを始めました。
演奏者の顔ぶれも変わりました。
その年々屈指の演奏者の演奏です。

その最初にアップしたのは金管五重奏です。
CDのブックレットにはエワイゼンと書いてありますが、
イウェイゼンという読みが増えてきている作曲家の、
グランドバレー・ファンファーレです。
イウェイゼンがアメリカ・クリーヴランド生まれということから、
YouTube画像にはクリーヴランドの画像を入れました!

金管アンサンブルの演奏というと、
縦や音の粒が揃っているイメージですが、
この演奏ではフレーズのフィギュールに息づいたノリがほのかに感じられ、
それらが各奏者それぞれにアイデンティティとして根付いています。
お互いが理解しあいながらいつも合わせていると、
理屈ではない楽しさが自然と表出するのでしょう。

トランペット 河原史弥、浦井宏文
ホルン 國井沙織
トロンボーン 奥積すなお
テューバ 小城京平

グランドバレー・ファンファーレ


CDのジャケットはその年々の製作者によってデザインが変わり、
2015のデザインもかなり華麗です。

また、録音していただいている先生や学生、録音風景などの写真が、
僅かですがジャケットに含まれています。
こんなに贅沢な環境でレコーディングできることは、
演奏者にとって本当に恵まれていて、
それが本当に理解できるのはずっと先なのかもしれません。

フランスの香り

2018-08-18 20:53:28 | 活動報告


クラシック音楽にはいろいろな国の香りが感じられます。
それを強く感じられるのは、社会主義の国の作曲家が、
祖国を離れフランスやアメリカに移った際に、
作風や響きが変わることです。
ストラヴィンスキー、プロコフィエフ、バルトークなど、
名だたる作曲家が思い浮かびます。

日本にはクラシックのルーツがありませんから、
そもそもドイツやフランスといったクラシック先進国から、
さまざまな技法やスタイルを学んで作曲しました。
それはアメリカともやや似ているところがあります。
裏を返せば国の中でさまざまな文化が共存していることです。
もちろん自国の文化がありますが、
例えばこんなに多国籍な食文化が何でもあることも珍しいです。

そこでフランスを主とした音楽バイキング。
しかも粋でウィットに富み香りのある音楽、
それがこの「モンフォール・ラモリーの記憶Ⅱ」です。
パリ近郊のモンフォール・ラモリーにはラヴェルの家があります。

18歳の時に初めてフランスに行きました。
その時に現地で聴いたラヴェルはその空気感と共に衝撃でした。
それは日本で聴いているラヴェルではなかったのです。
その空気感を伝えるフランスのエスプリ、
この曲の初稿は大学2年の時にその印象を基に作曲されました。

アルトサックス 松田知大
ピアノ 末次実玲

延原正生作曲 モンフォール・ラモリーの記憶Ⅱ


ラヴェルを中心にフランス近代ほか、
さまざまな音楽のバイキングとしてまとめました。

ゼミのレコーディングで未アップのものをアップしていますが、
「ベストパフォーマンス2014」(実際は2015年に出しています)を、
このアップでコンプリートしました。
引き続き「ベストパフォーマンス2015」をアップしていきます。

ロンドンデリーの歌

2018-08-17 06:58:38 | 活動報告


必ずではないですが、メロディが良ければいい曲かもしれません。
編曲とはそのメロディに何を着せてどのようなメイクをするか、
というようなことかもしれません。
その意味ではシンプルなメロディほど多様性があります。
さらに、スタイルをどうまとめるかが重要かもしれません。
そこがアレンジャーの腕だと思います。

例えば、ドーシーラーソというメロディがあって、
ドミソの和音で始めるか、
チャイコフスキーのようにラドミの和音で始めるか、
または他のロマン派も含めレファラドの和音で始めるか、
はたまた導音は下がっちゃダメでしょって言うかは、
スタイルが違うからでどうするかはアレンジャーのセンスです。
音楽の場合は、ファッションとは違い、
お金がないから買えないとか、あり合わせで着るとかないので、
センスがどうかはむしろわかりやすいと思います。

なんでも着こなせるとか、ありのままでいいとか、
自由な時代なのかもしれませんが、
スタイルを追求してまとめ上げることは、
衣食住、そして音楽にも共通しています。
唯一貧乏でも音楽だけは豊かになれます。

そんな「ロンドンデリー」のアレンジは6年前のこと、
ゼミ生のアレンジが続々とつくられていた頃で、
親しみやすくも振るった技術で作られました。

ヴァイオリン 関真知子
チェロ 橋本総司
ピアノ 田村真那実

溝口佳洋編曲 ロンドンデリーの歌


アレンジは、さまざまな楽器でアンサンブルをする場合に、
手頃な長さで演奏者の個性を出せる楽譜がない時にします。
世の中の編曲譜は売る目的でどうしてもシンプルなのです。
そのような理由で新しい楽譜はいつも必要です。

コントラバスのソロ

2018-08-16 13:25:57 | 活動報告


21世紀に入り学生の演奏は全体的なレヴェルが上がり、
コントラバスのソロ演奏もしばしば聴かれるようになりました。
レパートリーはクラシックの作曲家で知られているのは、
ボッテジーニやグリエールくらいで、
一般のクラシック愛好家が知るレパートリーはほとんどありません。

しかし、映画音楽で有名なニーノ・ロータの、
クラシックジャンルにおける純然たる協奏曲があったり、
アメリカの財団で有名なクーセヴィツキーのオリジナルなど、
知れば少しヘェ〜と思うようなレパートリーがあります。

そんなまだまだソロオリジナル曲の少ないコントラバスですが、
今回録音したのはバロック期のヴァイオリンのためのソナタで、
メロディックな趣がコントラバスの音色をよく出しています。

コントラバス 星野昴
ピアノ 田村真那実

ソナタト短調 より 第1、2楽章


作曲者のヘンリー・エックレスは、
イギリスに生まれフランスに渡りましたが当時の画像を探すと
思いのほか古い時代であることに驚かされます。
J.S.バッハがサクソフォーンで演奏された時のような新鮮さがあり、
当時の想定ではない楽器で演奏した時に今の時代に甦る、
何か古さを感じさせないものがあります。

癒しの「彼方の光」

2018-08-15 13:01:01 | 活動報告


21世紀に入り音楽人口がますます増え曲の消費化が加速、
じっくりと表現に時間をかけることが、
減ってきているように感じています。
また、ポップスの編曲においてはその曲のメロディ、
ハーモニー、ベースがあればあとはノリの良さ、
ということなのかもしれません。
簡単に言えば、音楽においても早く美味しく安いのがいい?
のかもしれません。

確かに編曲が難しく演奏の足枷になるのは避けたいところですが、
例えば演奏者がとても優れている場合は、
その演奏者の個性を引き出せる編曲が必要です。
今回の「彼方の光」を演奏したピアニストは、
ゼミ外から賛助で演奏した藤野ひかりさんでした。
藤野さんの音色や気品はこの曲に光を感じさせ、
優雅で透明感のある演奏が実現しました。

印象主義的な前奏、クラシックのピアニズムで始まり、
作曲者・村松氏の器楽曲「Earth」の中で扱われる音形も盛り込み、
原曲ではないピアノや器楽の世界観を入れてみました。

フルート 横山理子
クラリネット 宮邊結希
ピアノ 藤野ひかり

彼方の光


YouTube動画をつくる際に音源に画像を貼り付けますが、
写真を選ぶのが不得意かもしれません。
ただ、この曲のタイトルどおり「光」の画像を探している間、
その風景画像の美しさに自分が癒されました。
やはり自然や空は人を癒すと確信しますね!

新たな録音をアップしました!

2018-08-13 23:11:45 | 活動報告
今は演奏したい編成で演奏したい曲を演奏する時代、
演奏したい人同士、特に同属楽器が多いようですが、
クラシックの作曲家において、楽器編成をどうするか?
ということは作曲のコンセプトにおいてたいへん重要でした。

和声的によいバランスが保たれているかどうか、
構成音としてのバランス、楽器間のバランスなど、
瞬間瞬間が常によいバランスに保たれていることが必要で、
低音楽器や弱音楽器がメロディを取ることが難しいです。

特に三重奏でそもそも楽器間のバランスの取れていない編成、
ヴァイオリン、サックス、ピアノという編成で作曲する場合、
作曲の先生は「なぜそのような編成で作るの?」と、
訊くのではないかとも思います。
そんな珍しい編成で書かれている、
アルジェリアからフランスに移った作曲家エイシェンヌの、
「カンティレーヌとダンス」はその難しさを乗り越えた名曲です。
この曲はゼミで度々演奏してきました。

ヴァイオリン 武田杏奈
アルトサックス 松田知大
ピアノ 末次実玲

カンティレーヌ


ダンス


エイシェンヌの故郷であるアルジェリアの写真をたくさん入れました。
北アフリカで砂漠地帯の多いアルジェリアもお楽しみください!

この録音はゼミ制作の「ベストパフォーマンス2014」からです。
まだ音源のアップは続きます。

ホームページを整備しました!録音をお聴きください!

2018-08-11 17:26:23 | 活動報告
2013年までのホームページに凝りすぎた結果、
2014年から新しくしたホームページは、
ゼミの宣伝とそれまでの録音データを掲載しただけの、
ページを増やさない簡略化したホームページでしたが、
録音データは最初に掲載してからそのままになってしまい、
いろいろと不具合が出ていました。

録音を久しぶりに聴いてみたところ、
いろいろな演奏があるものの今だ色褪せることなく、
すばらしい演奏や、力作揃いの編曲は残す意味があると感じました。
コンサートにおける録音は手軽にできるものの、
ひとつの曲に時間をかけ考えていたとおりに演奏したものを残すこと、
曲をさらう時間、合わせる時間、考える時間をいちばんかけられる時、
それが学生時代であり技術的にも卓越していると考えられるのです。

2012年以前はYouTubeではなくWindows Media Playerによる再生です。
スマホなど端末によっては再生できないことがあります。
パソコンなどでぜひじっくり聴いていただければと思います。

整備したゼミのホームページ

中でもポップスの編曲は皆味があっていいです!
クラシックの演奏者が演奏するために、
ただメロディをBGMのように演奏するためではなく、
個性的で全ての音に表現があります。
その意味で、延原ゼミの編曲はよく知られた曲を、
さらに再構築した独創的な世界をつくっています。

今後は2014年以降の録音データをYouTubeでアップし、
それをホームページにもリンクしていきます。


レコーディングデータをアップしていきます!

2018-08-09 21:57:52 | 活動報告
2004年の始まった時からスタジオやホールなどで、
レコーディングを行ってきました。
毎年6組程度の録音をして1枚のCDにしてきました。
2006年からは録音を音響デザインコースの録音ゼミが、
またパッケージも音響デザインコース生が担当、
その後パッケージは自前で行うようになりました。

特にサントリーホール・レインボウ21に出た2013年からは、
演奏をYouTubeにあげています。

この頃に出ていた人は今もバリバリに頑張っています!
ヴァイオリンの武田杏奈さんは卒業後にマンハッタン音楽院に留学、
卒業後はやはり世界を股にかけて演奏しています。
サントリーホールでも演奏したラヴェルです。

ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
第1楽章


第2楽章


第3楽章


そして、クラシックプレーヤーがジャズを演奏した時の、
最高のパフォーマンスがこのガーシュインです。
末次実玲さんのクラシックながらジャズのセンスを活かした、
彼女の多彩な才能を感じさせる演奏です。

3つの前奏曲


この他にも、この曲の現在YouTubeにアップされている中では、
演奏・録音ともに世界でNo.1だと思えるのが、
サックスの村上裕真さんの演奏によるウォーレイです。

アルトサクソフォンとピアノのためのソナタより
第2楽章


第3楽章


そして、オーボエの大久保真美さんの演奏による、
有名なモリコーネの映画音楽です。
ゼミ生による編曲が卓越しています。

ガブリエルのオーボエ、ニューシネマパラダイスより