5日は、再び丸の内オアゾでラ・フォル・ジュルネを聴きました。
この日はピアノを入れたいろいろな編成で30分のコンサートです。
まずは、ピアノ連弾で珍しいストヴァインスキーの、
「ピアノ連弾のためのやさしい5つの小品」です。
おそらくピアノの先生と生徒などのシチュエーションで、
プリモとセカンドの音の数や難易度が全く違い、
セカンドはやさしいというものではありません。
そんな曲を途中でプリモとセカンドを交代しながら演奏したのは、
3年生の佐藤文香さんと髙城美希さんでした。
ピアノやストランヴィンスキーの面白さや楽しさが感じられ、
曲の特徴がよく出ていました。
2人はその後MCにまわり各曲の紹介をしました。
この日もたくさんのお客が聴きに来ていました。
ここで大転換となり、
プロコフィエフの「ヘブライの主題による序曲 ハ短調 作品34」で、
クラリネットが3年の小田木悠さん、ヴァイオリンが4年の雨川笑子さん、
3年の髙橋沙織さん、ヴィオラ4年の有福佑依さん、チェロが3年大友美侑さん、
そしてピアノが3年の佐藤舞さんです。
「モンド・ヌーボー」というラ・フォル・ジュルネのテーマは、
ロシアなどの近代音楽好きにはとてもいい選曲になります。
この会場でこの曲を演奏するのは繊細なバランスが要求されます。
ヘブライの主題独特の味のある雰囲気を出していました。
後半はヴァイオリンとピアノです。
まずは雨川さんと2年の下谷内李紅さんで、
バルトークのルーマニア民俗舞曲より第1、5、6曲です。
このコンサートの共通性は民族色の強い旋律がどの曲にもあることで、
ハンガリーやルーマニア特有のシンコペーションが際立っていました。
最後は髙橋さんと下谷内さんのデュオで、
再びストラヴィンスキーのイタリア組曲より第1曲と第6曲のフィナーレです。
やはりストラヴィンスキーの個性は色濃く、
新古典主義であることもあり一度聴いたら忘れられない曲です。
難曲ですが、そう感じさせない溌剌とした演奏でした!
プレイヴェントから数えると4日間でしたが、
本当にたくさん詰まったラ・フォル・ジュルネKIOSK公演でした。
たくさん日焼けもしたし、春を通り越した2018年度の幕開けでした。