伊藤＠東銀座 「比内鶏そば 中」

ラーメンには
提供する人間のカラーが
如実に反映されるわけで

伊藤家の面々が
いかなるメンタリティーなのか




かつての店舗同様
類にもれず




実に穴熊的立地を
あえて選んでくることを常とし




煮干と比内鶏の高潔な二本柱を
全面に押し出すという
媚びレスの設計といい




卓上にも
多くを頼ることなく




肉を乗せねば
ネギしか乗らないという
凛としスギる設計といい




乗せるんだったら
曲げることなく4枚という
強烈なガンコさを感じさせる設計といい




常に汁六分目の
湯冷めでもしそうな
省エネ設計

孤島どころか
もはや大陸にさえ映る麺山が
渇くのが怖いから混ぜてくれと
全力で訴えかけるビジュアルといい




コレまでのもろもろの疑問を
ワイプアウトで払拭するような
明確な主義主張を感じさせる
一口目の戦慄といい




柔らかそうに揃った黒髪ストレートを
ひとたび撫でてみたら
ハリガネストレートだったときのような
ヤベェ女つかまえちまったかなー！！的な
確かな衝撃といい




まるで
梅干しだけのアルマイトのドカベンを
ただひたすらにかっ喰らうかの
錯覚さえも生むような
超激ルーティーンワークといい




卓上の
二択のありがたみを
ちゃんと後半に
享受することになる設計といい




美味いじゃ (゜д゜lll) ないっスカ！！

この全ての
何から何までもが
伊藤家の食卓の出来事なのでした


他の子がやったら
ただの不器用が
あの子がやるから
こその芸術作品

ネガティブ転じて
超激ポジティブに映すテク満載

結局
ふたを明けてみると
オール5になっているラーメンって
なかなかに稀有なできごと


さて

伊藤家の面々が
いかなるメンタリティーなのか

奇印の天才 ってことで
異論のないところだと思います

伊藤 銀座店 （ラーメン / 東銀座駅、銀座駅、築地市場駅）