仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

大停電の夜に

2009年11月22日 | ムービー
『大停電の夜に』(2005年/源孝志監督)を見た。
物語は、「その日限りでの閉店を決めていたジャズバーのマスター・木戸晋一(豊川悦司)は、かつての恋人・佐伯静江(原田知世)の来店を期待していた。静江は夫・遼太郎(田口トモロヲ)と久々の外食に出かける予定だったが、彼は会社の部下・草野美寿々(井川遥)との不倫関係にあり、この日もホテルに呼び出されていた。そんな12月24日の夜、首都圏一帯が停電になり、都市機能の殆どが失われてしまう。唯一明りを灯していたのは、ジャズバーの向かいで叶のぞみ(田畑智子)がキャンドルを販売しているショップだけだった」という内容。
その他にも、宇津井健(国東義一役)、淡島千景(国東小夜子役)、吉川晃司(大鳥銀次役)等、総勢12人の俳優・女優が出演していて、メインストーリーとサブストーリーがいろいろ絡み合う展開になる。
しかし、いろいろ絡み合いはするものの、さほど複雑な話ではないので、結構先が読めてしまうのが残念だ。
また、上映の際には"感動のロードショー"という宣伝がされていた筈だが、「果たしてこれが感動か?」と幾分疑問に思ったのだった。
ただ、「本気で好きになったら格好なんか良くしてられません」という台詞には、まったくその通りだと感じる。
格好つけるなんて、そのうちにきっと後悔するだろう。
それにしても、宇津井健と淡島千景の演技は本当に素晴らしい。
格が違うと感じる。
原田知世に台詞を与えてはいけないとも思う。
(^o^)

ザ・ガードマン 東京忍者部隊

2009年09月06日 | ムービー
『ザ・ガードマン 東京忍者部隊』(1966年/弓削太郎監督)を見た。
物語は、「貴金属商・大里(松村達雄)との間に時価2億円相当の金塊輸送契約を結んだ東京パトロール社は、並川(長谷川明男)、清水(藤巻潤)、牧(小笠原良智)の3人を最新鋭の特殊輸送車と共に現場へ派遣した。その計画を貴金属商の親族・一郎(山下洵一郎)から聞き出していたホステス・美枝(長谷川待子)はキャバレーのオーナーで組織のボスでもある泉田(安部徹)に金塊強奪計画を持ちかけ、刑務所帰りの木元(成田三樹夫)を8,000万円の報酬で実行犯に仕立てた。そして、いよいよ金塊輸送計画実行の日が翌日と迫ったある日・・・」という内容で、これは1965(昭和40)年4月から1971(昭和46)年12月までテレビ放送されたドラマ『ザ・ガードマン』の映画版オリジナル・ストーリーである。
"東京パトロール社"は、元刑事の高倉隊長(宇津井健)を現場のリーダーとして活躍する警備会社だが、警備員は皆ビジネススーツ姿であって制服を着ていないのが特徴だ。
ドラマは、日本初総合的警備保障会社の"日本警備保障株式会社(現セコム株式会社)"をモデルにしているそうで、テレビ放送当時はかなり人気があったらしい。
テレビの人気ドラマが映画化されるとなると、莫大な制作費を元にした"豪華ゲスト"、"海外ロケ"、"大爆発シーン"等を連想してしまうのだが、この『ザ・ガードマン 東京忍者部隊』については、派手な銃撃シーンや爆発シーン、息をのむカーチェイス等は無く、何とも地味な展開に終始した。
まぁそれらしき場面が無きにしも非ずではあったが・・・。
(^_^;)
しかし、犯罪の背景、当事者の心理、裏切り等悪役側の人間模様が良く描かれていて面白かった。
おそらく、こういった人間模様を詳しく描写することによって、低予算故に不可能である派手な演出の無さを覆い隠したのだろう。
(^_^)