仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

必死剣 鳥刺し

2012年02月11日 | ムービー
『必死剣 鳥刺し』(2010年/平山秀幸監督)を見た。
物語は、「東北にある海坂藩。藩主が藩政をかえりみない贅沢な生活を続けていたことから民衆は疲弊し、百姓一揆が起こるに至った。藩主の従弟・帯屋隼人正(吉川晃司)の活躍によって一揆は収まったが、兼見三左エ門(豊川悦司)は処分覚悟で悪政の元凶である側室の連子(関めぐみ)を城内で刺殺する。妻に先立たれ生きる希望を見失っていたことから、死に場所を求めての覚悟の行動だったのだが、下された処分は、"1年の閉門並びに降格"という誰が見ても軽過ぎるものだった。姪の里尾(池脇千鶴)の世話を受け、1年間の幽閉が終わった兼見は・・・」という内容。
なんとも不条理な物語だが、これが江戸時代。
封建社会とはこういったものだったのだろう。
いや、現代でも政治に家族が口を出すことがあったりするかもしれないな。
「おとうさん、あの問題はこうしてもらわないと困るわ」なんて、いわゆるファーストレディと呼ばれる人が言い出したら、「んー、そうか」なんて話になっちゃったりするかもしれない。
少し想像力が豊か過ぎるか。
(^_^;)
まぁそれにしても、岸部一徳(津田民部役)という俳優はどんな役柄でもぴったりハマって見える人だな。
藤沢周平の原作が良いからかもしれないが、これは面白かった。

大停電の夜に

2009年11月22日 | ムービー
『大停電の夜に』(2005年/源孝志監督)を見た。
物語は、「その日限りでの閉店を決めていたジャズバーのマスター・木戸晋一(豊川悦司)は、かつての恋人・佐伯静江(原田知世)の来店を期待していた。静江は夫・遼太郎(田口トモロヲ)と久々の外食に出かける予定だったが、彼は会社の部下・草野美寿々(井川遥)との不倫関係にあり、この日もホテルに呼び出されていた。そんな12月24日の夜、首都圏一帯が停電になり、都市機能の殆どが失われてしまう。唯一明りを灯していたのは、ジャズバーの向かいで叶のぞみ(田畑智子)がキャンドルを販売しているショップだけだった」という内容。
その他にも、宇津井健(国東義一役)、淡島千景(国東小夜子役)、吉川晃司(大鳥銀次役)等、総勢12人の俳優・女優が出演していて、メインストーリーとサブストーリーがいろいろ絡み合う展開になる。
しかし、いろいろ絡み合いはするものの、さほど複雑な話ではないので、結構先が読めてしまうのが残念だ。
また、上映の際には"感動のロードショー"という宣伝がされていた筈だが、「果たしてこれが感動か?」と幾分疑問に思ったのだった。
ただ、「本気で好きになったら格好なんか良くしてられません」という台詞には、まったくその通りだと感じる。
格好つけるなんて、そのうちにきっと後悔するだろう。
それにしても、宇津井健と淡島千景の演技は本当に素晴らしい。
格が違うと感じる。
原田知世に台詞を与えてはいけないとも思う。
(^o^)