仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

深夜食堂

2016年11月20日 | エンタメ
『深夜食堂』というテレビドラマが面白い。
2006年から雑誌『ビッグコミックオリジナル』等に掲載されている同名の漫画(安倍夜郎/作)が原作とのことで、物語は、「新宿。料理人のマスター(小林薫)が1人で営業している食堂。暖簾(のれん)には"めしや"としか書かれていないが、夜12時から朝7時頃までの営業時間なことから、皆、"深夜食堂"と言っている。メニューは豚汁定食、ビール、日本酒、焼酎だけ。10人も座れば満席になってしまうような小さな店に、いろいろな客がやってくるのだが、皆、何だか訳ありで、注文する料理と共に妙に切ない人間ドラマが展開される」という内容だ。
マスターの「勝手に注文してくれりゃあ、出来るものなら作るよってのが俺の営業方針さ。客が来るかって?それが結構来るんだよ」という台詞が格好良く、オープニングに流れる♪思ひ出♪(鈴木常吉/歌)という楽曲がすーっと物語に入り込ませてくれる。
調べてみると、
「第1部」(第1話~第10話)=2009年10月~12月、
「第2部」(第11話~第20話)=2011年10月~12月、
「第3部」(第21話~第30話)=2014年10月~12月というような不定期の放送にもかかわらず、随分と人気が出たようで、香港、台湾でも放送されたほか、韓国では独自にテレビドラマ化されたようである。
赤いタコさんウインナーが好きなヤクザの幹部・剣崎竜(松重豊)、その弟分の林ゲン(山中崇)、甘い玉子焼きが好きな新宿2丁目のゲイ歴48年のママ・小寿々(綾田俊樹)、ストリップダンサー・マリリン松嶋(安藤玉恵)、いつもデニム地のキャップをかぶっている忠さん(不破万作)、フリーカメラマンの小道(宇野祥平)、かつて新聞奨学生だったという金本(金子清文)、"お茶漬けシスターズ"の梅・ミキ(須藤理彩)、たらこ・ルミ(小林麻子)、鮭・カナ(吉本菜穂子)、から揚げが大好きな足立さや(平田薫)、結婚詐欺にあったことがあるという八郎(中山祐一朗)、剣崎と因縁がある刑事・野口(光石研)、「人生、なめんなよ」が口癖でいつも和服の片桐(オダギリジョー)、といった常連客達が、肘がぶつかるんじゃないかと思えるような狭い店のカウンターで食べたり飲んだり、話をしている。
とても良い感じだ。
第3部までの全30話はどれも良い物語だったが、あえて自分なりの"トップ5"を選ぶとすれば、
1.第28話「きんぴらごぼう」つみきみほ(市川千鶴役)、芹澤名人(篠崎役)
2.第20話「ギョーザ」黒谷友香(村田桃子役)、リリー・フランキー(村田役)
3.第6話「カツ丼」音尾琢真(川田勝利役)、霧島れいか(アケミ役)
4.第14話「煮こごり」伊藤歩(イクミ役)、清水優(将司役)
5.第22話「豚バラトマト巻き」石田法嗣(橋本ワタル役)、ダンカン(宇野役)、椎名琴音(山田のりこ役)、山本浩司(手塚オサミ役)
といった感じだろうか。
常連客の中では、ゲンが一番好きなキャラクターかな。
(^_^)
深夜食堂』(2015年/松岡錠司監督)、『続・深夜食堂』(2016年/松岡錠司監督)と映画化もされ、第4部も始まったようだが、これはいつまでも続いてほしいと思う物語だ。