仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

さまよう魂たち

2009年08月01日 | ムービー
『さまよう魂たち(原題The Frighteners)』(1996年/ピーター・ジャクソン監督/ニュージーランド・アメリカ)を見た。
物語は、「妻の死以来、地上をさまよう魂(幽霊)との交信が可能になったフランク・バニスター(マイケル・J・フォックス)は、助手にした魂達と一緒に悪霊払いを装った詐欺を繰り返していたのだが、彼を妻殺しの真犯人と目して執拗な捜査を続けているFBI捜査官ミルトン・ダマーズ(ジェフリー・コムズ)から連続突然死事件への関与を疑われ、取り調べを受ける。医師のルーシー・リンスキー(トリニ・アルバラード)は夫の死後、一度悪霊払いをしてもらったフランクを頼るが、夫の死因は心臓発作による突然死ではなく、実は死神の仕業だった。その次のターゲットがルーシーであることを知ったフランクは・・・」という内容。
人が死ぬと上空から光のトンネルが現れて、肉体から離れたばかりの魂を天国に運んでいく、といった何かの映画で見たような設定が使われていて解りやすい。
(^o^)
"ホラーコメディ"という良く解らないジャンルに分類されているようだが、そのどっちつかずの曖昧さが、面白くない作品に仕上がってしまった原因だろう。
中盤以降は、ほぼ予想通りに物語が展開してしまった。

ドク・ハリウッド

2008年12月30日 | ムービー
『ドク・ハリウッド(原題Doc Hollywood)』(1991年/マイケル・ケイトン・ジョーンズ監督/アメリカ)を見た。
物語は、「ワシントンD.C.でERに勤務していた外科医のベン・ストーン(マイケル・J・フォックス)は美容整形外科医として高給を得るためLAに向かっていたが、運転中道に迷い、挙句の果てに交通事故を起こしてしまう。グレイディという小さな田舎町で48時間の無給診療をすることになったベンは、ルー(ジュリー・ワーナー)という女性と出会い・・・」という内容。
若い医者を確保したい田舎町の町長が、あの手この手を繰り出してベンを引き留めようとする様子が何とも面白い。
彼にとってそれは切実な問題であるのだが、その辺りは笑えるやり取りで上手に描いているため、見ていて嫌な気持ちにはならない。
マイケル・J・フォックスの主演映画は基本的にコメディーだし、登場人物の設定も根っからの悪人がいないことが多いが、この映画の登場人物で一番の性悪役はマイケル・J・フォックスなのだ。
(^o^)
しかし、"ルーを1週間で落とせるか10ドル賭けた"ことも本人にバレバレだったし、それは田舎町の純朴な住人と比較すればという程度のことであり、周囲から浮いていることも本人はあまり気づいていないという、結局は憎み切れない役柄。
学費ローンを抱えている医者が今より良い収入を得られるチャンスをつかんだ時に、突然クレジットカードも使えない田舎町に足止めされ、なかなか面接を受けられないのだから、ある意味可哀想な話ではあるのだが、まぁ、人生の曲がり角というのはある日突然にやってくるものなのだ。
運転中、曲がるべき道を見逃したベン・ストーン。
それは一瞬だったが、象徴的なシーンだった。

バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3

2007年09月18日 | ムービー
『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3(原題Back to the Future Part Ⅲ)』(1990年/ロバート・ゼメキス監督/アメリカ)を見た。
前作でビフ(トーマス・F・ウィルソン)が捩曲げた時間の流れを元に戻したマーティ・マクフライ(マイケル・J・フォックス)とDocことドクター・エメット・ブラウン(クリストファー・ロイド)だったが、タイムマシーンのデロリアンが雷に撃たれ、次元転位装置が暴走。Docは西部開拓時代の1855年に飛ばされ、マーティは1955年に取り残されてしまった。マーティは過去にタイムスリップしたドクが廃坑に隠しておいたデロリアンを掘り起こし、再び1955年のドクの助けを得て過去に向かう」という物語。
タイムスリップ先の西部開拓時代では、前作と前々作の登場人物のご先祖様達が続々と登場する展開だったが、ストリックランド先生(ジェームズ・トールカン)の先祖が保安官をしていて、100年後の学校でと同じようにビュフォード(通称マッドドック)・タネンを取り締まる。
この時代では髪があるので判りにくいのだが・・・。
(^O^)
ご先祖様と出会ったマーティは、マクフライと名乗ることができず、俳優クリント・イーストウッドの名前を借用。
この映画を見ている人の殆どが知っている名前だけに、これは笑える。
Docにも出会いがあったが、こちらはご先祖様ではなく、クララ・クレイトン(メアリー・スティーンバージェン)という女性。
不安になって「僕の未来はどうなるの?」と聞くマーティに、Docは「未来は自分で切り開いていくものだ。自分の信念に従って生きろ。私もそうするよ」と良いことを言うのだが、いざ自分のことになると・・・という毎度のパターンが生きている。
「続きを見たい」と誰かが言っても、この物語はこれで完結。
誰もが納得する結末ではないだろうか。

バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2

2007年09月11日 | ムービー
『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2(原題Back to the Future PartII)』(1989年/ロバート・ゼメキス監督/アメリカ)を見た。
前作『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985年/ロバート・ゼメキス監督/アメリカ)の公開から4年。
良く見ると、マイケル・J・フォックス(マーティ・マクフライ役)が幾分歳を重ねていて、少年らしかった顔つきから少し成長しているのが判る。
製作は前作の4年後だが、物語は前作のラストシーンの数分後から始まっていて、「"君の息子の未来に一大事が起きた"と、ドクター・エメット・ブラウン(通称Doc/クリストファー・ロイド)が自作のタイムマシーン(デロリアン)に乗ってマーティを迎えに来た。2015年の世界で何とか自分の息子の危機を救ったマーティだったが、タイムマシーンを悪用したビフ(トーマス・F・ウィルソン)に過去の歴史を変えられてしまう。今度は時間の流れを元に戻すために再び1955年にタイムスリップすることになるのだが・・・」という物語。
マーティーやビフの悪だくみは解るな。
きっと誰でもそうしてしまうだろうよ。
(^o^)
さて、この映画の舞台になっている2015年というと今から8年後の世界なのだが、空飛ぶ自動車はまだ開発されそうもない。
(^_^)

ピックアップ・アーティスト

2006年06月28日 | ムービー
『ピックアップ・アーティスト(原題The Pick-up Artist)』(1987年/ジェームズ・トバック監督/アメリカ)を見た。
日夜ナンパ(ピックアップ)に明け暮れるアメリカ青年の話だが、こういった軽いノリの映画には軽いノリの音楽がピッタリなようで、1980年代っぽい曲がたくさん使われていた。
それほど有名な曲が無かったのは製作予算の関係か、単に自分が知らないだけだったのか。
(^_^;)
20年程前の映画なので、登場人物が着ている服や走っているクルマなどには、やはり時代を感じてしまうが、題材自体は時代が変わっても通じる内容である。
懐かしさを感じながらそこそこ楽しく見たのだが、おそらく当時はマイケル・J・フォックス主演のこういった映画が沢山作られていたのだろうから、監督はきっと何か変化をつけたかったのだろう。
物語は基本的にラブコメなので、ハッピーエンドが原則というか普通の流れでは無いかと思うのだが、この映画は少し違っていた。
終盤に映し出された風景は、何か物悲しさを感じさせるのだ。
主人公ジャック(ロバート・ダウニー・Jr.) の台詞も何か時間の経過を錯覚させるような不安な言葉だったし、映画の開始後5分と終了前5分を比較して考えてみると、自分のドキドキ感、ワクワク感の差は非常に大きく感じた。
また、面白かったのはランディ(モリー・リングウォルド) がジャックに、「私の何が知りたいの?」「私のどこが好きなの?」「なぜ?」「どうして?」と質問攻めにする場面。
ランディは大きな借金を抱える飲んだくれの父と2人暮らしの19歳の女性で、ずっと恋人がいなく、人を好きになるということに理由など無いということをまだ知らない。
素晴らしい映画というわけでは無いが、なかなかポイントをおさえた良い脚本だと思った。