仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

ウェインズ・ワールド 2

2017年08月12日 | ムービー
『ウェインズ・ワールド2(Wayne's World 2)』(1993年/スティーブン・サジーク監督/アメリカ)を見た。
物語は、「ウェイン・キャンベル(マイク・マイヤーズ)は、イリノイ州オーロラのダッチワイフ工場跡で、ガース・アルガー(ダナ・カーヴィ)や仲間と一緒に、ケーブルテレビの番組"ウェインズ・ワールド"を放送しているヘビメタ好き。ある日、ウェインは夢の中で裸のインディアンに導かれ、砂漠でカリスマ・ミュージシャンのジム・モリソン(マイケル・A・ニックルズ)と会い、"オーロラでコンサートを開け。開けばバンドは来る。ロンドンでデル・プレストン(ラルフ・ブラウン)に会え。彼が助けてくれる"との啓示を受けるのだが・・・」という内容。
コンサートの名称は、ウッドストックのようなコンサートということで、"ウェインストック"。
プレストンには一度断られたものの、なんと彼も裸のインディアンの夢を見ていたことから協力を得られることになり、彼のアドバイスでスティーブンソン記念公園の使用申し込みに出かける。
ものすごい枚数の提出書類を各3部との面倒くささと、公園使用料は申し込みと同時にという条件のハードルが高そうなので、何か別の展開になるのかと思っていたら、ウェインは資金集めのパーティを開いた。
本当にやる気だったらしい。
(^。^)
夢での啓示だなんて、まるで『フィールド・オブ・ドリームス(原題Field of Dreams)』(1989年/フィル・アルデン・ロビンソン監督/アメリカ)だし、カサンドラ・ウォン(ティア・カレル)とボビー・カーン(クリストファー・ウォーケン)の結婚式のエピソードは『卒業(原題The Graduate)』(1967年/マイク・ニコルズ監督/アメリカ)だ。
前作と同様に、ほぼ全編がパロディとギャグで構成されている作品なのだが、それほどアメリカのロック事情に詳しいわけではないので、「ん?」と感じた場面が多かったのが仁左衛門的に残念なのだった。
まぁ、それは仕方がないな。
(^_^;)

パーフェクト・カップル

2017年03月30日 | ムービー
『パーフェクト・カップル(原題Primary Colors)』(1998年/マイク・ニコルズ監督/アメリカ)を見た。
物語は、「ジャック・スタントン(ジョン・トラボルタ)は、妻スーザン(エマ・トンプソン)に支えられながら、アメリカ南部のとある州の知事にまでなっていたが、次の大統領を目指し、民主党大会での候補者指名を受けるためのキャンペーンを開始した。プライベート機でアメリカ中を飛び回る忙しさの中、選挙スタッフもどんどんと増えていく。かつての政治指導者を祖父にもつヘンリー・バートン(エイドリアン・レスター)はスタッフとしての参加を躊躇していたが、ジャックやスーザンと一緒の時間を過ごすうち、"歴史の一部になりたい"という彼の熱意に賛同し・・・」という内容。
大統領選挙の本選挙までの道のりは随分と遠いようだったが、まず民主党の大統領予備選挙第1回討論会の開催日にたどり着くまでの政治活動からして大変だ。
いろいろな候補者の名前が出ては消えていくのだが、正式な手続きを経る前の見えない相手との駆け引きは随分と神経をすり減らす。
おまけに次々とジャックのスキャンダルが明かされていき、腕利きの戦略家だというリチャード・ジェモンズ(ビリー・ボブ・ソーントン)やデイジー・グリーン(モーラ・ティアニー)といったスタッフ達も早朝から深夜まで対応に追われることになる。
ジャックはなかなかつながらない電話にイライラして、運転中のクルマから携帯電話を投げ捨てる。
唖然とするスーザンとヘンリー。
真っ暗闇の中で探すことになるのは当然だ。
(^。^)
知事選挙の時代からジャックの選挙参謀をしてきたというリビー・ホールデン(キャシー・ベイツ)は、一時は精神に障害をきたしたというが、"信頼のおける人物"というスーザンの推薦でスタッフに復帰する。
彼女はいかにも百戦錬磨という感じで、次々に明らかになる難題を解決するべく奔走する。
楽天的で正直なジャックだからこそ、多くのスタッフの気持ちを引き付けたのだろうが、どうやらこの作品にはモデルがあるらしく、ビル・クリントン大統領の選挙キャンペーンを題材にした『プライマリーカラーズ 小説大統領選』(ジョー・クライン作)という小説が本作品の原作のようだ。
以前、『BS世界のドキュメンタリー/シリーズアメリカ』の「ヒラリーとビル」(前編・後編/2008年/フランス)という番組を見たことがあるが、"性依存症"だと断言されてしまう人が候補者だなんて、キャンペーンに携わるスタッフもたまったものではなかっただろう。
(^_^;)
これはなかなかに興味深い作品だった。

クローサー

2015年06月05日 | ムービー
『クローサー(原題Closer)』(2004年/マイク・ニコルズ監督/アメリカ)を見た。
物語は、「ロンドン。新聞社で死亡記事欄を担当している編集者のダン(ジュード・ロウ)は小説家志望。ある日の通勤途中、信号待ちで一人の女性と出会ったのだが、目の前でタクシーにはねられたその女性を病院まで連れて行く。ニューヨークからの旅行者だというので、治療後はロンドンの街を案内して歩いたのだが、立ち寄った公園でアリス(ナタリー・ポートマン)と名乗ったその彼女といつしか一緒に暮らすことになった。そして、その1年半後、アリスをモデルにした小説を出版することになったダンは、撮影スタジオで出会ったフォトグラファーのアンナ(ジュリア・ロバーツ)に一目惚れする。しかし、ダンはチャットでのいたずらで、医師のラリー(クライヴ・オーウェン)とアンナを引き合わせ・・・」という内容。
退屈な仕事を続けていたダンの人生がアリスとの出会いによって動き出し、上り調子の時にアンナと出会い、退屈を覚えてきた時にラリーの人生と関わることになる。
うまく立ち回っているかのようにも見えたダンだったが、他人の人生を手玉に取るかのような行動はやがて自分に返ってくるようだ。
何ともマヌケな登場の仕方でアンナと知り合ったラリーはダンの一番の被害者だったかもしれないが、最終的には彼が一番の勝者になったのかもしれない。
この物語のキーワードは、開始早々にアリスがダンに向かって使った"ストレンジャー"という言葉だったが、見終わってみると、それはダンではなくアリスのほうだったように思えた。
調べてみると、これは"世界中でヒットした舞台劇の映画化"なのだそうだが、最初はダンの物語と思いきや、最終的に美味しいところはアリスがすっかりかっさらっている。
(^_^)
原作者(パトリック・マーバー)がこの映画の脚本も担当しているらしいのだが、台詞やそれぞれの設定が充分に練られているということなのか、これはなかなかに面白い物語だった。