仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

仁左衛門賞 / 2010年

2010年12月28日 | 映画サークル
9月の仁左衛門初骨折&初手術が影響し、随分と例会の開催が流れてしまった2010年の"ましけ映画サークル"だったが、今年の予定は12月1日の例会&忘年会をもってすべて終了した。
そして本日は、おまちかね(?)恒例の【仁左衛門賞/2010年】の発表なのである。
(^_^)
今年の例会で取り上げた映画は、
【1月/仁左衛門企画】『鬼平犯科帳/劇場版』(1995年/小野田嘉幹監督)
【2月/長○見企画】『ビリィ・ザ・キッドの新しい夜明け』(1986年/山川直人監督)
【3月/小○企画】『画家と庭師とカンパーニュ(原題Dialogue avec mon jardinier)』(2007年/ジャン・ベッケル監督/フランス)
【4月/守○企画】『グラン・トリノ(原題Gran Torino)』(2008年/クリント・イーストウッド監督/アメリカ)
【5月/忠○企画】『レスラー(原題The Wrestler)』(2008年/ダーレン・アロノフスキー監督/アメリカ)
【6月/仁左衛門企画】『ニュースの天才(原題Shattered Glass)』(2003年/ビリー・レイ監督/アメリカ)
【7月/小○企画】『ターミネーター4(原題Terminator Salvation)』(2009年/マックG監督/アメリカ)
【8月/中止】
【9月/中止】
【10月/中止】
【11月/長○見企画】『偽造(原題FALLING THROUGH)』(1999年/コリン・バックシー監督/アメリカ)
【12月/守○企画】『サブウェイ123 激突(原題The Taking of Pelham123)』(2009年/トニー・スコット監督/アメリカ)
の9作品。
第1次選考の結果、同賞へのノミネート作品は『画家と庭師とカンパーニュ』(小○企画)、『グラン・トリノ』(守○企画)、『レスラー』(忠○企画)の3作品となった。
そして、この中から、小○企画の『画家と庭師とカンパーニュ(原題Dialogue avec mon jardinier)』(2007年/ジャン・ベッケル監督/フランス)に、栄えある(!?)【ましけ映画サークル・仁左衛門賞/2010年】の"灰色のモアイ像"を贈呈するものである。
おめでとう!!ジャン・ベッケル監督!!
これからも心にしみる大人の映画を撮り続けてほしい。
(^_^)
ちなみに、これまでの【ましけ映画サークル仁左衛門賞】受賞作品は、
2005年】『デイ・アフター・トゥモロー』(2004年/ローランド・エメリッヒ監督/アメリカ)=守○企画、
2006年】『ショーシャンクの空に』(1994年/フランク・ダラボン監督/アメリカ)=守○企画、
2007年】『トム・ヤム・クン!』(2005年/プラッチャヤ・ピンゲーオ監督/タイ)=小○企画、
2008年】『地獄のモーテル』(1980年/ケヴィン・コナー監督/アメリカ)=忠○企画、
2009年】『アイアンマン』(2008年/ジョン・ファヴロー監督/アメリカ)=長○見企画
となり、"仁左衛門企画"は未だに受賞がないのである・・・。
(^_^;)

レスラー

2010年05月14日 | 映画サークル
ましけ映画サークル5月例会は、忠○企画の『レスラー(原題The Wrestler)』(2008年/ダーレン・アロノフスキー監督/アメリカ)だった。
物語は、「1980年代に必殺技"ラム・ジャム"で大人気を博したプロレスラー、ランディ"ザ・ラム"ロビンソン(ミッキー・ローク)。引退の時期を逃してしまい、50歳を過ぎてもまだアルバイトをしながらドサまわりでプロレスを続けていた。家族は無く経済状況も厳しいラムの楽しみは好意を寄せるストリッパーのキャシディ(マリサ・トメイ)に会うことくらいだったが、長年に亘って筋肉増強剤や鎮痛剤を多用してきたこともあって、彼の身体は・・・」という内容。
ミッキー・ロークなんて名前は久しぶりに聞いたが、主人公のザ・ラム同様に1980年代の栄光からどん底まで落ち込んでいたらしい。
それ故なのか、スター性を微塵も感じさせないその容姿は配役にぴったりとハマっていたように思えるのだった。
(^_^;)
町外れの公衆電話を使う場面等は、画面全体から悲壮感が伝わってくる良い演技だ。
公式ウェブページによれば、ダーレン・アロノフスキー監督は会社から要求された主演俳優の差し替えを断ったことから製作費を大幅に削減されたのだそうだが、あくまでもミッキー・ローク主演にこだわったらしい。
その甲斐あってか、【第65回ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞(最高賞)】【第66回ゴールデングローブ賞主演男優賞(ドラマ部門)】等を受賞したようだ。
さて、不思議なもので、人間というのはツキの無い時ほど次から次へと難題を突き付けられるものらしい。
苦しみながらも別の人生を歩き続けようとしたその矢先に、あの"ポテトサラダの老人"等が現れてしまったのは何ともタイミングが悪かった・・・。
あまり楽しい内容ではなかったが、ラストシーンには充分納得できる面白い作品だった。