Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

スピーカーの選び方 その4

2016年02月21日 | ピュアオーディオ
昨日の話で、「ちょっと手を入れれば大化けする」メーカーはJBLのSP。「中くらいに化ける」のがヨーロッパ製、いくら手を入れても化けてくれないのが日本のメーカー・・・と云う感じを私個人は持っている。だから日本メーカーのスピーカーには興味がわかない。本当は「地産地消」で日本のメーカーのSPを使いたい要望は有る。

JAZZ好きの方ならJBLかALTECのSPが良いと云われているが、誰かが植え付けた迷信だ。本当に良いSPはクラシックもJAZZもヴォーカルもロックもうまく鳴らしてくれるものだ。

ALTECもA7や515Bウーハー、604系(612,620A等)を使って来たが、家庭で使えるのは604系ぐらいしかない。それも、低域の繊細感はJBLのユニットには到底及ばない。小さい箱で良く低音を出してくれるのはJBLだ。同じ低音をALTECで出そうとするとバカでかい箱になるように思う。

A7やA5は「劇場」(シアター)で使う事を前提で作られている。少なくとも50畳以上の広さがいると思う。なぜなら、使われているウーハーが良い音を出すには2W以上のパワーが必要だからだ。どのユニットも「感度」が有る。ALTECの416系や515系は能率が100db近くある。このユニットで2Wのパワーと云えば、10畳ぐらいの部屋ではもう「爆音」である。音の線が太く、爽快に気持ちの良い音であるが、一般家庭の10畳前後で使うには音量が大きくなりすぎる。この辺は以前、アキュフェーズのM100パワーアンプでワット表示を確認していた。

これに対して私が使っているJBL:LE15系のウーハーは能率が96dbとこちらも高い。0.2Wぐらいから使え、0.5Wぐらいで
普段聴くには十分な音量が出せる。時々瞬間的に40Wをぶち込んで爆音で聴く事もしたが、音がへこたれない強靭さも併せ持っている。40Wドライブで3mの至近距離で耳障りな音は出ない様にコントロールしている。(部屋が良ければ・・・)

ヨーロッパ系のSPは20㎝や25㎝のウーハーを使ったシステムが多い。これは最初からオーディオは「音楽を楽しむもの」としての位置付けをして作っているから。「生演奏の再現」などは端から基本的に設計していない。「生演奏の再現」は米国の古いユニットの時代の話である。最近はスマートに鳴らそうとしているように思える。

JAZZで汗が噴出す様な「熱気」を持ったサウンドを求めるなら、ヴィンテージのユニットが良いだろう。それも横配列のWウーハーのシステムが良い。音の厚みがなくては「熱気」は再現出来ない。縦配列のWウーハーでは音の回り込みが出て熱気を削がれる。




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