Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

「自然な音」と「作られた音」

2016年07月06日 | ピュアオーディオ
最近のと云うか、1970年代以降のオーディオシステムの音は、「作られた音」に感じてしまう。何処で聴いても「作られた音」の世界だ。それに対して自分の求めるのは「自然な音」である。長い事オーディオと付き合ってきてたどり着いたのが「高能率SPと低出力アンプの組み合わせ」によるより「自然な音」に近い世界。

「自然な音」と云うのは日常我々が会話している音や、雑騒音と云った「日常聞こえる」音の聞こえ方の事を云っている。低能率SPと大出力アンプの組み合わせはまさに「作られた音」の世界。この辺が雑誌やオーディオ評論家の方にはわかっていないと思う。「売らんが為のオーディオ」では「作られたこけおどしの音」しか出ないし、それを喜ばれる様に書いてある。

長年オーディオをやって来ると「こけおどしの曲」(エイエイヤー的な勇ましい曲」には疲れてしまう。メロディを歌わせて、「うまいなあ」と思わせる曲が好きになって来ている。

音でもそうだ。これ見よがしの音(作られた音)では心地よくならない。日常会話的な音の出方で、鋭い音が有れば鋭く反応し、ゆったりと伝わる音は「ゆったりと」した聞こえ方が自然だ。

長年の求めて来た音は「より自然に使い音」の方向だ。「自然の音」はとても音数が多い(情報量が多い)、早い音は早く、遅い音は遅く伝わらなければ自然な音にはならない。この辺が「作られた音」では出ない雰囲気だ。どんな音でも同じように出てくる(音波が伝わって来る)様では私は満足しない。

WE101Dppアンプと云う1W前後の世界を知ってしまうと、後には戻れそうにない。何故なら「自然の音の出方」に非常に近いからだ。小音量でもキチット音楽のディティールが分かり、隣でTVの音を出していても、どちらも合わせて聴き込める。

自宅のSP707J+αシステムはまだ未完だが、この「自然の音」の出方が気に入っている。サブシステムで使っているD208システムもパワーアンプを自作のプリ+WE101Dppアンプにして、がぜん「自然の音」の出方に近づいた。最近はサブシステムを良く聴く様になって来た。


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