Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

管球アンプの内部配線について

2021年08月17日 | ピュアオーディオ


上の写真は、「一般の方が配線されたKT88シングルアンプ」の内部配線の状態です。自作の場合、「音が出た」と云う事で「完成」と思っておられる方が多いと思います。配線の色も太さも、材質もメーカーもテンデンバラバラな配線をなされているのが現状です。信号ラインに同軸ケーブルを使い、電源ライン周り、その他信号ラインと配線の種類を変えて、自慢されている記事も拝見した事が有ります。

そもそも、「どんなケーブルが良いのか?」があまり吟味されていない様に思います。ケーブル1本(メーカーの型番)毎に「情報量の差」や「伝送スピード」、「音のバランス」が異なります。全てに良いケーブルで統一して配線した方が「良い音質」が得られることを確認しています。


個人的に、このケーブル材について、20年間も追及して来ました。アンプ内の場合、「太さ」や「硬さ」の制約が出て来るので、「すべての配線」を一つの配線でやり終えるには大変な苦労が有ります。強度の弱い端子や極度に狭い処など難しい問題が有りますが、「最高に良い配線」ですべての配線をやり替えたら、同じアンプが別物、それも、数百万円のアンプを凌駕する様なサウンドが出てきます。管球式だからTr型アンプのSN比に及ばない・・・等と云う事は有りません。良い配線で内部配線をすれば、完全な「ノイズレス」でTr型アンプを上回るSN比を実現できます。