鼠丼

神の言葉を鼠が語る

<738> 奥さんがハーバリウムを作りたいと言いだしたので

2019-09-29 10:29:25 | 日記

 毎度!ねずみだ。

 唐突に奥さんが「ハーバリウムを作ってみたい!」と言い出した。

 世の中の森羅万象に精通している私だが、そんなものは食べたことがない。どんな食い物か聞いたところ、なんでも食べ物ではなく植物標本のことらしい。特殊液に浸して水分を抜いた花を瓶の中に配置して、さらにオイルを注ぎ込むのだとか。そう言えば遠くに住んでいる友人でフラワーアレンジメントの先生をしている方が、自分の教室でハーバリウム教室をやっているとかなんとか聞いたことがある。
 
 そんな事をして楽しいのか、とも思ったがそんな事を言うと夕飯を食べさせてくれなくなるので、「そうか、では体験教室に行こう。」ということになった。
 お台場に車で遊びに行き飯を食いがてらハーバリウム教室に参加。結構な値段をふんだくるのであるが、まあウチの大蔵省が予算を充てる権限を持っているのでそこは黙ってついていく。
 
 さて作業台につくと目の前にあらかじめピンセットだとかガラスの瓶だとかが用意されている。さらに色とりどりの「プリザーブドフラワー」なる花だとか実だとかがあり、そこから好きなものを瓶の中に詰め込むらしい。グラデーションをつけたりアクセントをつけたりした見本が棚に並んでいるのでしばし勉強。世間では女性の間でハーバリウム体験が流行っているらしく、私以外すべて女性である。
 もとからセンスの塊のような私なので、完成形が頭の中に生まれるや否や作業にとりかかる。一番下に細かい貝殻を敷きつめその上にサンゴを模したピンクの花を配置。海藻のような実を配置してグラデーションを考えながら徐々に薄い花を載せる。一番上に濃い目のアクセントの小さな花を載せ完成。あとはオイルを流し込むだけである。

 その作業を見ていた奥さんも「私も貝を敷きつめる。」と真似しだした。私はピンク系のグラデーションで、彼女は青系のグラデーションでまとめる。あれよあれよという間に時間が過ぎてしまった。

 なんだ、面白いではないか。というわけで早速翌週今度は別の体験教室に予約を入れる。

 じゃ、また。