ひびレビ

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相棒14 第19話「神隠しの山の始末」

2016-03-10 07:07:39 | 相棒シリーズ
相棒14 第19話「神隠しの山の始末」

 
 前後編にわたって描かれた「神隠しの山」。終わってみれば、村に生き、村で死ぬことをどこか宿命づけられた人々の話でした。里実は借金を返済して斗ヶ沢と一緒になろうとしたものの、彼が犯罪者だと知り、お腹の子のことを思うがあまり自殺未遂を図ってしまうことに。そして前園は村を思うがあまり、村井と意見が対立して殺害。その秘密を守るためにあれこれ手を尽くしていたと・・・
 村を出て行こうにも、先立つものがなければ出ることはできない。ましてや借金を背負う身ならば尚更のこと。その他にも地域との繋がりやら、先祖や家族など、彼らをその土地に縛るものは、よそ者には分からないほど大きかったのでしょう。
 殺人犯の前園に同情する気はありませんが、前園と村井も、互いに事前に土を調べておけよとは思いましたね。村井も、土を持ち帰って試作品を作ることぐらいは出来たのではないでしょうか。まぁ、村井がその土地の土を使って作品を作ることを信念としていたことを考えると、断りづらいというのもあったのかもしれませんが。

 前編では恐ろしい顔を見せていた鉄朗でしたが、実際は人殺しなど出来ない、根は優しい人物だったようです。ただ、それでも村井が名声の全てをかっさらっていくことに関しては想うところがあったようで、村井の死体処理に手を貸してしまうことに。欲得のために師匠を焼いた弟子は、一生供養し続けようと決心していました。事件解決をもって、2人はどこか解放されたような表情をしていたように感じます。
 どんなに腕があっても、発想が無ければ見向きもされない。自分の作品が他人の作品として世に出回っているのを見るのは気持ちのいいものではありません。それでも、村井がいなくては峰田夫妻の功績が表舞台に出ることは無い。前園たちが村に縛られていたのであれば、峰田夫妻は山と、そして村井に縛られていたのでしょう。

 右京さんと共に脱出を図った若者・橘翔太。彼の活躍で警察への通報も成功したわけですから、事件解決後に右京さんが彼のもとを訪れる、感謝と詫びを告げるシーンはあっても良かったかもしれません。


 そして次回はいよいよ相棒14も最終回!冠城くんにとって最後の事件になるのでしょうか。大方「法務省の冠城亘」としての最後の事件というところに落ち着くのかなぁ・・・と。
 それにしても、あの表記だと相棒そのものが終わるかのように見えますね。まさか相棒そのものが終わって、冠城くんも1シーズンで終わったりしないよね?いつかは終わるものだと思ってますが・・・

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