ひびレビ

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機動新世紀ガンダムX 第27話「おさらばで御座います」

2024-05-22 07:55:56 | アニメ・ゲーム
機動新世紀ガンダムX 第27話「おさらばで御座います」

 久々だから今どんな状況だったかだいぶうろ覚えですが、冒頭のテクス先生の解説がありがたい……というわけでガンダムXの続きです。

 テクス先生たちは民族的に対立しているエスタルドとガスタールの今後を憂い、サラもガロードやウィッツたちを茶化せる雰囲気ではなく、ロアビィはユリナという女性のもとに身を寄せ、エニルは親しくしていた男性の死亡を聞かされて……と、変わりゆく世界の中で、今後に思いを馳せる者もいれば、そこから遠ざかる者、昔を懐かしむ者と、状況の受け止め方も様々です。

 そんな中、ティファもまた、ガロードを遠くに感じていました。テクス先生に起こすなと言われても、それでも会いに行きたい。ドアの前で逡巡する様がとても可愛らしかったですね。彼が脱ぎ散らかした衣服を整頓したのは、あれが今ティファがガロードに出来る精いっぱいのことだったからなのかなと。
 以前ならばウィッツからティファが部屋から出て行ったことを聞くシーンや、ガロードが折りたたまれた衣服に注目するシーンなどが挟まれていたかもしれませんが、ガロードが目を覚ました後はガスタールと新連邦の和平条約の話題で持ち切り。少しずつガロードの世界が戦争で上書きされていくように感じます。

 民族根絶やしを避けるためにも、ルクスはウィリスに代わって降伏を決断したものの、納得がいかないリー将軍は軍部の独断という体で出撃。これを聞いたウィリスの「将軍が動いたのか!?」は、「何故動いた!?」というニュアンスではなく、「将軍なら何とかしてくれるんじゃないか!」と淡い期待がこもっているような、どこか明るめのトーンでした。しかし実際には死を覚悟したうえでの独断。ウィリスの涙は将軍の死を嘆くのみならず、ルクスやリー将軍のように決断できない自分を情けなく思って流したものかもしれません。

 リー将軍を止めようとしたガロードとウィッツの前に立ちはだかったのが、優しい人格と野獣のような人格を持ち合わせているドゥエート。戦争が趣味だというのは、どちらかの人格の口癖なのか、はたまた両方の人格の口癖なのか。優しい人格も戦いに赴くことには肯定的でしたし、もう一人の人格の戦いたい気持ちを抑えるようなことはしていませんでした。平和を愛する気持ちも、戦いたい気持ちも本物。相反する人格がここまで綺麗に共存しているってのも、ちょっと怖さを感じますね……


 リー将軍を失い、エスタルドも降伏を決断。ドゥエートを退けることはできたものの、戦局は何も変わっていない。この後どうなるのか、結構あやふやなので続きも楽しむとします。そろそろ激甘な夢も見られそうですしね(笑い。
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