波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

お茶の時間だよ

2023年03月29日 | 日記・エッセイ・コラム

これは良いなあ
素敵だなあと感じる言葉や絵を、他の人と共有できるのはとても嬉しいこと。波風氏が描いた踏切のイラストに対して、「ブログで素敵だなあと思っていたらママヨさんから手渡されました。診療室に飾っているとよく声をかけられます。94歳のおばあちゃんも楽しいねと」綴られたハガキをいただいた。
知人からの今日の電話で、夜に家が並んでいるイラストを目にして涙が出たという話を聞いた。2年前の年賀状のこと。

 

このブログに長く
コラム『一寸凡師の隙間コラム』を書いてくれた凡師さんから、12年前の文章の「その後編」をハガキで送っていただいた。「おぉ、中々良い感じではないか。やるなぁ、昔の俺」に始まり、次男さんが入院している病院の駐車場で手術の日の早朝に書いたこと、「命の重さに向き合い、不安に押しつぶそうになりながら、あれから12年」と続き、無事に支援学校の小学部卒業したこと、「まだまだ親父道は続くが1つの区切り。感謝感謝。」と結ぶ。

 

2つのハガキは
人と人とが言葉で理解しあえるだけでなく、言葉にできない感情の共有を強く感じさせてくれた。ブログを続けていて良かったな、ブログをなかだちに程よい距離の人間らしい交流。それは懐かしさや親しさの感情だが、人を落ち着かせ優しくしてくれる。


画像は、ママヨ作の粒あん(お彼岸ぼた餅の残り)を市販「最中の皮」に挟み、抹茶いただく午後3時の『なんちゃってお手前』。ちょっとだけ経験者のママヨさんは茶筅の使い方が波風氏より上 村上選手が打てて良かったWBC、若隆景休場の大相撲、みんな終わってしまった。せっせと歩き、風景に溶け込む快感を楽しむしかないな。体重と体脂肪があと少しで目標到達、体年齢56歳になったぜ

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猫柳

2023年03月27日 | 図工・調理

散歩の途中、切り通しの藪に猫柳。子どもの頃から好きな春の形と色。市有地に生えているのを、ちょっとだけもらう。秋の月見にススキを刈る場所。
昔の人のセンスは凄いな、ネコの柳って名付けるんだから。

絵はがきにした。「散歩で見つけた猫柳。春が来たんだ。昨日から71歳」と金釘流でしたためて。退職した知人、物価高の中で商売している教え子、病気とたたかっている方に。さて、少し遠くのポストに出しに行こう。63円切手シートも買わなくては。

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ホントに知らない

2023年03月24日 | 日記・エッセイ・コラム

70歳こえたのに、何も知らない。正しい歩き方も立ち方も座り方も。正しい息の吸い方も吐き方も。つくづく「俺って、本当に知らないんだな」と気づいた、というか確信したきっかけは歩き方。疑問と発見が次々にあり、それは生きるイロハに無知な証明。


家事や木工作業は未だ未だ発見あるが、まあ良くやってるなと自分で自分を褒めたりする(笑)。老人のくせにパソコンやスマホも使っているが、「歩き方」ほどの深遠さも大事さも無い。着地、蹴り出し、手の振り、体重移動、呼吸・・・・理屈でわかっても実際は難しい。老人の身体を適切に動かすのは骨が折れる(骨粗鬆症にはなってないよ)ことだが良い感じで自分を動かせられた時は心から嬉しい。75歳免許返納想定し、「市役所まで歩いて(10㎞)往復できる」「米5㎏背負ってスーパー往復(4㎞)できる」ぐらいにはなりたい。目指せ!カロヤカ・ジイサン!

 

自分の身体の使い方を知らなかった、に続く関心事は「俺はどうして生きようとしているのか」。面倒な自問だから結論はないが、正真正銘ホントにわからないし、ホントにわかりたいこと。でも、この疑問を精神の軸にしておくと人生の肝心な時に、「生きるに値する一歩」踏み出せ後悔せずに済むかも。老後余生が、楽しく役立つ「正しい歩き方勉強」みたく「何のために生きるのか」を面白く鍛えつつ解き明かす日々なら最高だ。それは「生きていたから気がつけたんだなあ」ということになるのだから。


画像は製作途中のイラスト『キッチンの棚』。雪の風景も面白いが暮らしの周辺も絵にしたい 目立つカーキ色の肩掛けバック購入。スマホ、財布、タオル、ティッシュ、水筒、折りたたみ傘、家の鍵、歩くだけでもけっこ持ち物あるなあ。大根や白菜買うときはリュックサックで昔混んでいた地元資本のパチンコ屋、今月末閉店。目立たないように、そば屋もウドン屋も天ぷら屋も、畳屋も布団屋も時計屋もなくなっていく。昔は、ウナギ専門店もあった街なのに。

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嘘をつく人の割り合い

2023年03月21日 | 日記・エッセイ・コラム

ノンフィクション作家が、当事者から話を聞く時に「1:1:8」の割合になると言う。いわく、2つの『1』は「嘘をつく」か「正直に話す」、『8』は「美化する」。そしてこの3つを見極めなければ仕事にならず、「どうしてこの人は嘘をついたり美化したりするのか」の理由を考えるのが大事だという。ノンフイクション文学とは、事実にもとづいて人間とは何なのかを探る記録文学だものなあ。例として、特攻隊の生き残りという嘘を何故つくのかは、周りから偉く見られたいとか今ある地位を守りたいとかその人の『原質』を知ることだと言う。

この作家は、今月9日『NHKBS 最後の講義』の講師、保坂康正氏。この番組は、「もし人生が最後だとしたら何を伝えたいか」を、「一度まとまった話を聞いてみたい」講師が多く、ほぼ面白い。4千人に証言取材し「戦争」を問い続けた保阪(敬称略)の話も、東条英機夫人に直接取材した生々しさに驚いたが、この高名なノンフィクション作家の仕事を波風氏が知らなかっただけなのだろう。この先週16日の講師が、演出家・宮本亜門氏で辛い自分を演劇にするエピソードに見入った。

 

ところで、正直に話すのが「1」の割りは多いのだろうか少ないのだろうか。氏が聞き取りする人は歴史の大転換点、異常事態の渦中がほとんどだからなのか、平時の庶民でもこの割合になるのだろうか。人は外に対して身を守らなければ生きていけないから嘘をつくこともあるとわかっていても、それに困惑したり悩まされることもあった。嘘を白昼堂々と百編言い続け、嘘を真実と入れ替えて平気な人は、責任は他に実りは自分に持ってくるから最終的に信用されない。庶民の生きる世界では、ここらの審判が正確に行われる。波風氏は強く決めている、「話は盛っても、自分だけ良く思われる嘘はつかない、ように努力する」と(笑)。これを読んでいるあなたは、正直者?嘘つき?美化する?


説教と自慢話と思い出話が老人の嫌われる話。正直に話するのを避ける小狡い話だもなあ。高田純次氏の言葉だが、いいかげんなのに「良い加減」の度合いがすごいね TVの英画『チップス先生、さようなら』を見ていたら、印象深い言葉がテレビ画面に並んで終わった。このことは今日の公式裏ブログ『英画「チップス先生、さようなら」の最後に』でどうぞ。

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丁寧に暮らす先輩の文章

2023年03月18日 | 新聞感想

題名と年齢、主婦という情報で想像しながら読んだ生活欄の新聞コラム。81歳の住居修理にホーッと思ったが、それ以上に驚いたことがある。
まず、配水管の交換ぐらいじぶんでできそうだと、スマホでユーチュウブ検索していること。次に、ホームセンターに行って部品を買ってくること。直径や繋ぎ部分の形状、長さもきっちり計って出かけたのだろう。ホームセンターで妙齢のご婦人が排水管パイプ吟味している姿想像する。そして、作業周りの用意怠らず動画通りにやって「意外に簡単」にやってしまう。いちいち感心する。もしかしたら、夫や子どもが側にいるのかもしれないが、文章上は一人と感じる。

一番驚くのは、暮らしの問題を自分で解決する姿勢、それを500字の文章にまとめていること。構成も、言葉選びも、簡潔で要領得ている、唸るね。このコラムで、この方の時代に適合した暮らし方や姿勢だけでなく、暮らしと言葉の関係、プロ水準の表現力を思う。平均寿命が80歳超えていても健康寿命は70歳代。世の中には、こういう先輩がいるんだねえ。


75歳以上の医療保険引き上げ含んだ健康保険改定案が国会で審議される。年収153万円以上対象で爆上がり額。これ、リアル『PULAN75』。身体悪くても病院に行けない、薬もらえない、それも全て自己責任という悲しさ怖さ。美しい夕焼けがどんどん遠ざかる公式裏ブログを「長生きの意味」で更新したよ。

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