波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

形と意識

2020年05月31日 | 図工・調理

朝食が終わったらエプロン身につけて、夕食が終わったら外す。

 

働いていた時はスーツとネクタイ、今はエプロンが『戦闘服』。外仕事で汚し放題だったからエプロンするようになった。いつの間にか、怠惰な自分に緊張感与えたくてするように変わった。自由と拘束を自分で選択できるのはなんて気分がいいのだろう。拘束を自分で選べるのが自由の本質。「悲しいから泣くのでは無く、泣くから悲しい」に即して言えば、「働くからエプロンするのでなく、エプロンするから働こうとする」。

 

イラストは、庭の隅に地味に咲いたスノーフレーク。水仙の仲間らしいが、なんて可愛いのだろう。この花は自分の愛らしさを未だ知らない(笑)。だから、少しも媚びががなく清潔で爽やかだ。

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命は自分のものじゃない。

2020年05月30日 | 図工・調理

本を検索していて偶然見つけた言葉。

 

「死にたいって─、君のどこが言っているんだい。ここかい?」と。
私はとっさに、頭に手をやりました。
女の子はこくりとうなずきます。
「君が死ねば、手も足もぜんぶ死ぬんだよね。手に相談してみたかい?─」
きょとんとしています。
「手だけじゃない。足にも了解してもらわなくちゃ」
その子は、いっそう当惑して、ため息をつきました。

 

高史明(コ・サミョン)の著書『いのちは自分のものでは無い』から。
生きていく時、身体にすーっと染み込ませて気持ちを楽にする言葉が波風氏にも必要なようだ。
イラストは、鹿に食べられずに残っていた赤い花。水平ぐらいに曲がっていたのが水を吸ってから頭を上げてくれた。

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大台の直前の直前

2020年05月29日 | 日記・エッセイ・コラム

ェットコースターは、遊具が徐々に引き揚げられ、もうすぐ頂点という時が一番怖い。それまで漠然と見ていた遊園地が小さく眼下にあり、どこにも掴まりどころのない空が突然大きくなり、下半身がぞわぞわし、ふいに警告音が鳴り出し我慢は限界を越える。滑り落ちる物理的な怖さより精神的な「怖さ」の方が怖いのだ。お化屋敷だって、「出るぞ、出るぞ」の時が一番怖い。                                            

日の夕食時、「いよいよ来年は68歳になるのか、少し前まで、こんな時が来るなんて想像できなかったな」と何気なく口にした。ママヨさんが、味噌汁のワカメが貼りついた箸を止めたまま、じーっと波風氏の顔を見ている。口元がほころんで「来年は69歳です。その1年後がついに70歳です」と言った。

 

70歳の誕生日は怖くないだろうな。29歳、39歳、49歳、59歳・・・・大台1年前がいつも不安だった。「そろそろ何かあるぞ」、「今度は今までみたく運良く切り抜けられない何かが」と自分で警告音を出した。最近、身体のあちこちが痛いのは運動不足もあるが、老いによる水分というか体液の不足じゃないかな。身体からの警告みたいで少し怖い気分だがそれは今だけ。そもそも自分の歳をすぐ忘れてしまうんだから。その方がもっと怖かったりして😄。
今日は29日、意味は無いが「9」が妙に気になる。


画像は、小豆島(丸島醤油)の薄口醤油1.8リットル。前から大豆の遺伝子組み換えが気になり探した。ありがたい値段なので味の方もよろしく流木で朝顔のプランター用コンテナー作る。晴れて温かい日が続き、外で遊べるのが嬉しい公式裏ブログを『洗濯機の叫び』で更新しました。

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言葉のケイコ【その参拾伍】

2020年05月26日 | 【保管】言葉のケイコ

私に力をくれるもの

40年以上生きていると、多くの人に出会う。人と関わることを避けては生きていけないのが人生だし、あらゆる人間関係の苦労や喜びが自分を成長させてくれるものだ。そう思っていても、人付き合いというのはなかなか難しい。気持ちのいい付き合い方ができる人に出会えることは、少なくとも私にとってはあまり多くないことだから、大事にしたい。大概の人がそうかもしれないが、私は自分にないものを持っている人や自分が考えたことのない考えを持っている人に猛烈に惹かれる。そもそも私がうちのパパに惹かれたきっかけも、彼がロシア語を話せることだった。そんな風に私は、自分に刺激を与えてくれる人が好きだ。だから私は今、波風食堂で出会えた人との縁をとても大事にしたいと思っている。月に一度の読書交流会でしか会うことはないが(しかもその読書交流会もしばらく開催されていないが)、皆さんの考えに触れることで私の視野はどんどん広がっている。この歳になってもまだ、成長できるような気がする。波風先生とママヨさんと、素敵な参加者の皆さん。私を支えてくれている大切な人たちだ。

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『言葉のケイコ』が35回目を迎えた。私にとってこの数字は大きな意味を持つ。私の尊敬するコメ先生の連載回数を超えた。波風食堂で出会い3回ほどしかお目にかかることはできなかったが、私の読書の世界や思考の世界を広げてくれた。コメ先生が私に刺激を受けたとおっしゃってくれたことで私は書き続ける力を得た。連載回数は超えても、コメ先生を超えることはできないだろう。でもそれも私のさらなる力になる。きっと。

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第18回『ほんのおつきあい』のご案内

2020年05月26日 | ご連絡

急事態の解除もあり、3ヶ月ぶりに読書交流会開催します。咳熱無味無臭の方はこんなのに出ている場合で無く、速攻で病院へご連絡下さい。準備の都合もあり参加ご希望の方は前日までにご連絡下さい■namikazetateo@gmail.com■

風新聞(№7)作成中。ブログ記事の印字版ですが、20年の波風食堂計画、ママヨさん言行録を収録予定。今回も読書会時が発行日。

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