春がそこまで

2018年02月23日 | 季節のこと
小学生の天神講が2月に入って終わり、この1年間の道祖神のお役目が終わった。20日に通帳に半年分の金利が入るので、その記帳も終わり、会計簿も閉じることができた。

 まあ―私は笛を吹いているだけで、ちーちゃんパパと夫が踊ってくれたけど。

 あとは引継を残すのみ。

 それが終わったら、次ぎはと19夜様の準備を始めた。1年前のお当番から一式お預かりして、1度整理をして物置に仕舞って置いたのを持ち出した。

 19夜様用の自分のファイルを開いたら、前回の人の引継がメモってあった。そこに残金も記してあるのだけど、肝心のお金がそこにない。

 お金はともかく、書きものもあったっけと、1年前の記憶を探ったのだった。

 この頃頻繁に回ってくるお当番、休会しますという体のいい退会者が増えて、5年に1度回ってくるようになった。それも2年ずつやってである。

 私たちの時代に止めてしまうわけにはいかない、その使命感。いったん止めれば復活はあり得ないだろうから。

 だから簡素化を図った。会費を集めるのを止めて、当番だけでお念仏を上げることにしたのが、今から3年前。

 だから申し送りの書き物がなかったのだ。

 お道具類の箱を全部出したら、しっかりお金が入っていた。やれやれ、捨ててしまっていなくてよかったわ。

 一つひとつ目の前のことを片付けていくだけ。

 縫い物を趣味にしている姪が帰ってきて、仕舞ってあった古い着物を探し出してきた。

 昭和53年の新聞が一緒に入っていたという。ということは、私の生まれた家の土蔵を解体した時、土蔵から出した物である。

 私の祖父の着物だ。明治から大正の頃のに違いない。袴や羽織に着物が何枚もあった。羽織の裏が粋である。男物は地味だから、つるし雛に使うような物はないが、細い縞の単衣の着物を貰い受けた。

 これだったらテズクナができそうに思えたから。

 これを縫ったのは、私の生まれる前に亡くなった祖母だろう。命のつながりを思いつつ、ほどき始めた。

 鋏を入れる前の最初はやっぱり緊張する。そしてこれを着た祖父と会うことのなかった祖母と心の中で語らう。

 私の作業部屋にまた物が増えた。

 だから・・・・だから…紙類を減らしている。

 寒いけれど、やっぱり寒さが違う、もうすぐ本当の春がきそうになってきた。

 インフルエンザにここまで無傷できた、ちーちゃんのクラスだったが、ここにきて一人でたという。卒業までもうちょっとがんばれ!!がんばれ!!

                                    依田 美恵子
    軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


【 中島木材のホームページは こちら



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