普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

もういい加減にしてよ政治家たち

2008-06-15 10:39:05 | 政策、社会情勢

[民主党]
始めから通す気がなかった後期高齢者医療制度廃止案
 後期高齢者医療制度廃止案は参議院で可決後衆議院に送られた。
 衆議院では与党が検討していた野党4党提出の後期高齢者医療制度廃止法案の趣旨説明と質疑は見送られた。
 それは、自民党が共産党に法案の答弁などについて民主、社民、国民新各党の委任を取りつけるよう求めたが、民主党などが応じなかった。 読売新聞
による)からだそうだ。

 私は民主党始め野党は廃止法案が国民のために絶対に必要と思うのなら、負けても良いから、そして万難を排しても衆議院の質疑にかけるべきだし民主党の正しいと思う議論を国民に知って貰う絶好の機会だ思う。
 もし審議拒否をするにしても、同法案の反対の立場の共産党に趣旨説明の委任すべきだ。
 上のことは誰でも考えることだがそうしなかっのにと次の理由がある。
・共産党に趣旨説明の委任を拒否したのは、共産党が多勢に無勢に関わらず衆議院で与党達と堂々と戦って貰ったら、審議拒否した他の野党の立場がなくなり、その支持率の低下に繋がるからだ。

政府、与党に甘えている民主党
・特に民主党の本心から言えば、廃止法案が通らなくても、後期高齢者には少しは困ることもあるかも知れないが、現行制度があるからが何とかやって行けるからだ。
 これは海上給油に反対しても、衆議院の3分の2条項で与党がなんとか処理して呉れるから、国際的に日本が困ることにはならない、ガソリン税廃止で一旦税収が落ちても、いずれ与党が回復して財政破綻は避けられるし、当面の地方への影響は政府が何とかしてくれる(実際政府は色々の救済策を考えた。)と思ってやったことと同じ考えから出たやり方だ。
読者の中には私の見方が甘いと思われる方とおられると思いますが、日本の野党第一党である民主党は当然いつも日本のことを思ってやっている筈だし、少なくとも党員の多数はそう思っていると思います。)

・どうせ、いくらあがいても与党が多数を占める衆議院で廃案は否決されるのは間違いないから、参議院では僅か1日の審議で可決し、衆議院ので自分たちの提案した法案の審議を拒否しているのだ。
 詰まり廃止法案など始めから通らなくてもどうでも良いと思っているのだ。
 言い換えれば、攻撃している筈の政府、与党の善処?に期待した甘えたやり方だ。
 廃止法案を出した本音はただ国民に不人気の後期高齢者医療制度反対の意志を明らかにし、次の選挙を有利にもって行こうと思っている党利党略の道具に使っていることなど誰でも知っていることだ。
 
[社民党]
民主党に呑み込まれる社民党
 社民党は小沢さんの路線に完全に乗って民主党と一体となって動いているように見える。
 それに対して同党は国民の眼を意識したことがあるだろうか。
 人々は選挙のときに、民主党と同じ路線を歩いているのなら、何だか頼り無い社民党よりも少しは頼りがいがある民主党に投票しようと言う気にならないだろうか。
 これは一昔、市場主義プラス社会福祉と言う現実路線で人気が出かかっていた、民主社会党の政策が自民党や公明党などに悪く言えばパクられ、その存在価値が薄れ遂に自然消滅したのに良く似ている。
 (その民社党の政策は後の「一億総中流」意識の形成に繋がっている。)

 社民党は護憲一本槍の教条主義と同じ考え方でひたすらに民主党にくっついているやり方を反省すべきだと思う。
 その点では廃案に賛成しても国会審議に参加するなど共産党のやり方など他山の石とすべきだと思うのだが。
 私は社民党がもともとは親戚筋の民社党のように現実を直視した政党になることを願っているだけに、いまの社民党の絶滅危惧種の道を歩いているやり方が見ておられないのだ。

[自民党]
 読売新聞
その他のマスコミの移民1,000万人導入の報道は大きな反響を及ぼしている。
 その内容は
・自民党の「外国人材交流推進議員連盟」(会長=中川秀直)がまとめた日本の移民政策に関する提言案が7日、明らかになった。
・人口減少社会において国力を伸ばすには、移民を大幅に受け入れる必要があるとし、「日本の総人口の10%(約1000万人)を移民が占める『多民族共生国家』を今後50年間で目指す」と明記した。
・週明けの会合で正式に取りまとめ、福田首相に提案する。
・1000万人規模の移民は、現在、永住資格を持つ一般・特別永住者(87万人)の約12倍にあたる。

だそうだ。

 この案は米国やEUのやり方を真似したのだろうが、建国時の奴隷制度以来の長い歴史を持つ米国や、植民地の人々を使ってきた西洋の人達のノウハウなどなど全くない日本で大量の移民をいきなり導入したらどうなるかなど、マイナス面を考えれば僅かの期間でこの大問題を政権与党の人達が提案するなど余りにも軽率なような気がする。

 日本は漢民族や朝鮮の人達を何百年に渡って同化し、現在ではほとんどその先祖の区別は出来なくなっている歴史がある。
 然し明治以後日本に住み着いた朝鮮族の人達は、それなりのコミュニテイーとアイデンティティーを保ち続けている。
 それは今の考え方では悪いことではないしその傾向はずっと長く続くだろう。

 然し国の意志の決定など重要な問題で、違った考え方や価値観を持つ今より12倍もの人達と、どう折り合いを付けて行くかなど、今、欧米諸国が抱えている難しい問題をどうするのだろうか。
 この問題には、他にも日本人の考え方や価値観と欧米人のそれらとの間に大きな差があること、それより先に少子化そのものの問題を如何にすべきか、年をとっても元気な人達を如何に労働人口に吸収して行くかなど、移民の先に考えねばならぬことが余りに多過ぎる。

 私のような素人染みた不完全な提案、しかも問題の多い提案などするより、政権党としてやる事が一杯ある筈だ。
 まして自民党が政権から滑り落ちるかも知れないときに、お遊び?のような提案をするなど、余りにも危機感が薄いような気がする。

 私は今のように日本にとって大変な時だからこそ、自民党、民主党、社民党、国民新党などのように、特別な強いしがらみを持たない政党や政治家にもっと頑張って貰いたいと思うのだが。

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