私の家内の情報のソースはテレビだ。
新聞も見ているが、主には人生相談欄でそれを材料にして私への批判やお説教となる。
彼女はテレビのニュースとその関連番組は彼女の手が空いたときは必ず観ている。
特に番組の時間が長いテレビ朝日の朝の「スーパーモーニング」や夜の「報道スーション」、午後9時からのNHKは一番のお気に入りだ。
それで私も「スーパーモーニング」のこれでもかこれでもかと言う暗いニュースやワイドショー的な放送、「報道スーション」では古館伊知郎さんの深刻そうな発言とそれにヨイショ?する加藤千洋さんのコメント、NHKで青山祐子さんだけで良いのに、おまけのような田口五朗さんの分かりきったコメントを聞かされる羽目になっている。
それらのニュース関連の番組を見ている間に必ず家内のコメントを聞かされる。
その中で私の記憶にあるものの一部を紹介する。
(なお最初にお断りしておきますが、番組途中のコメントなので言葉も断片的ですし、方言丸出しだしですが、読者のご理解の便のため書き直しております。)
[家内の一言集]
・社保庁の役人があれだけ無茶なことをしているのに、野党も与党も何故問題にしないのかしら?
無茶をしていた役人は民主党の大きな支持母体の自治労に属していいること、与党もそれを問題にするとそれを管理すべき幹部→大臣→与党と火の手が廻ってくるからだ。
そして結局は社保庁改革も半端に終わってしまいそうな気配だ。
ましてもし民主党が天下を取れば、自治労は諸手を上げて万歳をするだろう。
・後期高齢者医療制度反対と年寄りがデモを何故するのかしら?
この通知がきたとき保険料の増減を調べたが、新しく出来た彼女の分を含めても僅かに減っていた。
それは私が卒業後すぐに大企業に入社し定年まで勤めたという、社保庁の言う約70%の保険料減少の対象のモデル的な立場の一人に入っていたので、彼女はその眼でデモのシーンを見ていたのだ。
年寄りのデモをする人達の大半は残りの約30%に属する人達とその支援者で、野党の言う様に後期高齢者の全てではない。
参照:カテゴリー → 少子高齢化
・野党は後期高齢者医療制度の廃止法案を福田さんが無視したのが気に入らないといって審議拒否をするのなら、そのさぼった分だけその収入を国に返さねばいけないんじゃない。
家内の言うのは正論だ。
然し野党の今までのやり方や発言から考えて、審議拒否は全て政府や与党の責任だと言って頬被りするのは間違いない。
万一でも、家内の言う様に審議拒否した日数分だけ歳費を返せば、野党の支持率は上がるし、審議拒否の政府、与党への圧力も強まると思うが、まずその可能性はゼロだろう。
それにしても、鳩山さんは審議拒否は臨時国会も続けると言っていたが、新聞はもうそんなことは無しのような報道をしている。
もしそのようなことになったとき、福田さんの問責決議をした参議院の対応はどうするのだろうか。
また世論の反応を見ながら自転車操業的な国会運営をするのだろうか。
・ニュース関連の番組で民主党の若い人達の言う事はよく分かるのに、党に帰ったら何故急に話が変わるのかしら?
党内でも民主党から言えば不規則発言をしている人も中には居るが、筋論より解散、総選挙という党の大義のためと、折角のチャンスを活かすため、党の分裂を避けるため、筋論を抑えて、解散、総選挙一本槍の小沢さんの言う通りにしているのだろう。
・福田さんが外国の食糧支援などで金を出すくらいなら、今問題になっている社会福祉の方に何故金を回さないのかしら?
・福田さんが開発途上国の教育の支援をすると言っているけど、それよりニートや派遣労働者達の技能や技術の向上のために教育をして上げないのかしら?
800兆を越す債務残高→国の予算の4分の1を占める国債費が大きな足かせとなって、世界における日本の影響力を如何に保つかと、国内問題の処理の板挟みになっているのだ。
然し彼女の言う様に、今後日本の社会にボディブロー(例えば秋葉原通り魔事件)のように効いてくる社会格差の是正のために教育予算なは何としてでも見直すべきだと思うし、経団連も企業の生き残りも大切だが社会の劣化も人ごとでなく効いてくるので、格差是正のための運営を考えてもらいたいものだ。
・「たかじんのそこまで言って委員会」はとても面白いけど、何故問題になっている時の人、例えば小沢さんとか鳩山さんなど呼ばないのかしら?
理由ははっきりしている。
彼らが出れば言いたい放題のパネルの人達からコテンパンにやられるからだ。
何故なら彼らは本音では「日本にとって政治がどうあるべきか」知っており、建前の政権交代論だけでは批判に反論できないからだ。
・携帯電話を持たせないとかフィルターを掛けるなど言っているけど、国がそれを言う前に親たちが何故子供から携帯を取りあげないのかしら?
どうしてもと言うのなら、電話機能だけの携帯を持たせればよいのに。
正に正論だ。
親が本当に子供を愛しているのなら、どんなに子供が欲しがっても、問題が大きく、よい点が殆どない携帯を持たせないのが当たり前だ。
然し世の中には人権家や優しい人、言論の自由、子供の自主性にまかせろなど言う人達がおり、この人達の意見が案外に力があり日本の足かせとなっているのが現実だ。
・最近、家庭内殺傷時件や、通り魔事件など多いけど、昔はそんなになかっと思うけど。
昔のことを言えば年寄りの悪い癖と言われそうだが、戦前(国としては軍国主義の方に向かっていたが)、戦後暫くは社会は遥かに落ち着いていたと思う。
これについては時世が変わったとか、最近の統計では犯罪件数が減っていると言う人もいるようだが、時世が変わったらそれに応じた対策を取るべきだし、いくら件数が減ってもその絶対数が格段の差があるのを無視すべきでないと思うのだが。
・いじめが何時も問題になるけど私たちが若いときいじめなんかあった?
家内も私も現在の北九州市の西部出身だ。
私どもの若かったころは、少なくとも目に見えたイジメは殆ど無かった。
その理由は男は男らしく、女は女らしく、弱いものイジメや多数で一人の子を苛めるのは恥ずかしいと言う考えが行き渡っていた。
それといわゆる炭鉱で栄えた川筋の気風で、あっけらかんとして開放的な土地柄も影響していると思う。
いじめ問題で何時も思うのだが、イジメの問題を解決する方法として、イジメの無かった地域や学校とその当時の環境を調べてみるのも大切だと思うのだが。
現在ですら、荒れた地域や学校と落ち着いた地域、学校があるのは事実なのだから、その良い所を研究して活かすべきだと思う。
参照:カテゴリー → いじめ
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