普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

高齢化問題(年寄りが考えた)

2007-10-08 10:40:14 | 少子高齢化

 日本の高齢化は避けられない問題だ。
 然もここしばらくはその傾向がますます進んで行くそうだ。

 それで若い世代の人達に迷惑かけている年寄りの一人として高齢化の問題を考えて見た。
 もっとも有名な日野原重明さんのように、95歳を超えてなお、スケジュールは2,3年先まで一杯、日々の睡眠時間は4,5時間、月に数度は徹夜と言う様な人達の話なら有り難みもあるだろうが、彼のような超人的なことは出来ないと思う人もいるかも知れない。

 それに比して私のような冴えない凡人の経験は、いずれ現役を退き以後の生活をどう過ごそうと考える人達にも別の意味でヒント位になるだろうと思う。

 私は、安倍さんの研究
でも書いたように、現役中は山登りのために時には何日も休暇を取る、夜学に通う為に定時で退社すると言う、世に言う出世街道から完全に外れたサラリーマン生活をし、それなりの低レベルの評価を得てきたと言うか得られなかった。

 そんな私が我ながら普通の高齢者と少しだけ変わっていると思うのは、80歳を過ぎるまで開発途上国の技術援助に関するボランティアとして、終日働き、週に何度か趣味の会に参加し、休日には家内かや友達からいい加減にしたらと言われながら、近所の山にに登っていることだ。

 ボランティアの仕事も私の性分にあった、裏方の仕事に廻ったが、僅かな手当てを貰い、他の年金者より気持ちだけ余計な税金を納めて国庫に貢献出来たし、趣味の会でも人の先に立つの嫌いなので、サポート役としていくらかの手伝いをしてきた。
 今はボランティアは辞めたが、趣味の会での手伝いと、山登りはなんとか続けている。

 これが出来たのは今から考えると体が下記のように時々は大きな手術を受ける以外は、体が丈夫なことと、趣味の会で手伝いできる程の経験を積んで来たことだと思う。
 
 もっともんなことを始めから計画的にやったのなら立派な事だが、いまになって気がついたのだから情けない話だ。

 このことから考えて高齢者予備軍の方達につぎの提案をしたい。

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  私の提案
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1.若いときから健康に注意すること。
 私は生来病弱で、今まで多くの病気を経験し手術を受けてきた。
 肋膜炎、虫垂炎、前立腺肥大、白内障、虚血性脳梗塞。

 それらを何とか克服して今までこられたのは次の理由からだ。

 私はほぼ半世紀に亙って工場の機械の保全関係の仕事に携わってきた。
 機械の保全と病気を直すことは似ていることが多いこと気づき、それを実行してきた。

 [機械の健康]
 保全の基本的な考え方は予防保全だ。
(1)まず機械が故障を起こさないように、常に給油、手入れ、点検を怠らないこと。
(2)定期的に本格的な検査をすること。
(3)もし異状が発生したらことが大きくならぬ前に早く処置をすること。
(4)そしてこれからは私の考えたかだが、適切な方法を選んで良い作業者に依頼すること。
(5)その結果を記録して、同機械は勿論、同種の機械の故障に備えること。

 これを私たちの体に適用すると、
[体の健康]
(1)常に食事、運動など健康状態に気をつけること
 今考えると趣味の登山はストレス解消だけでなく健康保持でも役立っていたのだ。
(2)毎年の健康診断には、必ず参加すること
(3)体に異常を感じたら直ぐ医者にかかること
(4)素人が適切な方法を考えるなど出来ないのは当然だから、出来ることは良い医者を選ぶことだけだ。
  もし、かかっている病院がおかしいと感じたら、セカンド・オピニオンを訊くなり、より評判の良い病院を変えること。
(5)その為には、いろいろな健康に関する情報を集めておくこと。
 知人からの病院の評判に気をつけて覚えて置くこと。

 偉そうに言えないのは、生来の不精でたかが歯だからと言う理由にならない理由で、いい加減な歯の磨き方と、医師の選定を誤って下の歯が総入れ歯になったことだ。

2.永続的な趣味を持つこと
 50歳後半で定年した後、平均年齢の80から同後半まで30年から35年ある。
 特に男性で言えば、粗大ごみとか濡れ落ち葉とか疎まれながら、一日テレビを見るか、家の雑用をするだけの生活は、考えただけでもうんざりするだろう。

 その間を働くとか、趣味を楽しむなどして、少なくとも有意義に暮らしたいものだ。
 その老後の余暇を過ごす為に、現役の時から細々でも良いから趣味を持つことをお勧めする。

 その例として私の趣味の一つに英語について書く。
 英語を始めた経緯はこうだ。
 毎日の通勤電車の中で暇つぶしに読書をしていたが、毎日の事だから会社の図書館で興味があるものは殆ど読み尽くして仕舞った。
 そうかと言って、自分で買うには乏しい小遣い銭ではいくらあっても足りない。
 それで読むのに時間がかかるものとして英語の原書を読むことを考えついた。
 いかにも貧乏くさい動機だ。
 
 最初はペンギンブックのシャーロック・ホウムズ→ABC殺人事件などのアガサ・クリスティーのシリーズもの→「月と6ペンス」などで有名なサマセット・モーム→シドニー・シェルダンと進んだ。

 なにしろ毎日1時間づつ読むのだから、20年の間の読書で、いつの間にか、余程難しい本で無い限りどうにか読めるようになっていた。

 但し英語を始めたいと思われる方にお断りして置くが、この方法は読み書きはなんとかなっても、会話はさっぱりで、冷やかしで英検の1級を受けて、昔の筆記だけの一次試験は一度でパスしたが、二次の会話は全く判らずに敗退した。

 いずれにしても趣味を持ってある程度のレベルに達するのは、時間が必要だと言うことだ。

 その英語力が退職後思わぬことに、海外援助のボランティアに役立つことになったし、英語のクラブでのサポート役でいくらかはお役に立っていると本人は思っていられるのだ。

[現役の後半を迎えた人達への提案]
 私の貧弱な経験からの提案だが、

1.少なくとも40代から漠然とでも良いから退職後の生活設計を考えること。
(1)[体の健康]を参考にして健康に留意する 
 
食事の種類、量の見直し、禁煙、運動を始めるなど
  私の周辺でも現役時代の不摂生が祟って、退職後に発生した、糖尿病、高血圧やそれに伴う脳疾患の後遺症で悩んでいる人が何にもいる。
(2)永続的に続けられる好きな趣味を暇を見つけて、または作って始める。
 その趣味も出来れば、体を使うものと、頭を使うものの各一つは持つ。
(3)退職後も働きたい人で必要ならそれに要する勉強を始める。

2.退職後は在職中に考えて生活設計を実行する。
(1)
体が動くまで無理しない範囲で何らかの仕事をする。。
(2)仕事と思って[体の健康]に書いたような健康生活を送る。
(3)
人との関わりを持つ
・退職後も前記のような趣味を持つ。
・何らかの形で社会に貢献することを考える。
  ボランティア活動、趣味の会などのサポート 

 このように退職しても、丈夫な体で、医療や介護費用の削減で国家にいくらかでも貢献し、コミュニティーの活動に参加し、個人としても老後の生活をエンジョイ出来ればなと思う。

[現役の人達へお願い]

 一つお願いしたいことがあります。
 この様な偉そうなことを言う私でも、何が起こっても可笑しくない年齢ですし、実際に予防的な薬をいつも飲んでいます。
 私を含む多くの年寄りが思わぬ事で寝たきりになって、家族は勿論ご近所に迷惑を欠けたり、介護保険のお世話になるかも知れません。

 また、私のように生来の鈍感さで色々な挫折を耐えてきた人もいれば、繊細な感情の持ち主で、在職中に上司の酷い仕打ちにあって、二度と働きたくないと思う人達も何人か見聞きしています。

 どうかそんな人達にも暖かい気持ちで接して頂きたいと思います。。

 以上冴えない凡人からの提案をご参考まで書きました。


参照:
 カテゴリー → 少子高齢化

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