<<子供の教育に自信をなくした親、権利と思いやり>>
最初に私の小さな経験を聞いて下さい。 息子が学校から持って帰った試験の答案を見ました。
「お母さんからお菓子を二つ貰いました。弟がそれを見て一つ呉れと言いました。貴方はどうしますか」と言った問題でした。
息子の解答は「弟に一つ別けてやると」書いていましたが、[×]がついていました。つまり二つ貰ったのはその子の権利だから、それを主張すべきだと言うのです。
私は驚いて、学校がそう言うのならそう覚えるしか仕方がないが、うちの家だけは権利より兄弟への思いやりの方が大切なので、 息子の書いた通りにしなさいと言いました。
しかし軍国主義の世から民主主義の世への激変に付いていけない私の言葉に力がないのに、我ながら情けない覚えをしたことを今でも覚えています。
しかし、こんな未熟な権利についての教育に、新し好きか、過去の軍国主義教育の反動で、中にはそうだそうだとと思い込んだ親もいたのかも知れません。
現在こんな親に育てられた子供が今は自分の権利ばかり主張する親になり、子供を教える立場になっているのです。
[民主主義に腕をこま抜くだけの親]
(May 17と毎週日曜日投稿参照)