雲と空  

日々のこと、相撲のこと。

にんじんくん

2006-05-18 16:09:40 | 子育て日記
久しぶりに児童館のようなところに出かけました。
そうしたら たまたま今日はセミプロのようなとても手馴れた上手な
ボランティアさん(おばあさん2名)による 紙芝居がありました。

お話は 「にんじんくん」

初めて聞くお話です。さて どんなストーリーでしょう?(ワクワク

娘も私から離れ 砂かぶり(最前列)に陣取りかぶりつきで見ています。


  「 にんじん くん 」

陽気に誘われにんじんくんは散歩に出かけます。

ところが それを見たうさぎさんが「一口食べさせてよ~」と追いかけてきます。

そのうち たぬきさん、さるさんも 加わり
3匹に命を狙われ追いかけられるにんじんくん。

山を越え命からがらたどり着いたのは おばあさんのおうち。

おばあさんは汗だくのにんじんくんを冷たいシャワーで
キレイに洗ってくれました。

そして 良い気持ちになったにんじんくんにお昼寝のベッドを
貸してくれます。

たくさん走ってへとへとになったにんじんくんは
ベッドを借りて 一休みすることにしました。

ところが 実はそれはまな板でした。  

にんじんくんは寝ている間におばあさんからスープにされてしまいました。

おばあさんは うさぎさん、たぬきさん、さるさんと一緒に
美味しくにんじんスープをいただきましたとさ。

おしまい


えぇぇぇぇ~っ!!  ヒデぇ・・・。

あっけない主人公の最期・・・ 
思いがけない結末に 親たちの間にざわめき(失笑?)が起きました。

紙芝居が終わった後 ボランティアさんが

「みんな、最後 にんじんくんがどうなったかわかったかな?
 にんじんくんがスープになってくれたおかげで  (「なってくれた」??) 
 うさぎさんも、たぬきさんも、さるさんも、おばあさんも
 元気モリモリになったねー。 
 にんじんくん ありがとうだねー。
 みんなもにんじん好きかな?」


こどもたち 「ハーイ、にんじん 好き~」


  めでたし、めでたし ???




グリム童話も本当は残酷なんでしたっけ?
子供向けの話って本当はちゃんと読むと
そういう残酷なものが多いのでしょうか???

こういう話ばかり聞いて育つと
「そうか!自分のためには他者を犠牲にしても良いのか」
という思想になったりしないのでしょうか? ・・・考えすぎなのかなぁ?


親の方が ドッキリでした。  





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3 コメント

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ひょぇ~! (明子)
2006-05-19 08:17:51
なんちゅうシュールなお話なんでしょ



・・・・というまともな感想はおいといて。(え?)



私がこの記事で一番ウケたのは、「最前列」を「砂かぶり」と表現する

モリイソラさんの面白さです。

会社のPCの前で思わず吹き出しちゃった~
えーっ!!! (マリーコ)
2006-05-19 10:07:55
そりゃすごいよ!すごい話だよ!

「砂かぶり」も解説付きでなきゃ意味わかんなかったよ!(笑)





確かに、世の中の「生」はそうして営まれてるんだけど・・・怖いよ~



それをやってるのがおばあちゃんってのがまた怖い~



でも小さい子供達は単純に「そうか、にんじんさんのためにも一生懸命食べないと!」って単純に教訓になったのかも?!
コメントありがとうございます (モリイソラ)
2006-05-19 13:24:03
明子さん、

ん?もうこの時間に会社ですか???

随分早いんですね~!!



「砂かぶり」は なぜか昔から友達同士でよく使っていました。仲間内には特別な相撲好きは誰もいなかったはずなのですが・・・・ 誰が使い始めたんだろう???私!?





マリーコさん、

>単純に「そうか、にんじんさんのためにも一生懸命食べないと!」って

  本当に!! そこだけ印象に残しておいて欲しいものです。



>それをやってるのがおばあちゃんってのがまた怖い~

  そうそう!! 紙芝居のイラストでは まな板のベッドをすすめる

  このおばあさんの後ろに回した手には包丁がキラリと

  光ってました! 優しそうな顔なのに・・・怖かったよ~。

  子どもたちは あのイラストに気づいていたのかなぁ???





>「砂かぶり」も解説付きでなきゃ意味わかんなかったよ!

  相撲の土俵際最前列は取り組みによっては 砂がかかるため

  こう呼ばれています。私は年寄りと住んでいて

  相撲を見る機会も多かったから知っているのかな。(笑)

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