くたくたルンゲクッタ

過ぎていく時間と思い出忘備録

ツルドクダミ

2020-03-26 | 日記
新型コロナウイルスが世界中に広がっている。Johns Hopkins University & Medicine, Coronavirus Resource Centerのホームページhttps://coronavirus.jhu.edu/map.htmlを見るのが日課になった。日本は今のところよくやっているが今後どうなるか。その経過次第では不自由な生活を強いられる可能性もあるなあ。

あちこちで桜が咲き天気もいいので昨日の昼休みは歩いて大学の桜を見に行ってみた。まだ学生はおらず人は少ない。研究棟の中を通ってみたがその雑然とした廊下は昔と何ら変わりない。しかし大学病院と研究棟の間の連絡通路脇の広いグランドには新たな研究棟を建てる工事が進められ、懐かしい以前の情景が少しずつ失われていた。


動物舎と図書館の間を下る道のソメイヨシノは満開だった。


ひとつひとつの花はまるで笑っているように見えた。


見上げるとコブシがちょうど咲いている。

ツルドクダミ タデ科ツルドクダミ属

大学構内の駐車場奥は竹林がある。その林縁につる性植物が群生していた。




葉は互生し長い葉柄がある。心臓形で長さは7cm前後で先端は尖り、基部は心形で凹んでおり、その形はドクダミによく似ている。ツルドクダミだろう。葉をもんで嗅いでみたがドクダミのような匂いはしない。ドクダミはドクダミ科ドクダミ属の多年草でツルドクダミとは科が違う。


ツルドクダミは中国原産の帰化植物。雌雄同株で8-10月にかけてイタドリに似た花を咲かせるらしい。つるは無毛で基部は木質化して1cm以上の太さになる。地下には塊根があり漢方で何首烏(カシュウ)と呼ばれる。


つるの巻き方向は一定せず、左側のつるは右肩上がりに巻いているが、右側のつるは左肩上がりに巻いている。両方向の巻き方があるのは珍しく他にはシダ類のカニクサやキキョウ科のツルニンジンなどがある。

ヒマラヤユキノシタとオオキバナカタバミ

2020-03-16 | 日記
ヒマラヤユキノシタ ユキノシタ科ヒマラヤユキノシタ属

隣の総合病院へ行く途中の裏道にヒマラヤユキノシタが植栽されている。今の時期に咲いているはずなので見に行った。


ヒマラヤ山脈周辺(アフガニスタンから中国にかけて)の原産。常緑多年草で、葉は10cmほどの大きさでキャベツのような形をしている。


ピンクの花が集散花序をなして咲きとても美しい。


花は5-6枚の花弁を持ち、雄しべは10-12個、雌しべは1個で柱頭が2-3裂しているらしい。


オオキバナカタバミ カタバミ科カタバミ属

横には黄色のオオキバナカタバミも咲いていた。南アフリカ原産。


花は陽が射すと開き曇ると閉じる。光輝き美しい。


葉に紫褐色の斑点が多数見られることで他のカタバミと識別が可能。 


花の裏。茎先に散形花序をつけているのがわかる。

ヤドリギの花 

2020-03-16 | 日記
ヤドリギ ビャクダン科(ヤドリギ科)ヤドリギ属

夕暮れに歩いていると遠くのエノキの大木にヤドリギが寄生しているのが見えた。


昨年の台風で倒れたエノキにもたくさんのヤドリギが寄生している。


花が咲いているのを発見。今頃花が咲くんだなあ。


ヤドリギと宿主のエノキの枝の境界がわからないほどぴったりとくっついているので持ち帰って観察。


枝は二又もしくは三又状に数多く枝分かれして、年に1節ずつ成長し球状の樹形になるらしい。


葉は枝先に対生して2枚プロペラのような形でつく単葉で革質で厚みがある。


ヤドリギは雌雄異株。


雄花は直径7mmほどで4枚の花被片の内側に葯が張り付いている。

ニッケイの幼木

2020-03-16 | 日記
ニッケイ? クスノキ科クスノキ属



林縁を歩いていると3葉脈がはっきりとした常緑樹の幼木を見つけた。クスノキ科であることは一目瞭然。2本の側脈は基部の少し上から分岐し、主脈と並行して伸びて、葉の先端近くまで達する。ニッケイが一番近い気がするが、近くにニッケイらしい木は見当たらない。でも他に考えられそうにない。


葉裏。


葉は対生している箇所もある。ヤブニッケイの枝は葉の付く位置で扁平になるはず(当ブログ2016-12-11参照)だからこれはヤブニッケイではない。


近くにシロダモがあったので葉を比較してみる。上がシロダモ。下がこの葉


シロダモの葉裏は真っ白。ニッケイと思われるこの葉をちぎって匂いを嗅いでみたがニッケイの香ははっきりしない。

カワヅザクラ、トウダイグサ、シロバナタンポポ

2020-03-03 | 日記
新型コロナウイルスが世界中で拡大している。若者や子供では軽症例が多く重症化するのは高齢者が多いという。急激な増加を抑えるため国は休校や集会の制限などを始めた。無症状の若者の間で感染と治癒の波がいつの間にか拡散し高齢者、免疫状態の悪いものたちが犠牲になっているようだ。つまりウイルスに抵抗性の弱いものが淘汰されていく。過剰な恐怖心を抱かず、体調管理、衛生管理して万が一感染したら十分な睡眠休息で免疫力回復に努めるしか方法がない。

カワヅザクラ バラ科サクラ属

霊園の裏の運動公園のカワヅザクラは先週から満開。


奥の方に見える満開のウメの香が漂ってくる。






濃いピンクの桜。静岡県河津町に原木がありオオシマザクラとカンヒザクラの自然交雑種であると推定されている。


トウダイグサ トウダイグサ科トウダイグサ属



カワヅザクラのすぐ下の土手に面白い形をした草を見つけた。これがトウダイグサかな?


頂部をよく見てみると5枚輪生した葉の内側に2〜3枚の総苞葉に抱かれた小さな杯状花序がついているのが確認できる。




10-15cm位の草丈しかない。ひとつ引き抜いて観察。茎の中程の葉はヘラ型で互生し、茎の頂部の葉は丸みの強いヘラ型の葉を5枚ずつ輪生している。この個体はまだ5つの総苞葉が開いていないので中の杯状花序が見えていない。中央部にはひとつ杯状花序が見える。


総苞葉を横から見たもの。


シロバナタンポポ キク科タンポポ属

トウダイグサのすぐ横にはシロバナタンポポが咲いていた。


総苞外片はやや開いて先端に明瞭な角状突起がある。花弁裏の黒線が美しい。