くたくたルンゲクッタ

過ぎていく時間と思い出忘備録

ハルシャギクとイヌドクサ

2020-07-16 | 日記
クエンティン・タランティーノ監督による『パルプ・フィクション(Pulp Fiction)』(1994)と『ジャンゴ 繋がれざる者(Django Unchained)』(2012)を見た。特にジョン・トラボルタ、サミュエル・L・ジャクソン、ユマ・サーマン出演の『パルプ・フィクション』はギャング達のバイオレンスとコミカルなストーリー展開がとても面白い。気に入ったのでネットでダウンロードした脚本を読んでいる。『ジャンゴ 繋がれざる者』では南北戦争直前のアメリカ南部で黒人奴隷ジャンゴは、元歯科医の賞金稼ぎのキング・シュルツと一緒に極悪農場主から彼の妻を救い出す。これも脚本をネットで見つけてダウンロードした。

ハルシャギク Coreopsis tinctoria キク科ハルシャギク属

毎週水曜日の夜は透析病院で仕事。行く途中の市営霊園にはハルシャギクがいたるところに繁殖して今満開。休耕田に無数のハルシャギクが群生しそのあまりの数に目がくらむほどだったことを今も覚えている。


ハルシャギクは北アメリカ原産で明治時代初頭に日本に来た帰化植物で一年草。ハルシャ(波斯)はペルシャのこと。


風に揺れる姿はコスモスに似ている。コスモスは別名オオハルシャギク(大春車菊、大波斯菊、学名:Cosmos bipinnatus Cav.)というから紛らわしい。コスモスはコスモス属でハルシャギクとは属が異なる。


中心が濃紅色で周辺は黄色の蛇の目模様なので別名はジャノメソウ(蛇目草)。花期は春〜初夏。


後ろからは濃紅色の部分はわからない。


葉は対生で1-2回羽状に深裂または全裂し最終裂片は線形となる。


イヌドクサ Equisetum ramosissimum トクサ科 トクサ属

近所の空き地にスギナに似たシダ植物が生えていた。枝の先端にツクシのような胞子嚢穂がついている。イヌドクサかな?背丈は50㎝から100㎝くらいある。


ちょうどスギナを大きくした感じで茎も太い。周りにはスギナが群生しているのでその違いがよくわかる。イヌドクサは日当たりのよい水湿地、河川敷や堤防に生育する常緑のシダ植物で多年生とされている。ただ、ここは割と乾いた場所だから必ずしも湿地である必要はないのだろう。左がイヌドクサで回りがスギナ。




スギナと比較してみよう。左がスギナで右がイヌドクサ。
スギナは冬は枯れる。スギナは胞子嚢穂を付ける茎はツクシ。写真のものは胞子嚢穂を付けない茎。茎は節から輪状に枝を出す。枝の1番目の節はとても短く目立たない。枝の2番目の節は主茎の葉鞘よりかなり高い位置にある。
イヌドクサは常緑性で冬も枯れない。胞子嚢穂を付ける茎と付けない茎の別はなく、茎の先端に胞子嚢穂をつける。


イヌドクサの胞子嚢穂。胞子嚢穂は無柄(似ているイヌスギナは有柄)で先端に微突起があるのが特徴。