くたくたルンゲクッタ

過ぎていく時間と思い出忘備録

チダケサシとヤマブキショウマ

2018-07-30 | 日記
NHK『奇跡のレッスン』(ランディ・ジョンソン)を見た。2015年アメリカ野球殿堂入りを果たした大投手ランディ・ジョンソンが日本の中学生に野球指導をする様子を放映。ランディは投球フォーム、腕の振リ方、足の拇指球への意識、メンタルの強化を子供達に1週間みっちりと指導した。「マウンドでは自分しかいない、自分がコーチになって自分を修正していくしかない」と強調し、練習、練習、練習、試合、練習、練習、練習、試合、この中での自己修正を続けていくことがこれまでの彼の人生だったと教えた。彼の偉大な業績は地道な努力の積み重ねで達成されたものだった。

チダケサシ Astilbe microphylla ユキノシタ科チダケサシ属

野原に薄いピンク色の花つけた背の高い花序が見えた。花序は細長い円錐状で側枝は短く斜上している。チダケサシだろう。


花は淡い紅色で直径約4㎜花序には腺毛が多い。花弁は5、雄しべは10。




近寄ってみればこの花の美しさがわかる。雌しべはピンクで雄しべの葯は青紫色。


全体がもっと白っぽい花もある。


葉は2-4回奇数羽状複葉。小葉は長さ1-4cmの卵形または倒卵形で先は尖らず重鋸歯がある。葉の先端は鈍形。


ヤマブキショウマAruncus dioicus バラ科ヤマブキショウマ属

チダケサシの近くに白い花序の花が咲いていた。細い花序を多数横に広げている。ユキノシタ科チダケサシ属アカショウマかなあと思ったがちょっと違う気がする。




葉は2回3出複葉。小葉は卵形で先が尖り鋭くてよくそろった重鋸歯があり、葉脈は平行であることからヤマブキショウマかなあ。アカショウマなら葉の先端は尾状に尖っているが葉脈はこれほど平行ではないだろう。

ウワミズザクラの黄色いサクランボ

2018-07-21 | 日記
「ハッピー・バレー 復讐の町 シーズン2」(スーパードラマTV)を見た。イギリスの田舎町で次々に起こる事件と女性警察官キャサリンの活躍と苦悩のなかでエキサイティングなストーリーが展開していく。ドラマの殺人事件は作り話だから現実とは程遠いものだとつい考えがち。しかし最近のニュースを見ていると、妻を殺して母親と一緒に実家の庭に埋めたとか、看護師が点滴に洗剤を混入させて患者を次々に殺していたなど、あっと驚くような事件が次々に出てくる。およそ人が考えつく殺人事件は現実にも起こると考えたほうがよさそうだ。

ウワミズザクラ バラ科ウワミズザクラ属

谷津田を歩いていると黄色い果実を総状につけて、農道に枝を伸ばした落葉高木があった。


葉の形でウワミズザクラとすぐわかる。花序の下に葉がついているのも大きな特徴。




萼片は残っていない。よく似たイヌザクラは花序の下に葉がなく果期に萼片が残る。


黄色い果実。はじめは緑色で黄色に変わり、8-9月になれば赤色から黒色に熟すはず。


赤く色づいているものもある。


これは数年前の4/17に撮影したウワミズザクラの花。長さ10cmほどの白い総状花でブラシのように見える。

ヤブミョウガ、ニガクサとアキノタムラソウ

2018-07-17 | 日記
ここ数日尋常ではない暑さ。西日本から東北南部は広い範囲で真夏日となり、多くの所で35℃以上の猛暑日が続いている。少しは涼しいだろうと思いスギ、ヒノキ林の奥の神社まで歩いていくと林床にはヤブミョウガが群生していた。

ヤブミョウガ Pollia japonica ツユクサ科ヤブミョウガ属

ヤブミョウガの群生。


こちらは少し日のあたる場所。


茎先に長い円錐花序をつける。




花弁は3、萼片も3、雄しべは6、雌しべは1。両性花は雌しべが長く、雄花は雌しべが短い。


葉。


ニガクサ Teucrium japonicum シソ科ニガクサ属



神社脇のヤブミョウガのすぐ近くの道端にシソ科植物があちこちに生えていた。シソ科はどれも似ていて覚えにくい。


とにかく花をじっと見ていると上唇は無く下唇が長い。中央裂片が非常に大きく垂れ下がるので1唇形花に見える。深く2裂した上唇が下唇の側裂片に付着し3裂した下唇と合わさり5裂となっている。こんな花は見たことがないと思いネットで検索。ニガクサと判明。


ニガクサの萼には腺毛がない。花が大きく、雌しべが雄しべよりやや長く突き出る。よく似たツルニガクサは花序軸や花柄には絨毛があり腺毛も混じり雌しべは雄しべとほぼ同長であることから区別できるらしい。


葉裏。


アキノタムラソウ Salvia japonica シソ科アキギリ属

ニガクサのすぐ近くによく見かけるアキノタムラソウが花を咲かせていた。


茎に短毛と腺毛がありさわると粘る。葉は対生し、単葉あるいは奇数羽状複葉で、小葉は1-7。


淡紅紫色の唇形花。

ヘクソカズラ、ノブドウ、ヤブガラシ、ツルウメモドキ、アケビ、センニンソウ

2018-07-12 | 日記
近所の電車を見下ろすフェンスに絡んだつる性植物が小さな花を咲かせていた。

ヘクソカズラ アカネ科ヘクソカズラ属

遠くに電車が走っているのを見ると楽しい。小さな男の子は電車が走るのを眺めるのが好き。フェンスのヘクソカズラの花などどうでもいいことだ。


つるの巻き方は左肩上がり(S字型)。


花冠は長さ約1cmの釣鐘状で先は浅く5裂して平開し内側は紅紫色。この花は紅紫色が内から花冠にまで及んでいて美しい。


葉柄の基部に托葉がある。これがあれば花がなくても見分けられる。


ノブドウ ブドウ科ノブドウ属

ノブドウの葉がフェンスを覆い尽くしている。


果実はまだ緑色をしているが、そのうちに紫色や碧色に変わっていく。これはブドウタマバエやブドウトガリバチの幼虫が寄生して虫えいを作ることによるらしい。


花弁と雄しべは5個、雌しべは1個。


ヤブガラシ ブドウ科ヤブカラシ属

葉は5小葉からなる鳥足状複葉のヤブガラシ。どこにでも生えて厄介者。




午前中早い時間にすでに花弁と雄しべが落ちたのだろう。4枚あったはずの花弁と雌しべはもう脱落していて、黄赤色の花盤だけが残り淡紅色に変わりつつある。


ツルウメモドキ ニシキギ科ツルウメモドキ属

写真にはツルウメモドキ、アケビなどが写っている。


ツルウメモドキは落葉つる性木本で雌雄別株。


花期は5、6月だったのだろう、もう果実を付けている。ツルウメモドキは右肩上がりらしい。




アケビ アケビ科アケビ属

アケビは落葉つる性木本で掌状複葉で小葉は5だからわかり易い。つるの巻き方は右肩上がり。


こんなところにアケビがあるなんて不思議。このあたりも30年ほど前までは林だったからなあ。


センニンソウ キンポウゲ科センニンソウ属

この場所には真夏にはセンニンソウの白い花が一面に咲くのを知っているから、葉を見ればすぐわかる。センニンソウは常緑つる性半低木、奇数羽状複葉で小葉は3〜7。左にはノブドウ。

イタヤカエデ~ノコギリクワガタとアカボシゴマダラ

2018-07-09 | 日記

カノコユリの近くで、乳児を抱いた母親と虫かごを持った5-6歳の男の子が何かを探していた。木の割れ目にいる何かを採ろうとしている。確かに何かがいる。クワガタがいると母親が言った。


この木は何の木だろうと見上げるとイタヤカエデだった。メープルシロップがとれるサトウカエデではないにしてもイタヤカエデの樹液も甘いだろうからクワガタがいてもおかしくはない。虫かごには小さなコクワガタの雄が2匹はいっている。男の子は二股に分かれた幹の間に隠れている雌のクワガタを見つけて必死に棒で採ろうとしている。熊本に住んでいた子供の頃、虫取りに明け暮れていた。当時、雌のクワガタは失礼なことに「ばば」と呼んで馬鹿にして採集の対象にはならなかった。「ばば」なんかを捕まえて虫かごに入れていたらみんなの笑いものになった。今ではクワガタは雌でも貴重だ。


親子が去った後、高い枝でアカボシゴマダラやカナブンが飛翔しているのに気が付いた。きっと樹液の源があるのだろうと探してみるといたいた。ノコギリクワガタがいた。




2頭のチョウとカナブンも一緒に樹液を吸っている。左上の赤い斑紋のあるチョウは中国から持ち込まれたとされる外来種アカボシゴマダラで、右下のチョウは在来種ゴマダラチョウのようだ。

カノコユリ

2018-07-09 | 日記
もう随分暑くなってきた。先週末から西日本に停滞した梅雨前線や台風7号による豪雨により100名以上の死者が出ていて今後さらに犠牲者は増えそう。タイ北部チェンライ県の洞窟では6/23サッカーの練習後に入った少年13人が水位が上昇したため閉じ込められている。大雨が降る前に何とか救出してほしい。

カノコユリ Lilium speciosum ユリ科ユリ属

久しぶりで職場近くの公園を朝早く散歩した。半日陰の風通しの良い場所にユリが咲いていた。とても美しい。カノコユリだろう。


カノコユリは紅色の鹿ノ子絞りみたいな模様が入るところから名付けられている。




素晴らしい色と形。