くたくたルンゲクッタ

過ぎていく時間と思い出忘備録

クロバネツリアブ、ツマグロヒョウモン、ヤマトシジミ、セスジスズメの幼虫

2020-09-17 | 日記
クロバネツリアブ ツリアブ科

ヤハズソウの写真を撮っていたらつがいのアブが飛んできてフェンスに絡んだノブドウにとまった。


見たことのないアブだったのでネットで検索してみるとクロバネツリアブのようだ。尾端の白帯が二つに分かれている方が雌のことが多く、雌は雄より大きいらしいから左が雌だろう。
ウイキディアによればツリアブは、ハエ目(双翅目)ツリアブ科(Bombyliidae)に属する昆虫の総称で広義のアブ(直縫短角群)に含まれる。ホバリングしながら空中に静止している様子が、吊下げられたように見えることからツリアブと名付けられている。成虫は長い口吻で花の蜜を吸う。幼虫は単独性のハナバチやカリバチの前蛹など他の昆虫に外部から寄生し最終的に食い尽くしてしまうらしい。


ツマグロヒョウモン タテハチョウ科

遊歩道脇のサツキにチョウがとまった。ツマグロヒョウモンの雌だった。


ヤマトシジミ シジミチョウ科

カタバミの葉に小さなチョウがとまっている。


班紋の模様からおそらくヤマトシジミだろう。大きさ9-16mm、街中の花壇や植え込みなどでよく目にする小さなシジミチョウはほとんどこのヤマトシジミらしい。幼虫はカタバミ科のカタバミの葉を食べ、成虫はカタバミ、シロツメクサなどの花の蜜を吸う。


そっと横に回ってみると翅を開いた。雌のようだ。


セスジスズメ スズメガ科

コマツヨイグサに大きな芋虫がついているのを発見。


一見してどちらが頭かわからなかったがこの写真では左に角のような突起があり左が尾部で右が頭部だろう。ネット検索してセスジスズメの幼虫であることが判明。




真っ黒の体に痰黄色の横縞と赤い7対の目のような模様がとても美しい。


頭部。幼虫はヤブガラシ、ノブドウ、ホウセンカ、サトイモ、サツマイモなど、いろいろな植物の葉を食べる。成熟した幼虫は、主に地中につくった小部屋か地表の繭の中で蛹になり主に蛹で冬を越す。

センニンソウとヤハズソウ

2020-09-14 | 日記
京都大学大学院特定教授(癌創薬イノベーション研究室)上久保靖彦先生によれば日本人の大半はコロナウイルスに対する免疫をすでに獲得しているから特別のコロナ対策は不要であるという。そんな気もする。もしそうなら有難いが多くの日本人は慎重派でそんな意見を疑問視している。これからコロナが本当に収束するのか見ていけばその答えが出る。

センニンソウ キンポウゲ科センニンソウ属

家のすぐ前の小さな公園の垣根には8月からずっとセンニンソウの花が咲き続けている。雑草にしておくにはもったいないほど美しい。




花弁に見えるのは萼片。


今年はコロナのために草刈りがされていない様子で、センニンソウか美しい花をあちこちで咲かせている。




遊歩道わきのサツキの植え込みの中からトウネズミモチが生えてきてその上をセンニンソウが蔽っている。


一部にはもう果実ができはじめていた。


ヤハズソウ マメ科ヤハズソウ属



草むらには30㎝くらいの草丈のマメ科植物が群生していた。メドハギのように茎は長く直線的にはなっておらず、弱々しい感じ。


葉も花もとても小さい。花の大きさは5㎜程度。




葉は長楕円形で3小葉からなり、葉はちぎると葉脈に沿って切れてその名の通り矢筈状になる。茎の毛は下向きに生える。葉柄基部に長い托葉がある。


マメ科特有の蝶形花。

モミジアオイ、コゴメガヤツリ、シケシダ

2020-09-06 | 日記
台風10号が九州に来ている。雨が続いた7月、猛暑の8月が過ぎたかと思ったらもう台風の季節。コロナ禍ステイホームのため季節を感じる間もなく時が過ぎていく。久しぶりで職場から少し郊外に車を走らせると、もう稲刈りの済んだ田んぼにいつの間にか秋の風情が漂っていた。湿地帯近くに車を止めて乾いた草むらを歩いてみると大きな鳥(キジだろうか?)が飛び立った。

モミジアオイ Hibiscus coccineus アオイ科フヨウ属

近所の人の畑の脇にモミジアオイが植えられて花が咲いていた。もう夕方なので花はしぼみかけている。


花の形はハイビスカスに似ている。アオイ科の宿根草。花の径は15cm-20cmで色は鮮やかな緋色、開花時期は夏の7月-9月。


葉がモミジのような形であることからモミジアオイ。


コゴメガヤツリ Cyperus iria カヤツリグサ科カヤツリグサ属

キジが飛び立ったあたりに何があるのか見に行くとカヤツリグサに似た植物が群生していた。


1本引き抜いてみる。丈は30-40cmで茎は3稜形。どうみてもカヤツリグサだろうと思っていたが調べてみたら違った。カヤツリグサに似ているコゴメガヤツリのようだ。


葉状の2-3の苞とその間から出る長さ約15㎝の多数の花序。


小穂は長さ3-10㎜の線形で開出せず軸に沿って斜上する。カヤツリグサは花序の小穂が開出し、鱗片の芒が突出するので区別できる。


小穂は黄色がかって米粒のように見えるのでコゴメガヤツリと名付けられている。


シケシダ Deparia japonica イワデンダ科オオシケシダ属

朽ちかけた木製の遊歩道脇にシダが顔を出していた。群生している。ありふれたシダなので気にも留めたくなかったが久しぶりなので種類を確認。シケシダかな。


葉は1回羽状複葉。長さ30㎝程度。


葉の表。


葉の裏。




裂片には鋸歯があリ、ソーラスは線形で包膜に被われている。