くたくたルンゲクッタ

過ぎていく時間と思い出忘備録

シキミの花

2020-01-29 | 日記
シキミ マツブサ科シキミ属

常緑の葉をつけた樹木が山裾に幾本も植えられていた。近づくとシキミのようだった。シキミは常緑高木。その中に白い花が見えた。


青空を背景にシキミの花を撮った。花期は3-4月とされているけれど今年は暖かいのかもう咲いている。




葉腋に直径2-3cmの黄白色の両性花をつける。




下向きに咲いているから、手で持ち上げて中を覗き込んでみる。雌しべ8本と雄しべは多数。


花被片は花弁状で10-20個。花弁と萼片が見分けにくい。嗅いでみたが匂いはない。


葉の表面には光沢があり縁は全縁。側脈は見えない。


花芽は球形、葉芽は長卵形、葉痕は半円形。

イソギク

2020-01-27 | 日記
中国国家衛生健康委員会によると、新型コロナウイルス肺炎感染者数は27日午前0時時点で2744人、死者数は80人となった。新型コロナウイルスはSARSよりも感染力が強いが重篤になる確率はSARSよりも低いらしい。
武漢から成田に来た観光客は2019年12月30日〜2020年1月22日に9080人(約1万人)らしい。現時点でそのうち4人が新型コロナウイルス肺炎に罹患している。これからも増える可能性はあるが低く見積もって4/10000の確率。武漢の人口が1000万人だとすればその4/10000すなわち4000人の感染者が武漢にいることになる。

イソギク(Chrysanthemum pacificum)キク科キク属

海岸から少し離れた崖沿いに黄色いキクがあちこちに咲いていた。近づいて見るとイソギクだった。この寒い時期に咲いている貴重な花。


日本固有種の野生菊で、千葉県犬吠崎から静岡県の御前崎にかけて海岸の崖や岩場などに自生している。




頭花は筒状花のみで構成される。伸びた茎の頂部に、花径1.5㎝程度の頭花を散房状に多数咲かせている。


葉は楕円形または倒楕円形で丸い鋸歯があり、厚く、表は緑、裏側は白い毛が密生する。

照葉樹林の森

2020-01-09 | 日記
AXNミステリーチャネルで放映された『テンプル駅地下診療所のDr.ミルトン』(全8話)を一気に見た。
主人公の医師ダニエル・ミルトンは妻ベスを救うため、元患者のリーとともにテンプル駅の地下に秘密の非合法診療所でわけあり患者の診察を始めた。難病に侵されたベスは昏睡状態となって診療所内で人工呼吸器に繋がれている。べスの同僚アナはべスの病気の治療薬の開発をここで始めた。銀行強盗を手助けした若いジェレミーは銃で撃たれ大金を持ったままここに運ばれた。ベスは末期腎不全に陥ったためダニエルは闇業者からジェレミーの金を使って腎臓を購入するが、この腎臓は事故で消失してしまう。何としてでもべスを救いたいダニエルは脾臓を摘出する患者から無断で腎も同時に摘出しベスに移植した。ベスの腎機能は回復しアナの作った薬が投与された。
まだこの話は完結していない。シーズン2が楽しみ。

正月前後のこの季節は晴れの日が多い。林縁で見上げると常緑広葉樹が太陽に照らされて輝き、やぶの中では小鳥たちが鳴きながら飛び回る。



スダジイ ブナ科シイ属



葉の裏面は淡い褐色で光沢がある。裏を見ればスダジイと一発でわかる。

タブノキ クスノキ科タブノキ属

冬芽は混芽で頂芽が特に大きい。

シロダモ クスノキ科シロダモ属

葉は3主脈がはっきりしていて冬芽は黄褐色の鱗芽。




この冬芽はシロダモらしくないけれど葉裏は緑白色でやっぱりシロダモ。

イヌガヤ イチイ科イヌガヤ属

イヌガヤの枝が2回ずつ分岐している様子はコシダの葉の羽軸の分岐とちょっと似ている。


葉は互生し2配列し主幹の葉はらせん状につく。先端はするどく尖っているが柔らかいのでカヤと異なり痛くない。

マサキ ニシキギ科ニシキギ属

葉は対生ふちには浅い鋸歯がある。


冬芽はとがっている。

ヒサカキ サカキ科ヒサカキ属

ヒサカキは雌雄別株。


葉裏には花の蕾が見える。



アカガシ ブナ科コナラ属





アカガシの葉は暑くて大きくて全縁で葉柄が長い。


葉裏。


冬芽。

シラカシ ブナ科コナラ属

葉が小さいからシラカシはすぐわかる。



アカガシとシラカシの比較

左がアカガシ、右がシラカシ。アカガシはシラカシよりも葉も冬芽も大きい

ムベの幼木とウラシマソウの果実

2020-01-03 | 日記
録画してあったAXNミステリー『ホワイト・ドラゴン』全8話を見た。
ロンドンの大学教授ジョナは香港で仕事する妻ミーガンの交通事故死の連絡を受け香港に行くと、そこにはミーガンのもう一人の夫と19歳の娘がいた。ショックを受けたジョナはミーガンの死に不審を抱き、彼女の香港での生活をたどるうちに香港政財界の大物との過去の関係、ミーガンの2重生活に至る過程と死の真相が明らかになった。しかしミーガンのジョナに対する本当の気持ちをつかめず悩むジョナは、ロンドンにあったミーガンのトランクルームの中でついに自分への手紙を見つけた。そこには次のように書いてあった。
If you find this, then it's because I never got the chance to tell you myself. It was always you.(直接言う機会を逃したわ、いつもあなたに救われていた)

年末から正月にかけて快晴の日が続いている。林の中を少し散策。

ムベの幼木 アケビ科ムベ属

スギの根本に見慣れぬ3出複葉の植物を発見。




常緑で長い小葉柄がある。一体何だろう?


葉は厚く裏にはきれいな網目模様がある。これはムベしか考えられないなあ。この辺りではアケビとミツバアケビは掃いて捨てるほどあるけどムベは見たことがないし公園でみるムベの小葉は5-7枚ある。しかし『樹木の葉』(林将之)で調べるとムベの幼木の小葉は3枚、時に1枚のこともあると記されていた。やはりムベだろう。


冬芽。

ウラシマソウの果実 サトイモ科テンナンショウ属

林床に真っ赤なトウモロコシみたいな形の果実が横たわっていた。


持ち上げると30㎝以上ある。この辺りによく見られるウラシマソウの果実だろう。ウラシマソウの葉は1枚でその葉柄の基部から花茎が出るのに対して、マムシグサは葉が2枚でその葉柄の間から花茎が出る。


果実は容易にポロポロと落ちる。




潰してみたら中には3個の種子が入っていた。匂いは特にない。植えたら芽が出るのかなあ?