友人の息子は中国の小学校に留学している。四年生。
夏休みで日本帰国しているが、やらなければいけない宿題に追われて、毎日数時間をかけてやっているそうだ。
見る機会があって、写真を撮らせてもらった。
とても懐かしかった。
“学習筆記簿”(xue2xi2 bi3ji4bu4)学習ノートは昔のまんまだった。
“暑假生活”(shu4jia4 sheng1huo2)夏休み宿題帳は、確かに、昔は “暑假作業”(shu4jia4 zuo4ye4)という名前だったが、形式はちっとも変わっていない。ちょっとカラーフールになったけどね。
夏休みの宿題も、昔通り、“語文”(yu3wen2)国語、“数学”(shu4xue2)数学、“英語”(ying1yu3)英語などがある。
“語文”(yu3wen2)国語の宿題は、読解、作文、習字帳、文章の抜粋写しがあるそうだ。
“数学”(shu4xue2)数学の宿題は、“暑假生活”(shu3jia4 sheng1huo2)夏休み生活という数学の練習帳と、練習プリントがあるそうだ。
“英語”(ying1yu3)英語の宿題は、聴解(毎日テープを聴く練習)、翻訳(英語→中国語)、英語の物語を一つ読んで、抜粋の写しがあるそうだ。
聞くだけでお気の毒だと思った。
自分の時は宿題も多かったが、こんなに多くなかった気がする。
しかし、本性は怠惰なので、いつも、宿題の存在に気が付かないふりをして、必死に遊んだばかりだった。
夏休み終わりの数日前に、カレンダーの前で、もう無理だ!宿題出せない!先生に叱られるに違いないと、絶望と恐怖の気持ちで、やっと宿題を必死に塗り始めていた。
書いたとは言えなかった。ただただ、書いたと見えるように、なんとか字を塗っていた。
塗っている最中、いつも、今度の夏休みはちゃんと計画するわと自分に誓っていた。
一度も実現していなかったと思う。
オトナになって、その怠惰さは少し改善したかもしれないが、決して勤勉になったとは言えない。
“未雨綢繆”(wei4yu3chou2mou2)雨が降らないうちに雨戸を修繕せよーー転ばぬ先の杖。
一生の目標になりそう。
けど、頑張らなきゃ!
友人の息子を見て、こう思った。