みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
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MOA美術館定期演能会 『羽衣』

2007年11月17日 | 能・狂言
 久々に能楽堂へ。私の好きな能楽師の関根祥人師が私の大好きな『羽衣』のシテをなさるということで、ずっと行きたいと思っていたのですが、スケジュールが分からなくて、先月末やっとチケットを予約しました。本当、行ってよかったです!!

 まず能楽講座が15分ほどありました。ここの演能会は毎回こういった講座があります。今日は小書きについてのお話でした。今日の曲『羽衣』は小書「和合之舞」ですので、その他の小書についても含めてのお話がありましたので、よかったです。『羽衣』は何回か見ていますが、「和合之舞」は初見です。

仕舞 『通小町』 『天鼓』 

 そういえば『通小町』は一度も見たことがないので、どこの部分かはまったく分かりませんでした(^^;。深草少将の小野小町に百夜通いをしたというお話ですよね。帰宅して調べましたら、深草少将が百夜通いの様子を見せて成仏する場面だそうです。もうちょっと分かってみていれば面白かっただろうな・・・と思いました(^^;。

 『通小町』シテ:関根祥六  『天鼓』シテ:関根知孝
 地謡:武田祥照、岡庭祥大、高梨良一、藤波時昭
 

大蔵流 狂言 『長光』

 面白かったです!!前にロッテのアイスのCMにも出ていた大蔵基誠さんが太刀を奪われてしまう道通りの者の役でした。見ながら歌舞伎の『太刀盗人』ってこれを元にもしているのでしょうか?と思いました。すっぱが目代に呼ばれたときの返事がとぼけている感じで面白かったです。

シテ(すっぱ)大蔵彌太郎、アド(道通りの者)大蔵元誠、アド(目代)大蔵千太郎

観世流 能 『羽衣』 和合之舞
 和合之舞という小書がつくと、序之舞からいきなり破之舞に入る、天冠が鳳凰、羽衣は作り物にではなく橋がかりの松にかける・・・など演出が変化します。『羽衣』は大好きな曲です。ご当地ソング(笑)だからというのもありますが、分かりやすいし、装束や詞章が美しいですし、とても素敵な曲だと思います。
 後見が持ってきた羽衣は一の松の上にかけられます。こういうのもまたよいものですね。そういえば、一度だけ三保の松原の薪能に行きましたが・・・雨天のために現地で見られなかったんですよねぇ・・・。それ以来行ってませんが・・・(笑)
 
 さて、祥人師の羽衣はとても素敵でした。第一声の「のうのう~」から私は心躍っておりました(笑)羽衣を纏ってからは、もう「きれい~!!」と何度も思いました。序之舞から破之舞に変わったところはテンポがガラっと変わります。破之舞が終わるときの天女の動きも素敵すぎます。天上へ帰らないで、ずっと舞ってほしい・・・・とさえ思ってしまいました・・・。キリでは私、涙滲んでいました・・・。とってもよかったです!!!

シテ:関根祥人 ワキ:宝生欣也 ワキツレ:梅村昌功、御厨誠吾
笛:中谷明 小鼓:観世新九郎 大鼓:大倉三忠 太鼓:観世元伯 
地謡:関根祥六、関根知孝、高梨良一、藤波時昭、
   岡庭祥大、斉藤剛、高梨万里、渡辺洋子


 今日は久々にお能を楽しめました。もっと見たいです・・・お能・・・・。ちなみに帰りは偶然、嬉しい出来事が!!もう、最高でした!!

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