猫と亭主とわたし

愛猫。虹のかなたに旅だったブラッキーとリリを偲び。家族になったルナと庭に移ろう季節、折々の想いを写真と文で綴っています。

梅雨のバラ/ザ・ジェネラス・ガーディナー(ER)

2010-06-23 11:24:43 | Weblog
    梅雨。
    時おり激しい雨脚になる。
    ザ・ジェネラス・ガーデナーが俯いている。
    激しい雨でさらに俯いて、
    地面すれすれのところで咲いていた。
    一番花の最後の一枝。
    たくさんの蕾。重くて苦しそう。
    それでも地面に触れるのは、こばんでいる。
    たくさんの葉も土で汚れることをきらっている。みるに見かねて切り取る。

    花瓶に活けてテーブルに飾る。
    梅雨時の薄暗いテーブルのまわりに、一瞬光の波紋が広がる。
    わたしはその光の中にいた。
    いつも身近にいる花瓶のバラ、あなたの蕾から開花のプロセスを楽しめる。
    繊細な透きとおるような白い花弁に薄い桃色を滲ませて。
    時おりはらはらと音もなく花弁がテーブルに落ちる。
    さまざまな花びら、白、薄いピンク、白にピンクを滲ませて。

        19日土曜日に花瓶に挿す。

         

         

    散った花弁を手のひらに掬い上げて、そっと顔に近づける。
    あなたはテーブルの上でもういちど花をひらかせたみたい。
    散ってなお、白く華やかなあなた。
    あなたの美しさのすべてをわたしのものにしたい。
    食べてしまいたい衝動に駆られる。

    翌朝見ると蕾が入れ替わって開花している。
    薄いピンクの愛らしい開いて間もない花。
    可憐な姿。

         

         

        
        もう5日にもなるが相変わらず俯いて咲いている。
        繊細な美しい花姿。
        電灯の下なので色は赤み帯びています。
        まだ一つ蕾があります。
        こんなに長く楽しませてくれるとは、思ってもいませんでし              た。
         

    久々のわが家のブラッキー嬢の登場です。
    わたしの椅子を占領して…。
    猫って涼しいところがわかるんですね。
    …って言うことはここが一等席。

         

         

なごりの一番花/フレンチレース、ザ・ジェネラス・ガーディナー、紫雲

2010-06-16 00:37:41 | Weblog
    ほぼ一番花もおわり庭に彩りが少なくなり、緑が濃くなった。
    (FL)フレンチレースの優しいアイボリーの花色が緑に溶け込んで美しい。
    フレンチレース、写真を撮るのが間に合わずお披露目できなかった。
    最後の一枝が開花。

         

         

         

         

         

    最後のつぼみをのこした(ER)ザ・ジェネラス・ガーディナー。
    濃いピンクのつぼみ。
    開くと柔らかいピンクの色は外側に向かうにつれごく淡くなり白に近づく。
    俯きかげんに咲く姿はとても繊細。
    明日は咲いているかなぁ。

         

         

      6月9日撮影 シティオブ・ヨークと。
         

         

         

    二番花の(HT)紫雲のつぼみ。
    病気にも強く、香りも良い優等生。
    花色は深みのある赤紫色。

         

       5月25日撮影 幾重にも重なったなんと美しい花弁。
         

    今年は安曇野バラが不調。
    小さなミツバチがバラにブーン、ブーン花から花へ飛び交っている。
    小さな可愛いお客様。

         



一番花もそろそろ終わり/梅雨の気配 カフエラテ、イエローシンプリティ 

2010-06-11 23:09:23 | Weblog
    どんより灰色にくすんだ空。
    梅雨の始まりそうなぼってりした空を眺がめる。
    バラもあっという間に、花の盛りがおわってしまう。
    今年は庭がバラの花で埋まり、わたしは歓喜に震えた。

    バラが咲く庭で過ごす至福の時間。
    わたしは咲いたバラの鉢を日陰に運ぶ。
    太陽にあなたの美しさを奪はせないために……
    棘が手に刺さりひりひり痛むのに気づくのは、庭遊びがひと段落着いてから。

    ここ数週間わたしはバラの花が咲いては散るのを眺めてきた。
    その美しい花は数日で散ってしまう……ああ! なんという儚さ。
    ぱらぱらと散るバラの花弁のいさぎよさ。
    地上は花びらの絨毯。

    カフエラテ(HT)
      昨年の秋、ホームセンターに残っていたこの子をひきとって
      はじめて見るお花、花色がシックで魅惑的。花びらもひらひらで可愛い。
         

         

         

         

         

    イエローシンプリティ
     ひらひらした薄いイエローの花弁…いつもの儚さにかける?
         

         

         

         

         


微香/アルブレヒトデュラーローズ、マチルダ、テッセン

2010-06-08 20:12:33 | Weblog
    仄かな香りが鼻腔をかすめた。
    かすかな……微香、バラの匂いだわ。
    ここ一月ほど、嗅覚メクラだったのに……微光がさしたおもい。
    ひとりで、ゴロ遊びをしてしまった。
    よかった。

    バラの芳香ってこんなにすばらしかったの。
    香りでこころが癒される。
    ほんとうに胸がすうっとした。

    うれしくて、涙がにじんでいた。
    あのまま匂いがわからなかったら……。
    鼻を花弁に押し付けてバラの香りを吸い込む…
    微かな懐かしい香り…
    甘酸っぱい香りが微かに漂う。

    少し嗅覚が戻った。
    うれしい。
    目をつぶった。
    ひんやりとした。
    先ほどまで、涙のにじんでいたまぶたに。
    おもわず、バラの花弁をおしあてていた。

    ほてったまぶたが心地よい……。
    うっとりとわたしはバラの花弁に触れ、香りもたのしんでいた。

     アルブレヒトデューラーローズ(HT)
    赤、オレンジ、ピンクなどが交じり合った豊かな色彩で。
    スパイシーな強い芳香、とても元気なバラ。
    蕾をたくさんつけていっせいに開花。
    わたしの両手を広げてもたりないほどの大きな木に。
    蕾は小さくて開花につれて輝くような大輪の花を咲かせた。

         

         

         

         

         

     マチルダ(F)
    なんど逢ってもいとしい可愛いバラ。
    おまえのもの静かな精がわたしをやさしくしてくれる。
        
         

         

     テッセン
    二回目の開花

         

         

俯いて/マダム・フィガロ、ザ・ジェネラス・ガーディナー

2010-06-06 23:14:14 | Weblog
    どうしてこうも俯いて咲いてしまうのかしら…
    枝が細くしなやかなので、貴女の大きな華やかなお顔を支えきれないのかしら。
    それとも悲しい想い出でもあるの…
    マダム・フィガロは今朝も俯きかげんに憂いを含んで咲いている。

    朝のキッチンから
         

    イントゥリーグと
         

    アンジェラと
         

      マダム・フィガロ(デルバールローズ) フランスの高級女性誌の20周年を記念して選ばれた美麗花です。
      ソフトなピンク色の可愛いハート形の花弁、ディカップの花がたわわに咲き乱れます。
         

         

         

    シティオブ・ヨークの白い花のとなりに柔らかいピンクのザ・ジェネラス・ガーディナーが咲き出しました。
    二種類のバラが昨年息子の作ってくれたヘンスでみごとに咲きました。
    その息子もこの秋にはパパになります。
    わたしはこのヘンスに咲いたバラの前に立って、たおやかに咲いたバラを眺めれながら家族のことを考えていました。

      柔らかいピンクの色は外側にむかうにつれてごく淡くなりほぼ白にちかずく。
      カップ咲きで完全に開花するとオシベが見えまるで睡蓮のような印象をあたえます。オールド・ローズ香、ムスク香、ミルラ香が混ざる馥郁とした香り。        
         

      あらあら二つの蕾にはさまれて…
         

      鉢植えのアンジェラ ピンクの濃淡がステキ

         

         

       

緑の光、バラ色の風/アイスバーグ

2010-06-03 22:36:56 | Weblog
    青葉に陽光が光っている。
    緑色に染まった光が窓辺を照らしている。
    そしてバラ色の風。

         

    窓の外におしよせる緑色の光の洪水。
    バラ色の風をガラス戸ごしに感じて、先月は体調を崩してすごしてしまった。
    早や6月。
    陽射しはさらに強くなっていた。

    庭に出てバラや草花をあいてに庭仕事ができるようになった。
    庭はやさしさにあふれていた。
    散りかける花がらにそっと鋏みをいれながらバラと語り合う。
    健康のありがたみをつくづく感じた。
   
     (F)アイスバーグ 別名:シュネービッチェン(独) 
     白雪姫とも呼ばれ最も愛されているバラ。
     開花のステージの移ろいを見るのも楽しい。
     つぼみは長く白色、わずかにやさいピンクいろがかかっているのもある。
     
         

         

      今年のアイスバーグは花弁をほんのり薄いピンクに染めて。

         

         

         
  
      咲きすすむと透けるような純白の花弁に。

         

       

         


妍を競う/イントゥリーグ、紫雲、ソフィーズ・ローズ、ドミニク・ロワゾー

2010-06-01 00:05:07 | Weblog
    百花妍を競う。とか。
    百花繚乱というが、まさにわが狭小庭園がいまその表現にぴったり。
    百花は花の種類を言っているのでしょうか。
    でもバラの花数でいったら、アンジェラがあるから千を越すでしょう。
    花に埋もれた庭で花がらを摘んだり、雑草を取ったり庭で過ごすのがわたしにとって至福の時です。

    (FL)イントゥリーグも花形が乱れて。
    本来の色より赤みが強い。
         

    (HT)紫雲はうどん粉病にかからなかった数少ないバラ。
         

         

         
    

(ER)ソフィーズ・ローズ
    他のイングリッシュ・ローズとはちょっと異なった花を咲かせます。
    軽いティー・ローズ香
         

         


    ドミニク・ロワゾー (デルバール)
    清らかな清んだ白色のバラですが、なぜかパールピンク。
    咲き始めは可憐なパールピンク。爽やかな芳香。
    好きなバラです。