キルトの世界

キルトを始めて14年になります。刺繍を含めた、キルトを中心に日々感じたことを、述べていきたいと思います。

東京都美術館でのモネ展

2015-09-30 22:17:36 | Weblog
  今日は、秋晴れのさわやかな一日だった。以前、地元での「美術講座」での講師の先生による、解説付きとのことで、15人くらいのメンバーで、観にでかけてきた。平日にもかかわらず、大変な人出だった。

美術館の中では、人手も多く、先生のお話も聴けないとのこと。幹事さんのはからいで、あらかじめ、レジュメを渡していただいてから、個人で、各々鑑賞する事になった。この「モネ展」は、パリマルモッタン美術館の奇跡のコレクションが、来日したことによる。。10月20日からは、「サン・ラザール駅」の作品も追加して、出展される。

  この美術館の内容は、以下だった。

①家族の肖像  カミーュや、子ども達の肖像が、描かれている。


②若い日のモネが、描いた、カリカチュア(風刺画)として、展示されていた。この風刺画は、人々に、人気があって、1枚20フランで、売れたという。

③モネが、収集した、ブーダン、ヨンキント、ドラクロアの作品が、あった。


④モネは、都市の風景や大気、日没や花や自然の風景など、輝く、「光」の描写に、卓越していた。

モネは、「ジベルニーの庭」に見られるように、睡蓮の庭を、楽しんだ。


⑥最晩年は、「白内障」も進行して、「青」の色を「黒」と認識するようだった。描く絵にも、影響したようである。「色彩抽象」のような絵と、変化していった。モネは、前期印象派の画家であり、日本の美術の影響を、受けた、「ジャポニズム」の画家でもあった。戸外に出て、光の輝きを、「色を混色することなく、「色面分割」により、キャンバスに色を、置いて、光の輝きを、表現したという。

モネの表現方法を、キルトで表現するとしたら、どのようにしたら、良いのかと?思った。


  今日の写真は、先日旅行した、直島での草間弥生氏の黄色いかぼちやである。


瀬戸内海旅行3日め

2015-09-21 08:40:20 | Weblog
 シルバーウィーク3日め。こう休みが、多いと、定年退職の人達、学童期の子どもを、持った、親たち、時間を、もて余すと思う。あまりにも、休みが、多いのも、考えものである。昨日は、上野の国立西洋美術館の「ボルドー展」に、行ってきたが、「常設展」だけで、十分だと、思った。今後も、価値ある事に、有効なお金と時間の使い方を、したいと思う。今日は、「損保ジャパン美術館」に、午後から、行く予定である。

ところで、「未来を、担う、子ども達の教育」は、どうなるのか??今の政権は、国立大学の文系は、廃止して、私立大学に任せていく方針なようである。段々、おかしな方向に、いかなければ良いと思うが。今日の午前11時から、NHKで、「安保に関する番組」が、あるようだ。見るつもりである。

 ①3日め

 最初に、安藤忠雄氏」が、設計した、「地中海美術館」に、行く。大部分が、地中に埋まっている、美術館である。この美術館のパンフレットを、見ていると、瀬戸内海の美しい風景とともに、丸、三角、長方形の採光の場所が、はっきり、認識できる。「クロード・モネ」、「ウオーター・デ・マリ」の作品が、展示されていた。彼の作品は、時間の経過とともに、作品の表情が、刻々と、変化していくという。また、光自体を、アートとして、提示する、「ジェームズ・タレル」の作品が、あった。

この美術館のエントランスには、フランンスの故郷、「ジベールのモネの庭」の雰囲気を、漂わせたコーナーが、あった。

  昼食後、本村地区の、古い家を、改装して、家そのものを、アートに、改造した、作品!?を、見て回った。地図を、見て、探しながら、歩いたので、結構運動に、なった。


  ☆南寺      真っ暗な、場所に、入った。しばらくすると、赤い画面があらわれる。どうしてなのか、解明!!したくなった」。
 
 ☆はいしゃ    昔、歯医者さんっだった、家を、改造している。2階に、アメリカの「自由の女神」の、上半身がある。これも、「芸術」か??


  ☆石橋      襖絵に、千住博氏の襖絵の作品がある。千住家3兄弟は、芸術方面で、活躍している。彼らのお母さんの、「千住家の教育」を、読んだことが、ある。子どもの学力は、「10歳までの読書量で決まる」という、本がある。

  ☆護王神社    ガラスの階段がある。


以上で旅は、終わったが、残念だったのは、3日間とも、雨で、お天気に、恵まれなかったことである。

思い出といえば、直島の、観光船が、昨年就航の最新の船で、客室のインテリアが、おしゃれで、大変居心地が、良かっ!!ことである。この島では、結構、欧米の人達を、見かけた。今後、「瀬戸内芸術祭」も、行なわれる計画も、あるそうだ。


  今日の写真は、大塚国際美術館での、「クリムト」である。昔この絵に触発されて、手縫いのキルトを、創ったことがあった。「海の嵐」を、パターンにしている。

瀬戸内海旅行2日め

2015-09-20 10:11:21 | Weblog
 旅行の間は、大変、残念ながら、雨に降られてしまったが、「シルバーウィーク」は、東京地方では、晴天の良い、お天気である。シルバー世代では、ない人達が、旅行に出かける場合が、多いようだ。この時期は、旅行代金も、高くて、実際には、いけない人達も、多いと思う。

一応、健康で、出かけられるのは、大変幸せな事だと、思っている。「女性の健康寿命」は、75歳ぐらい。残りの人生を、後悔がないよう、充実してして、いきたい。午後からは、都内の美術館に、行くちもり。

 2日め

 この日は、小豆島温泉を、出発して、「豊島美術館」に、行った。建築と作品と、環境が、融合しあう美術館である。瀬戸内海に、囲まれた、美しい棚田が、ある美実館である。丸くくり抜かれた、開口口から、自然な、光や、風が、入り、中の2つの丸い場所に、しずくが、時間の経過とともに、融合してゆく!!好きな人は、いつまでも、眺めている人達も、いるようだ。人に、説明しずらいので、「ベネッセアートサイト直島」の、カレンダーを、購入した。5月の部分に、写真がある。内部空間では、一日を、通して、泉が、誕生するようだ。後に、宮浦港の、旅の、一番の目的の「直島」に、行く。

その日は、「ベネッセアートパーク」のベネッセハウスに、宿泊した。ベネッセ内のアートを、鑑賞した。

 今日の写真は、小豆島温泉で、撮った、可愛らしい絵の石である。残念ながら、足の怪我が、完全には、治っていなかったので、折角の温泉に、入れなかった!!ところで、今回の旅で、95歳の女の方が、車イスで、参加されていた。2人とも、3日間のすべてのコースを、消化!!して、年配の方も、付き添う、娘さんの姿に、感動した!!


3日間の瀬戸内海旅行

2015-09-19 16:43:12 | Weblog
 心配していた、安保法案も、ついに、参議院を、通過してしまった」。首相が、アメリカとの、約束で、強引に急いで、決定された、この、国のゆくえを、決める法案だが、大多数の国民は、納得しているのだろうか?この結果は、今後の、日本の安全に、かかわってくる。今ままで、こんなに、平和な、時期が、長く継続したのに、与党のいうとおり、本当に、国民の為に、なる法案なのか、今後、しっかりと、見守り、検証していきたいと、思う。

  今回の件で、分かったとおもうが、選挙による、明確な意思表示を、しなければ、自分の考えと、異なる方向へ、国が、進んでしまうと言うこと。「無関心」が、一番、恐ろしい11!と思う。今回は、「命」にかかわることなので、幅広い世代の反対があるようだ。「良い意味の批判精神」は、継続して、持っていたい!!と思う。

来年の選挙では、必ず、選挙に、行き、自分の考えで、良い選択を、したいと思う。
過去も歴史でも、一部の独裁者に、あやつられて、戦争に、巻き込まれたこともある。私個人としては、大事な案件を、通すときには、「国民投票」を、して欲しかった!!すなわち、「憲法改正」をしてから、この法案を、通すなら、仕方がないと、思うのである。順番が、逆である!!憲法は、国民のためにある。時の権力(政府)が、かってに、解釈を、変えて、法案を、通すのは、卑怯である。子ども達、孫達の未来は、心配である。

憲法学者達、弁護士達が、憲法違反とのことで、「訴訟」」を、おこす予定が、あるようだ。期待したい。安保法案を、気にかけながら、以前から、申し込んでいた3日間の瀬戸内海旅行に、行ってきた。この旅行に、行きたいと思った理由は、以前、アメリカの、キルト作家で、大学の先生でもある、「マイケル・ジェームス夫妻」のお宅に、キルト研修旅行で、訪問した時に、瀬戸内海の「直島」が、とても、印象的だと、お話されていたので、一度は、どんな所か、行ってみたい!!と、思っていたからである。

  ①一日目

徳島空港で、「大塚製薬」の、「大塚国際美術館」に、行く。当館の美術スタッフによる、解説レクチャー付きだった。この美術館は、「世界初の、陶板名画美術館」である。[至宝の西洋名画]
1000点あまりが、展示されている。たいへん広く、歩くのに、4キロメートルの距離である。地下2階から、2階まで、古代中世、ルネッサンス、1階は、、だまし絵、2階は、ピカソ、シャガール、モディリアーニ、ユトリロ、ブラックなどの、作品が、楽しめた。この美術館の、「美術陶板」は、1000年、2000年たっても、現状のままの、状態を、維持できるという。本物の絵は、年月とともに、劣化するが、永久に、保存できるという、利点が、あるという。


当日は、小豆島温泉で、宿を、とった。



今日の写真は、当日行った、有名なフェルメールの陶板の絵である。

選権論を、読む

2015-09-03 11:14:27 | Weblog
 やっと、涼しくなって、これからは、色々な、活動の時期と、予定を、たてている。しかし、オリンピック関連で、またまた、不祥事が、発覚した。いったい、この国は、そうなっているのだろう?

 国民皆が、楽しみにしていた。東京オリンピック。またまた、ケチがついた。「国立競技場の建て替え問題」と、「エムブレム問題」。どちらも、無駄な、税金を、国民は、払わせられる。本来の、税金の使って欲しい所には、使われていない!!「オリンピック選手の強化の費用や、格差の広がる家庭の、子ども達の、教育費用」などの、皆が納得することに、、有効な事に、税金を、使って欲しいと、思った!!

 ところで、「安保法案」は、参議院での審議で、採決か、微妙な情勢に、なってきているが、いろいろな点で、懸念されるところである。女性の社会学者で、横浜の弁護士会主催の「憲法シンポジウム」で、公演した内容を、手直しした本を、読んでみた。

従来の日本国憲法と、政府自民党案を、比較しながら、述べられているので、非常に分かり易い!!「平和主義、国民主権、基本的人権」が、現憲法の柱で、「憲法は、権力者をも、縛る最高の規範」であるという。

 沖縄は、民主党政権時代の、密約で、暴露されたが、今でも、「憲法9条」が、およばない地域であるという。そして、沖縄が、独立して、「独自の新憲法」を、作る気運が、高まった時期があったという。 


著者は、従来の憲法と、政府案とを、比較している。主に、問題になる、箇所だけ、あげてみた。

 ①前文  今の憲法   過去の戦争への謝罪が、はっきり、述べられている。

       政府案    歴史、文化、天皇についての記述となっている。国民が、国家を、守る?ことを、求めている。

 ②天皇   今の憲法  天皇は、「国民の象徴」であり、天皇の地位は、日本国民の総意に基ずく。

        政府案    天皇は、日本国の元首?である。

 ③国旗・国家・元号  1999年に、「国旗・国家法」が、成立した。罰則規定が、生じている。元号は、グローバル化の時代、不便である。


 ④安全保障(憲法9条問題)

  今の憲法   国権の発動たる戦争と武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決手段としては、永久にこれを放棄する。

  政府案    国内には、自衛隊で、国外には、国防軍とした、立場で、軍隊?を、出している。


 ⑤基本的人権    

    今の憲法   基本的人権は、天賦から、定まっている。

    政府安案   基本的人権は、侵すことが、できない、永久の権利である。だが、人権救済の議定書を、批准していない。



  今の政権政党は、「小選挙区制」という、選挙制度で、わずか、国民の24.67パーセントの支持を、受けただけである。この点をふまえて、「憲法改正の論議」も慎重に、してもらいたい。

  筆者の、「選憲の考え」については、以下のようである。

・「天皇の象徴」という、存在を、変える。

・日本に、住所と住民登録したすべての人達に、国籍にかかわらずに、「権利と義務」を、生じさせる。多重国籍を、を、認めたほうが、世界は、平和になる。

 ・「住民投票」などの、「直接民主主義」の、機会を、増やす。「間接民主主義」は、エリート集団の暴走を、生じさせ易い。

21世紀は、日本では、人口減少とともに、「衰退社会」に、向かうことは、必然である。筆者は、「国家の安全保障」よりも、「人間の安全保障」こそ、大切だと、、願っている。私自身の考えでは、国の政治は、「不戦」と「非核」を、めざした、方向に、向かって欲しい!!と、願っている。


  今日の写真は、初代  歌川豊国の、「高尾  尾上松助」である。文化10年に、中村座で、上演された。