キルトの世界

キルトを始めて14年になります。刺繍を含めた、キルトを中心に日々感じたことを、述べていきたいと思います。

続  日本の文様

2010-05-31 21:24:18 | Weblog
 昨日は、神代植物園の美しい薔薇を、楽しんできたが、ボサノバのコンサートも、聴いて、十分楽しめた。薔薇のソフトクリームも、大変に美味しかった。さて、続いて、日本の文様について、述べたい。

①蝙蝠
意外な感じがするが、中国では、吉祥文様だった。江戸時代の浮世絵の為に、「見返り美人」の着物に、この文様が、見られる。

②蜻蛉
蜻蛉は、この虫の性質上、武士にも、好まれた。国立歴史民族博物館には、鞍に、この文様が見られる。3匹の蜻蛉を組み合わせた文様が、見られる。

③海老
不老長寿の吉祥文様として、用いられた。江戸時代には、浴衣に用いられた。「伊勢海老の丸」の文様がある。

④蟹
「蟹牡丹」や、子供の祝い着に用いる、「蟹鳥文」がある。

⑤鯉
鯉は、龍になるので、立身出世の象徴となっている」。男物の羽織裏や、長襦袢に用いられる。

 今日の写真は、神代植物園の写真である。


続 美術講座  ゴーギァン

2010-05-30 18:18:28 | Weblog
 今日は、肌寒い1日だった。今日は、神代植物園の薔薇を、観に行ってきた。2時からは、ボサノバのコンサートがあって、久しぶりに楽しめた。色とりどりの美しい薔薇を、見ながら、昔、所属していた、合唱団での、ミニコンサートに、出演した事を、思い出した

 さて、先日の木曜日は、久しぶりに、美術講座に、行ってきた。当日は、ゴーギァンについてだった。
普段、美術館では、見なかった絵も、鑑賞できて楽しめた。

ゴーギァンは、52歳の波乱に富んだ、生涯を送った。ペルーのリマで、幼少のときを過ごして、7歳の時に、フランスに戻ってきた。神学校で、寄宿生活を送ったゴーギァンは、17歳で、学業をやめて、船乗りになったが、36歳の時に、株式仲買い商に、なったが、後に、すぐに、絵を描き始めた。しかし、絵を描くことに専念したい、欲望に駆られて、ついに、会社を、退職することとなった。妻と子は、経済的に、困窮して、彼から、離れていった。
 彼は、西洋合理主義から、離れて、「クロアニズム」の影響を、ベルナールから、受けた。「クロニアズム」とは、単純化された形と、太い輪郭線や平坦な色面が特徴である。ゴッホと供に、この日本の浮世絵の影響を、受けた。有名なサマセット・モームの「月と六ペンス」は、彼の自伝的要素を、含んでいる。
 1901年に、彼は、ついに、タヒチの土を、踏む事になった。この地で、ゴーギァンは、たくましく、美しい女性達を、描いた。しかし、彼は、絵の売れない生活が続き、困窮する様になっていった。
そして、彼は、52歳の時に、マルキーズ島で、最後の時を迎える事になる。

 今日の写真は、4月ごろから、創っていた「春のキルト」の作品である。

続  日本の文様

2010-05-23 15:54:50 | Weblog
 5月も、あっという間に、終わり近くなった。梅雨の季節も、もう少しで入る。今日は、雨の1日である。

さて、以前からの続きの、「日本の文様」について、述べたい。

①燕
燕は、「春の渡り鳥」として、季節の変化を感じさせる鳥である。昔から、縁起の良い鳥として、珍重されてきた。早春を色どる鳥として、親しまれてきた。「丸に親子燕」の文様がある。江戸時代の歌川国貞の浮世絵における、着物の文様にも、見られる。

②雀
昔から、可愛らしい鳥として、色々な植物と供に、この文様が使用されてきた。「中輪に切竹向かい雀」や、「上下向かい雀」などの、文様がある。子供の衣装や玩具などに、用いられる。

③蝶
蝶の美しい文様は、中国から、伝えられた。「蝶丸」や「向い蝶」や「揚羽蝶」などの図案がある。平安中期ごろから、文様として、発展した。

 今日の写真は、京王線調布駅で撮った、神代植物園での「薔薇コンサート」の写真である。コンサートのある日に、行く予定である。





市民カルチャーでの美術講座

2010-05-13 14:24:57 | Weblog
 今日は、久しぶりに、市民カルチャーに、行ってきた。タイトルは、「美術の巨匠たち」だった。今日の画家は、ゴッホだった。ゴッホは、「灰色の帽子の自画像」や、「星月夜」は、激しいイメージの絵であるが、「星月夜」には、エネルギーが、感じられる。一方、「ラ・クローの収穫」やアーモンドの花」を見ると、静かさが、感じられる絵となっている。作品としては、後者の絵の方が、多い。

ゴッホは、20世紀の「野獣派」のフォービズムの作家達に、影響を与えたという。彼らは、自分の好きな様に描き、暴力的な激しい、主観的な作品が多い。ゴッホは、プロテスタントの牧師の父を持ち、16歳で、高校を中退した。後に、画廊に勤務したが、唐突な恋愛に、失敗して、職務を全うできずに、職を辞している。彼は、弟のテオに経済的に依存することになる。1876年には、父のように、牧師補として、働くことになった。貧困下で、生活する人達への、共感を、彼は持っていた。女性にたいしても、年配の、必ずしも、美しくない、経済的にも、恵まれない女性に、共感を持った様である。

 そして、ゴッホは、1888年に、南フランスのアルルに、移って、ゴーギァンと知り合う。彼との共同生活を始めるが、次第に、言い争うようになり、ついに、ゴッホは、興奮して、自分の耳を切ってしまう。この事件は、彼の「耳を切った自画像」として、残されている。
 そして、1890年にには、ゴッホは、ピストル自殺を図った。「荒れ模様の空と畑」の作品の制作中だった。
切ない感情がこもった作品だった。
 今日の写真は、最近頂いた「犬と花のマスコット」である。空気を清浄化する働きがあるようである。




続 日本の文様

2010-05-10 10:06:44 | Weblog
 連休中には、お天気に恵まれたので、鎌倉、北鎌倉付近を、散策した。混んでいたが、十分、楽しめた。緑に囲まれた、お寺巡りは、落ち着く!!2人で行ったが、相手が、携帯を持っていなかった!!ので、結果として、一人で、回ることに?なった。円覚寺や建長寺や鶴岡八幡宮、そして、鎌倉の3つの美術館などを、見て歩いた。ハイキングコースもあるようで、ウォーキングも、楽しめるようだ。
 では、また、日本の文様について、述べたい。

①鴛(おしどり)
鴛は、仲の良い夫婦を象徴するような、鳥である。雄の鳥のほうが、華やかな色調であるようだ。この鳥達の、仲良い姿は、絵画や文様に、表されている。正倉院に、収められている御物には、有職文として、使われた。後の時代には、能装束や、小袖などに、描かれている。

②千鳥
群れて飛ぶ優雅な姿は、平安時代から、衣服や調度などに、描かれた。江戸時代の小袖や小紋や、前述の「有松絞り」や絵絣にも、描かれた。「丸に千鳥」や「陰三つ千鳥」などの文様がある。

③雁(がん)
秋に来て、越冬する、渡り鳥である。文様には、色々な形がある。衣服や調度や武具などに、用いられた。

④鷹(たか)
鷹は、公家や武人に、愛された。文様化されると、「武勇」を、表すこととなった。「使い鷹」や「鷹の羽」や、「鷹の丸」などの文様がある。

⑤鷺(さぎ)
形の良い美しい鳥である。「鷹桐」や「中輪に飛鷹」などの文様がある。

⑥尾長鳥
文様としての、尾長鳥は、尾が長く姿の美しい鳥である。有職織物や、能装束にも、描かれている。江戸時代に描かれた、国立民族博物館所蔵の、江戸時代中期の友禅染め振袖は、素晴らしい!私も1回、訪れたことがあるが。


今日の写真は、建長寺の案内図である。色々とりどりの、沢山の牡丹な花が、心を和ませてくれた。

続 日本の文様

2010-05-05 21:02:36 | Weblog
 お墓参りなど、連休最後も、忙しい一日だった。急に暑くなったので、疲れ易い!!
さて、残りの日本の文様について、述べたい。

①馬
馬は、絵や彫刻や工芸や、建築装飾に、描かれた。相馬家の代表紋章は、杭につながれた、構図で知られている。

②兔
中国では、不老不死の動物として、知られていた。日本最古の兔紋は、奈良中宮寺の曼荼羅の織物に、見られる。この文様は、着物や帯などに、見られる。兔は、可愛らしい文様で、楽しめる。

③鹿
鹿は、「神の使い」として、知られている。奈良公園には、沢山いて、観光客を出迎えてくれる。中国では、「長寿」の動物の象徴だった。「抱き角」の文様がある。屏風絵などに、作品が沢山、残っている。

④鶏
時を知らせる文様として、大切にされた。中国や朝鮮でも、文様として、使われた。日本では、絵皿などに、用いられる。

⑤鶴
美しい姿から、神秘的な鳥として、長寿の象徴となっている。鏡や印籠や布などに、用いられた。吉祥文様として、鶴や亀と一緒に、用いられた。「向かい鶴」などの、文様もある。

  今日の写真は、美しいイスラム文様である。今の春のキルトが完成したら、「モロッコの思い出のキルト」を、創りたいと考えている。

赤坂プリンスホテルでの、キルト展

2010-05-03 07:41:28 | Weblog
 昨日は、久しぶりに、赤坂プリンスホテルでのキルト展に、行ってきた。友人からの頂いた招待券のおかげである。先日も、キルト関係で知り合った、友人が所属している、合唱の発表会に、行ってきた。昔、所属していた、市民オペラ合唱団で指揮している先生と、同じ先生が指揮しているという事で、興味があってでかけてみた。
 昨日のキルトは、日本や海外の物語に題材を使った作品が多かったので、大変、楽しく、観させて頂いた。ミシンを駆使した、キルティングの作品が多く、知っている方の作品も2枚あった。
 さて、今日の写真は、取り壊される予定の、赤坂プリンスホテルである。まだまだ、概観は、美しいビルだと思うのだが。