
1928年、ロサンゼルス。クリスティン・コリンズ(アンジェリーナ・ジョリー)は、9歳の息子
ウォルターを女手一つで育てる傍ら電話会社に勤め、せわしない日々を送っていた。ある日、
ウォルターをひとり家に残したまま出勤する羽目に。夕方、彼女が帰宅すると、ウォルターは
忽然と姿を消していた。翌日から捜査が始まる一方、自らも懸命に息子の消息を探るクリスティン。
しかし、有力な手掛かりが何一つ掴めず、非情で虚しい時間がただ過ぎていく。5ヶ月後、
ウォルターが見つかったという朗報が入り、ロス市警の大仰な演出によって報道陣も集まる中、
列車で帰ってくる我が子を駅に出迎えるクリスティン。だが、列車から降りてきたのは、
ウォルターとは別人の全く見知らぬ少年だった・・。

しっかしロス市警は昔は(いや今もか??)こういう体質だったわけですねぇ。
酷いもんだと怒り心頭でしたわ。
いまだにロス市警をこけにしたような英語のジョークが結構あるんですが、
それもこれもこういう体質だったからなんだなぁと至極納得。
他にもロス市警の腐敗ぶりを描いた映画もありますしね~・・。
はぁ・・。
勿論良い人も、真面目にやってる人もいるわけですが。

そのロス市警の腐敗ぶりが酷すぎて、そこのところで、頭にきまくり、
怒り心頭で、冷静にこの映画の判断が出来ないくらいでした(^_^;)
見てからしばらく時間が経ったので、映画自体の良さも、作りの上手さも
じんわり心に響いてきてますが、見てる途中はなんだか見てるのが
辛くなるくらいでした。
でも、それだけ良くできた映画だったって事なんですよね。

クリスティンを助ける役としてグスタヴ・ブリーグレブ牧師が
出てくるんですが、ジョン・マルコヴィチが演じていて、ファンの私としては
嬉しかったです。今回珍しく?良い役だったから。
あのソフトなねちっこい?(^^ゞしゃべり方も健在でしたし、満足満足。

それに「恋愛依存症」でも、なんとな~く嫌な男で印象に残っていた
ジェフリー・ドノヴァンが、今回もまぁ憎ったらしいJ・J・ジョーンズ警部を
好演。すっかり忘れてた俳優さんだったけど(^_^;)今回しっかり印象に
残りました。

アンジェリーナ・ジョリーも、母の苦悩、悲しさ、やるせなさ、怒り等々を好演。
クリスティンはこの時代としては最先端だと思われる電信電話の仕事に付き、
さらにその仕事でもやり手で、シングルマザーで・・だったので、全てにおいて
先進性があったと思われ、それ故にいろいろな面で矢面に立たされて
しまったのかもしれないなぁって思いました。
病院でのシーンは「カッコウの巣の上で」を思い出した・・。
堪らなかった。

上記した怒りもありましたが、ずっと緊張を強いられるような
ストーリー展開だったので、2時間半ほどのちょっと長めの映画でしたが、
釘付け状態で見入りました。割と淡々と進んで行くんですが、愚直にしっかり
描き出そうとするイーストウッド監督の姿勢がよく分かったし、権力の横暴を
見事に表現してました。

あまりにも怒ってた私でしたので、裁判でのシーンは、もっとも~~~っと
やつらをこてんぱんに痛めつけてもらいたかったけど(^_^;)
そこはクリント・イーストウッド、冷静さを保ちつつもしっかり描く
という“らしい”映画だったです。それにしても彼の映画は
時に私に辛すぎる・・。
でも、ウォルター少年の勇敢さの逸話をちゃんと残すあたりも、
なかなかの演出だったなぁって思いました。
個人的お気に入り度


4/5
ウォルターを女手一つで育てる傍ら電話会社に勤め、せわしない日々を送っていた。ある日、
ウォルターをひとり家に残したまま出勤する羽目に。夕方、彼女が帰宅すると、ウォルターは
忽然と姿を消していた。翌日から捜査が始まる一方、自らも懸命に息子の消息を探るクリスティン。
しかし、有力な手掛かりが何一つ掴めず、非情で虚しい時間がただ過ぎていく。5ヶ月後、
ウォルターが見つかったという朗報が入り、ロス市警の大仰な演出によって報道陣も集まる中、
列車で帰ってくる我が子を駅に出迎えるクリスティン。だが、列車から降りてきたのは、
ウォルターとは別人の全く見知らぬ少年だった・・。

しっかしロス市警は昔は(いや今もか??)こういう体質だったわけですねぇ。
酷いもんだと怒り心頭でしたわ。
いまだにロス市警をこけにしたような英語のジョークが結構あるんですが、
それもこれもこういう体質だったからなんだなぁと至極納得。
他にもロス市警の腐敗ぶりを描いた映画もありますしね~・・。
はぁ・・。
勿論良い人も、真面目にやってる人もいるわけですが。

そのロス市警の腐敗ぶりが酷すぎて、そこのところで、頭にきまくり、
怒り心頭で、冷静にこの映画の判断が出来ないくらいでした(^_^;)
見てからしばらく時間が経ったので、映画自体の良さも、作りの上手さも
じんわり心に響いてきてますが、見てる途中はなんだか見てるのが
辛くなるくらいでした。
でも、それだけ良くできた映画だったって事なんですよね。

クリスティンを助ける役としてグスタヴ・ブリーグレブ牧師が
出てくるんですが、ジョン・マルコヴィチが演じていて、ファンの私としては
嬉しかったです。今回珍しく?良い役だったから。
あのソフトなねちっこい?(^^ゞしゃべり方も健在でしたし、満足満足。

それに「恋愛依存症」でも、なんとな~く嫌な男で印象に残っていた
ジェフリー・ドノヴァンが、今回もまぁ憎ったらしいJ・J・ジョーンズ警部を
好演。すっかり忘れてた俳優さんだったけど(^_^;)今回しっかり印象に
残りました。

アンジェリーナ・ジョリーも、母の苦悩、悲しさ、やるせなさ、怒り等々を好演。
クリスティンはこの時代としては最先端だと思われる電信電話の仕事に付き、
さらにその仕事でもやり手で、シングルマザーで・・だったので、全てにおいて
先進性があったと思われ、それ故にいろいろな面で矢面に立たされて
しまったのかもしれないなぁって思いました。
病院でのシーンは「カッコウの巣の上で」を思い出した・・。
堪らなかった。

上記した怒りもありましたが、ずっと緊張を強いられるような
ストーリー展開だったので、2時間半ほどのちょっと長めの映画でしたが、
釘付け状態で見入りました。割と淡々と進んで行くんですが、愚直にしっかり
描き出そうとするイーストウッド監督の姿勢がよく分かったし、権力の横暴を
見事に表現してました。

あまりにも怒ってた私でしたので、裁判でのシーンは、もっとも~~~っと
やつらをこてんぱんに痛めつけてもらいたかったけど(^_^;)
そこはクリント・イーストウッド、冷静さを保ちつつもしっかり描く
という“らしい”映画だったです。それにしても彼の映画は
時に私に辛すぎる・・。
でも、ウォルター少年の勇敢さの逸話をちゃんと残すあたりも、
なかなかの演出だったなぁって思いました。
個人的お気に入り度




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これは観ていて辛い映画でした。
怒りも沸々とこみ上げましたし、、、
いい映画だとは思うのですが、もう一度観る気にはなれません。
アンジーは好演でしたね~
普段はカッコイイ彼女ばかりに目がいきますが、演技派でもあるなぁ~と思いました。
ほんとにねぇ~、この映画は見てて辛かったです。
そう、頭にも来まくり(^_^;)
今の時代だったら即弁護士だよな、とか
様々ロス市警の酷い仕打ちに立ち向かうことを考え考え・・そしてさらに怒りに燃え・・でしたわ(^^ゞ
本当に良くできた映画だと私も思いますが、同じく、もう一度見る気にはなれません。
イーストウッドの映画って、本当に良くできているが故に、それが辛い話だと、再見するのはきついですよね。
ミリオンダラー・・も、良くできた映画だと思ったんですが、みなさんが大絶賛なさり、さらには何度も劇場に足を運んでいらっしゃるという記事を読むに付け、私はダメだわ~~と思いました(..;)
他の映画もたいていそんな感じ(^^ゞ
アンジーは、本当に好演でしたねぇ!
母親役をバッチリと、そしてこの時代の先端を行っていただろう、職業婦人としての部分も、良く演じていたなぁって思いました。
そうそう、彼女のかっこよさとかセクシーさとか美しさに目がいきがちですが、演技派でもありますよね。
うん!読んでいて、そうそう!そうですよね!と感動しました。やっぱりメルさんの書く文章は読み易く、心にすっと入ってきて、考えさせられます。嫉妬してしまうくらいw
やっぱり知識の蓄積のレベルが違いすぎる。僕の記事は浅いw
で、そのロス市警の腐敗を描いた作品というのは、「LAコンフィデンシャル」ですか?違うかな。あれは物凄い警察の汚職が描かれていたような。
怒り心頭だったんですね。たしかに腹が立ちますよね。有り得なかったし、信じられなかったです。それほどメルさんを怒らせたのも、やはり演技ですよね。ドノヴァン始め、説得力が物すごい。
なるほど~。先進性かぁ。それは読んで初めて気付きました。あぁ嬉しい。こうゆう情報がいただけるので、ブロガーさんの記事は読むべきなんですよね。自分だけの考えじゃ、やっぱり足りない部分がいっぱいある。
たしかに「カッコーの巣の上で」を思い出しました!ジャック・ニコルソン、あれされてたなぁってしみじみと。
そうですね。ウォルター少年の勇気は、クリスティンにも通ずるところがあって、感動的でした^^このエピソードがある、ない。で全然違う気がします。
それにしても実話。というのは信じられない。子供の<大量虐殺>と、クリスティンの<一人息子>を想う気持ちの、対比?とでもいうのかな。それもどすんと胸に来ました。
イーストウッド本当にいつまでトップにいるんだろう。すごい^^
ベルさん、褒め過ぎ(^^ゞ
蓄積のレベルは、ただの年の功だったりしますしねσ(^◇^;)
そうそう、ロス市警の腐敗を描いたのものの代表格はやはりLAコンフィデンシャルですよね。それ、頭にまず浮かびました。
それについ先日見た「フェイクシティ」も。これも、もうどうしようもないなぁって思ったので。
怒り、そして憤り、悲しくもあり、辛くなりました。
でも、これだけ深く感じさせてくれるところはイーストウッドらしいなぁと思いました。
ベルさんが書いてらっしゃるように、役者さんたちも素晴らしかったです。
そうそう、ドノヴァンのあの嫌らしさったらもう、ぅぅぅ・・・でしたからねぇ。
病院のシーンではベルさんも「カッコウの巣の上で」を思い出されたんですね。
ジャック・ニコルソンがやられちゃってましたもんね~・・。もしも彼女も
あんなんことになってしまったら・・・と気が気じゃなかったです。
ラストのウォルター少年のあのエピソードは良かったですよね。
あれを入れるか入れないかで随分印象が変わったと思うし、アンジー演じる母親も、救われただろうなぁって思いました。
でも、彼女の場合は、救われたと同時に、なんでそんなに良い子が、我が子が、こんな目に・・と余計に辛い気持ちもあったと思いますけど。
イーストウッド、本当に凄い人ですねぇ。
まだまだいけますね。
でも、彼の監督作品は見るのが怖い、でも見たい、と そんな感じです。
>ジョン・マルコヴィチが演じていて、今回珍しく?良い役だったから。
そうなのよね~。私ったら、この人、何か裏がある人なんじゃ?って、実は疑って見ちゃってたの(^▽^) でも、ちゃんとシッカリ良い人だったわ~。
ところでね、カッコー~は、なんと未見なの!!見なきゃダメよね(^^ゞ
NHKのBS2などでも何度か放映してくれて、その都度「見ようかな」と思うんだけど、なぜかついつい見て無くて。
私もねー、怒りまくりで…f(^ー^;
警察といい、猟奇犯といい…
その反面、抑えたアンジーが引き立ってました。
ロス市警って、あきまへんなぁ(笑)
私も、L.A.コンフィデンシャルを思い出しましたねぇ。それよりも、えぐい気はしました。あんな昔の精神病院なんて、牢獄と同じだもの。
釘付け状態になりますよね、知らぬ間に色々展開が変わってるというのにね。
あの猟奇犯については、ひぇ~~な事実が映画以上にあります。それだけで、映画一本出来ますね。(しかもスプラッタホラー?)
エンディングが、どこかほっとするような希望もあっていいエンディングでした。でも、悲しいんですけどね。
ほんと、イーストウッド監督は外れないなぁ。
最近のイーストウッドは『ミスティック・リバー』とか撮っていた時とも違いますよね。
もっと奥深くなってきている気がします。
エンディングのセンスもさすがイーストウッドって感じでしたね。
『グラン・トリノ』でも思いましたが、イーストウッドって詩人ですよ。
『グラン・トリノ』は今年最高作です。
絶対気に入りますよ。
そちらは雨だったんですね~。
こっちは昨日は朝降ってたけど、すぐに止んで、日中はそこそこ晴れてました。
でも、以前も書いたように、湿度が低いのが唯一良いところのここの場所のはずなのに、ムシムシしてて、暑かったです(涙)
こんなにムシムシしてるなら、雨降ってくれ~~~って思ってたら、夜降りましたわ(^_^;)
そしたら一気に涼しくなって、夜は半袖だと腕が寒かったです。
それでこそ信州♪と思ったんですが、今日はどうかな~・・どんより曇ってます。
ジョン・マルコヴィッチですが、私も最初の方は、もしかして彼も裏で悪いやつらと連んでるのでは??と疑いましたとも~!(笑)
いつもの彼の役が役ですからねぇ(^_^;)
でも、今回は最後まで良い奴で、ホッとしました^^
「カッコウ・・」は、一応名作の部類に入ると思うので、見ておいて良いとは思いますが、若い頃見たときは、これは最高!って思ったんですが、今見たら、私はダメかも~(^_^;)
この映画よりももっとショッキングで、もっと見てていたたまれなくなること必至です。(あくまでも私の意見ですが(^^ゞ)
以前はこの手の映画(この「チェンジリング」とか「奇跡の海」とか「マクダレンの祈り」とか絶望的でショッキングで、ずーんと心に来る映画)が、かなり好きだったんですが、今は徐々にもっと温かいものが好きになってますから^^
それこそ先日見た「画家と・・」とか「クリクリ・・」とか、あるいはもっともっとエンタメに徹したものとか。
体力と精神力がなくなってきたんだと思われます(^_^;)
やはりこれは怒りまくりますよねぇ!
もう最初の方から”弁護士呼べ~!”とか”許せんっ!”とか”こいつ~・・殺す・・”とか(^_^;)恐ろしいことを言いつつ観てましたわ(^^ゞ
そうそう、警察もだし、あの猟奇殺人犯もだし、いやはやほんとにあまりにも酷い人たちばかり出てましたよね。
そう、で、そこに抑えた演技のアンジーですよ~。
彼女のあの冷静さが光ってました。
私だったら、もっともっと取り乱しちゃって、あらんことを口走り、あらんことをやってしまってたと思われますが(あるいは、もうなにもかもやる気を無くして、うなだれてただけかもしれないし)彼女は立派でした。
やはりちゃぴちゃぴさんもLAコンフィデンシャルを思い出されましたか。
腐敗ぶりはどうしようもないですよね。
それに精神病院・・。あれは酷すぎ。
ただの刑務所の方がまだ良いかもしれない・・と思いましたもん。
変な薬漬けにされちゃったら、普通の人に戻れないかもしれないですもんね~・・・。
洗脳も可能だし・・。恐ろしい・・・。
猟奇殺人犯については、調べようかなぁ~・・って思ってたらちゃぴちゃぴさんのところにリンクが張ってあったので、大喜びで^^そちらを読ませてもらいました。
ほんとにスプラッタなホラーテイストの映画が一本出来ますね、彼の犯行は。
少年愛好家?って、けっこういるんですね~・・。ああいう嗜好は治らないでしょうしねぇ。
そうそう、エンディングはちょっとホッとしました。悲しいけど。
巧く作ってあるなぁって、思いました。
さすがイーストウッドですね。
でも、この映画は再見は出来そうもありません(^_^;)
イーストウッド監督って、凄すぎます。
凄すぎて、時に見てるのが辛くなるんですが、映画的には完璧かなって思います。
>『ミスティック・リバー』とか撮っていた時とも違いますよね
確かに。
あの頃よりも、もっと奥深く、ひしひしと訴えてくる・・という感じがします。
エンディングも、shitさんと同じく、これは素晴らしいセンス・・と感じました。
詩人・・確かにそうかも。
「グラントリノ」をまだ見てないので
とてもとても楽しみです。
shitさんに今年最高と言わしめる作品、すごいんだろうなぁ~・・とますます期待が高まります♪