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同姓同名の記憶

2020-11-19 15:03:43 | 編集手帳

10月18日 読売新聞「編集手帳」


 野球の魅力を表すのに、
「記録のスポーツ」という言い方がある。
選手個人やチームの成績が膨大なデータとなって集積され、
新記録が生まれるごとに話題になる。

米大リーグでは1999年、
ロッキーズ対メッツの試合でこんな珍事が生まれた。
<勝ち投手も負け投手もボビー・ジョーンズ>。
同姓同名の投手が先発するのは100年ぶりだったそうで、
まさに“世紀の一戦”。
記録の世界の奥を伝えるものだろう。

プロ野球のドラフト会議のあと、
先々の愉快な記録を思い描いたファンは多かろう。
巨人が育成6位に佐賀・唐津商高の坂本勇人捕手を指名した。

先輩の坂本勇人選手とキャッチボールするだけでも話題になりそうだが、
公式記録のなかで絡みあってこそのプロだろう。
塁上はともに坂本勇人、
おっ、
スタートを切った。
史上初の…といった実況を聞ける日が来るかもしれない。

同姓同名といえば、
昨年2月の本紙宮崎県版にキャンプを見学に訪れた巨人ファン、
原辰徳さんのコメントが載っている。
鹿児島市ですし店を営むという。
コロナ禍をどう過ごされたろうか。
今年も原巨人が優勝しそうですよ。

 

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