おはようございます昨日の朝です。例によってラジオを聴いていましたら、今日は(昨日のことです)しゅりょうかいきんの日です。と今日はこんな日ですのコーナーがありまして、そこでいきなり紹介をされたのですが
この発音 と言いますか言葉だけで いったい何のことやら・・とおもいませんか?大体私はラジオは聞き流すほうなので あまり耳にとどまっていませんがこの時だけは ちょうど信号で停まっていた所為(せい)か、この
しゅりょう という言葉を留めることができましたが瞬間 はて・・?と首を傾げてしまいました。スタジオ内も一瞬静かになってしまったようで、しゅりょう・シュリョウ・syuryou・首領皆勤・・?これとあれこれ関連す
るようなものを考えてみました。
洒落っぽく捻ってみても この普段耳にしないようなこの言葉を 朝の一番のこの時間帯では まったくのお手上げ状態でしたが、信号が変わって進みかけた時 ですから時間にしてほんの短い時間でしょうけど、私の頭脳は
アカンなりに作動したのです。ところで この 意味不明の言葉は 狩猟解禁の日でした。 狩り・・う~ん 現代の世の中で狩りって 存在するんですか・・?私は思いました。ところが パーソナリティはシャアシャアと
自説を交えながら狩猟の楽しさやその歴史やついて・・ ほかにもイノシシのインフルエンザが家畜の豚に移ることへの対策として年内の禁漁がある・・などなど私のまったく知らない世界を話して下さいました
そして 次に ボージョレ・ヌーヴォーの解禁の話題になりまして そこからスタジオも急に和やかな雰囲気に変わったのが スピーカー越しでもわかるくらいでした。
私は一仕事を終えて会社に戻って 珈琲を飲んでいましたら、年配の警備の方が来られて、今日から狩猟解禁や! と大柄の体をややそらせ気味にして椅子に腰を掛けていいました。
そうらしいですね・・私は普段お世話になっている手前 それにいつもの話を合わせる癖が出てしまったようですが そのベテランの警備さんは、苦み走ったいい顔を少し歪ませ あのなぁ 日本のこくちょうは何か
知ってるか? といきなり尋ねてきました。 こくちょう、コクチョウkokutyou・・?今日は こんなわからんことばかりで悩む日かいなと苦笑いしながら コクチョウ・・ってなんです と聞き返すと ああ・・嘆かわしいと
ぼやきながら日本には日本を象徴するものがあって 国旗は日の丸だし国歌は君が代 山は富士山・・それで花は桜やろ・・といわれて ほほ~と納得していると じゃあ鳥は何や ・・・とあらためて聞かれました。
鳥か・・私は考え込んでしまいました。というのも国旗や国歌に山に桜・・とほんと日本人なら誰もが知っているし得心できる事柄でしょう・・それが 次の鳥 となって はて?と止まるのは私が無教養の証拠
なのでしょうか?それでも気を取り直して考えたら そうだ!閃きました~ 私は勇んで ツル!と宣言しました。 ツル・・鶴 が掛け軸に乗っているのを覚えていましたし確か落語にもそんな噺(はなし)が
ありましてその一節に ツルは日本の国鳥やと言われている・・というところが浮かんできまして だからよし!と勇んで答えたのでした。 ところが その渋めのおっさん警備さんは、 惜しいなぁ~と笑いながら
人差し指で昔は流行ったイヤイヤをしながら実はツルが国鳥やと思われがちやけど あいつは渡り鳥やさかい 日本の国鳥とは言い難いんや と用意したような答えを出してきました。
う~ 私はもう一度唸らなきゃならなくなりました。 そしてツルでないとしたら・・頭を掻きみしっていますと ふいに 浮かんだのが桃太郎(なぜ出てきたのか説明をすると長くなるので割愛します)でした。
イヌ・サル・キジを従えて 鬼退治に行った少年 桃太郎です。犬は忠義、サルは知恵、そしてキジは 勇気の象徴として称えられたのです。・・・そうです!この勇気こそが日本の国鳥に相応しい鳥 雉 だったのですね。
そうして見事 正解を答えても 警備さんはちょっとうなずいただけで 元の渋い顔に戻りました。 ・・・ふぅ~、この年のおっちゃんは更年期障害もあって難しい年代だそうです。
ところで みなさん この 雉 を生でご覧にんりましたか! 私は何度かあります。 身長は野鳥のなかでも大柄で全体は茶色の羽毛に鮮やかな緑や紅色の羽根が所々に生えていまして それは見事な鮮やかさで さすが
国鳥だと 惚れ惚れしますね。その姿凛々しい勇気ある 雉 実は狩猟の対象になっているのです。
これを聴いたとき私は自分の耳を疑いました。だって 日本の国鳥でしょ・・これを 獲っていいなんて、許可した人の神経を疑いますね。実際 私に国鳥の話をしてくれた 気難しいおっちゃん警備さんが
この嘆かわしい事実を話してくれました。
あまりの衝撃にこの回をどのように締めくくったらいいのか・・・