万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

お彼岸法座

2007年03月14日 | Weblog
 春のお彼岸法座を永代経法座と併修で営みます。
仮本堂でのご法座でありますのでご不便をおかけして
おりますが、お繰り合わせてご参詣くださいませ。
日時は3/20午後1時始め、3/21午前10時始め
 ご講師さんは山陰の温泉津町西楽寺のご住職菅原昭
生先生でございます。余りにも名高い在野の宗教詩人
浅原才市翁がよく聴聞に参詣された寺の一つが西楽寺さん
です。
 たくさん残された法悦の歌の中からを2、3紹介してお
きます。

   才市や、ありがたいのが、どして知れた
   わしがつまらんで知れたのよ、
   親のおかげよ、

    闇が月になるこたア出来んのウ
   月に照らされ、月になる。
   才市が仏になることできぬ。
   名号不思議に照らし取られて、
   なむあみだぶつ、なむあみだぶつ。

   わたしゃ、あなたにおがまれて、
   たすかってくれと、おがまれて、
   ごおんとうとや、なむあみだぶつ、
(読みやすくするために適当に漢字に換えたところがあります)

 才市さんは昭和7年に島根県温泉津で83才でなく
なっています。50才頃までは船大工職で北九州辺りで
働いていたのですが、50才頃から郷里に帰り、下駄を
作りながら聞法生活を続けられました。仕事の折々、聞
法の折々に口から出てくる法悦歌をカンナ屑に書きとどめ、
夜な夜なノートに清書された詩集が80冊も残されたと云
うことです。
 額(ひたい)に角を描かせた肖像画のこともよく知られ
ています。

 春のお彼岸さんにどうぞどうぞお参り下さい。

   掲載の写真は「王冠」と名付けられている椿の蕾
   です。咲くと非常に豪華です。珍花と云うべきで
   しょう。

  

  
コメント (2)
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