舞岡公園散歩の折見かけた斑入りの大きなアオキ。
いやあ、斑が入った葉の美しさ、つやつやした赤い実の鮮やかさ。
日に照らされて、なんとまあ、思わず立ち止まる。
佐渡の山歩きでは、アオキーぃ、んなんてさして見向きもしないのにね。(あっ、でも冬の赤い実はやっぱりきれい)
で、ちょうどぱらぱらめくっていたこちらの本。
庭師の平野さんの仕事人知恵及び当世庭事情小言本にアオキのことが。
昨今の庭は狭くなったので葉の大きなアオキは出番が少なくなったって。
今の建物と似合わないせいもあるかもしれないが、冬、照りのある濃い緑色の葉に赤い実が映える様は捨てがたいって。
設計屋にアオキのよさを再認識してほしいそうだ。どうです?いかにものいでたち。お顔でしょ。
苦言は続く。
今は庭が狭くなったため一般の家庭では、株立ちになって冬は葉を落とす落葉樹を主体にした庭が大流行だ、が、最初の2,3年はいいが成長がよすぎるために、数年後には荒庭になって始末に終えないって。はい、その通りです。(首うな垂れる)
花木も大流行だが、カイドウなんて樹形作りが難しい、花を楽しむなら樹形は諦めたほうがいいと。
だいたい狭いからこじんまりと小さな木をいろいろ植える。特に花の咲く木を植えたがる。
「ちょっとさびしいんじゃないですか」と思われるほどがいい。
木は年々育っていくもの。当然なのにその点が意外と分っておられない。
庭が狭ければ狭いほど、密植は避けなければいけないんですって。
もうもう首じゃ足らなくて頭、いや腰を折ってひれ伏さなければ。
平野さん、だから、伝統の庭木を植えなさいって。
いやいやそれはできません、いくら勧められても。狭いんですから、家に合わないんですから。すみません。
ああ、肝心のアオキ。横道の方が長くなってしまったわ。