まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

夏休み終わり 街の風景

2023-08-31 08:59:12 | 街・風景

朝晩はしのぎやすくなった。
今日は買い物の予定はないから出かけない。ついでがないから郵便出しにポストまで歩く。
1300歩の運動、って帰りはちょうどこまわりくんが来たから乗ったの。ずるした。

8月も今日で終わりか。
昨夜はチュッパに、お父さんが買ってくれたという期限付きスマホが今月で切れるので、
ライン電話した。電話も写真も苦手なチュッパにしてはよく話して。
もうちょっとのんびりしたいっていうから、そうだよねって。

夏休み中のある日、1年生になった時以来のラインがきた。
「することない」「ひまだー。オカアからも友達からも返信ない」「ひまだ」
そうか、夏休み、娘は勤めに出ているから学童から帰ったチュッパはお留守番。
余程に退屈したのね、暇だからばあばにでもラインするかって。
よくぞ思い出してくれた。
「こういうときに宿題終わらせたら」と送ったら、
〔やる気なす・・・〕のスタンプが。茄子の上にくまさんが寝そべっているスタンプ。
「なの」と付け足しがあって。笑ったわね、私もそのスタンプ、欲しい。
そんなこんなのやり取りを30分くらいして時間つぶし。私は楽しかった。

チュッパも4年生になった。お友達の家にお泊りに行ったり来てもらったり。
婿さん側のおじいちゃんちに、ひとりで新幹線に乗って4時間の旅を往復したり。
いろいろ経験したのだろう。そろそろ微妙な難しい年ごろになるのだろうな。

老いていくいっぽうの私は、狭い行動範囲の夏休み。って万年休みだわね。ままま。

区役所のギャラリーで、元同僚の先輩が仲間と写真展を開いているという案内を
もらったので、観ての帰り。京急の奈良さん、じっくりはお久しぶりです。

 

 

図書館へ行って

街中流れる川

ガード下の壁画

この時季はどこでも百日紅 花期が長い

地下鉄上永谷駅は地上に

こんもりお山は 永谷天満宮

戸塚駅地下には

ところで どうでもいいといえばどうでもいい話。
ある時から、車内放送で英語案内になったとき最後に「JOナイン」とか数字を言うのが気になって。
それから時々注意して聞くようになった。どの電車でもアルファベットと数字を流すのね。
で、調べたら「駅ナンバリング」っていうんですってね。詳しいことは省くとして、大船駅
横須賀線ホームの柱には。

「OFN スリ-レターコード」 「JO 横須賀線・総武線」 「09 駅番号」
大船駅、横須賀線ではこのナンバリングだけれど、根岸線では「JK 01」の表示と放送。
おもしろいね。

 

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8月の庭 ジンジャーの花開く

2023-08-30 08:45:54 | 

 

陽が沈む場所が徐々に左の家々の向こうへと移って行ってるので、林の向こうに沈む夕日は
そろそろ見られないかな。
ベッドに倒れるころ、窓の外には月が。光が差し込んできてなかなか。もう少しでまん丸だ。

この夏の暑さで宿根草がだいぶやられた。
リシマキア、デルフィニウム、アリッサムは枯れて、青息吐息はティアレア、クナウティア、
ニューサイラン。ニューサイランまで枯れた葉が目立つようになったのだから驚きよ。
40年に一度咲くと言われているのが、20年に2回も咲いたのだから最後のご奉公をしたのかしら。
頑張っているジギタリス、ホリホック、ペンステモン、クロバナフウロ。
暑さももう少しだろうから乗り切ってちょうだいな。

で、ただいま元気に花開いている唯一の*ジンジャー。
通路の片隅に追いやられ冷遇されているがものともせず、己の本分を全うして清楚な白い花を
咲かせる。甘い香りを放つ。この時だけは存在感抜群ね。ミモザの後釜にしようか、なんて。

 全容 邪魔だからひもで括り付けている

 27日 朝

 27日 夕

28日 夕 一つのシミもなく若々しい姿披露

もう1本の方

 27日 朝

 28日 夕

29日 朝 こちらも咲いたばかりの可憐な姿

 29日 夕 奥の花が開き始めている

 30日 朝

 コエビソウの赤とコラボ

30日 今朝の様子

上も下も 白花の宿命 すぐに枯れちょい見苦しい姿をさらすことに

 

それでも次々に咲いていくから、しばらくは台所の窓から楽しめるわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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稲穂のなかをぶらぶらと

2023-08-29 08:53:21 | 自然・風景

 

昨夕 あれ 前日とあまり変わりないかなと 少しやさしい茜色

今朝4時ころ、トイレで目が覚めて。それまで目覚めなかったのだから私としては上等。
涼しいのよこれが。ひんやりとした風が室内を通って、おやっ秋の訪れかって。
これで起きるまでごろごろしていても悪くないなと妄想していたら、寝たわ。
二度寝から覚めたら5時45分よ、飛び起きた。

2週間くらい前から居間のエアコンの風向パネルが閉じない。壊れたみたい。
検索してみたら、問題がパネルかモーターか確認せよって教えてくれる。
不器用な夫にそんなことできるはずがない。私に縫物をせよと言われるのと同じだ。
エアコンは今年で9年目。1台目のエアコンはひと夏3、4回くらいしか使わないのに12年目で
だめになった。その時の業者さんが言った言葉。
「エアコンは使っても使わなくても10年くらいでだめになります」
使わなくてもだめになるなんて、と驚きとショックで今も忘れられないの。

風向パネルが閉まらないのが本体に影響があるのか、夫は某電気に聞きに行った。
そのままでもいいんですって。別に問題はないんですって。そうかあ?
保証期間は10年あるからな、この忙しい時期にって電気やもめんどくさかったのかしら。
業者が来てくれるのも煩わしい、問題がないならまあいっか、と我ら二人ともずぼらだ。
まだ保証期間は1年あるから、どうしてもの時はその時考えようって。
エアコンは順調に動いている。

舞岡に田んぼ拝見しに行ったとき。
地下鉄舞岡駅から地上に出てみれば、もうのんびりとした懐かしい風景が広がる。
ずっと変わっていない。
豚舎が新しくなって臭いが流れてこなかったり、小川アメニティが整備されたりして
いるけれど、私が知っている限り変わっていない。
田んぼ周りの道をぶらり。

イチゴ栽培ハウスから

小川が流れている

 

少し歩くと舞岡八幡宮 江戸期には村の鎮守社だったそうだが 今もそうなのだろうな

 

 

 

 

根性なしはここで手を合わせる
左に曲がって田んぼと竹林の小道をぶらり

 

外れには仲良しのお二人

サツマイモ畑 子どもたちの芋ほりの用

奥は虹の家

 

ぐるっと一周して百日紅咲く出発点に戻った。
9時半開店の「Farmer’s Kitchen」でコロッケ(うまい)と浜なし(高い)2個買って帰った。

やっぱり暑いわ。今朝のあの涼しさはなんだったのかしら。

 

 

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稲穂の匂いを

2023-08-28 08:36:16 | 自然・風景

うすぼんやりした灰色が一面に広がってはっきりしない空。
いちばんいやな感じの空ね。ま、薄いだけいいけれど、晴れるか降るかはっきりしなさいよ、ね。
ったく。
寝起き、まだ起きたくないなあとベッドでぐだっとしていたら涼しい。
おっ、今日はこのままいくのかと期待したら、なんの7時半の今はもう蒸し暑い。
私の思い付き早朝散歩は1日で終わったけれど、カワナカサンはもうルーティン。
5時過ぎにドアが開く音がして、私が雨戸をあけるころ帰ってくる。80歳をいくつか超えている
のにね、もうただただ感心するばかり。まねできない。

 昨日4時過ぎ

 6時半 美しかった

稲が実っている風景が見たくて。
この夏、佐渡では清々場所に行かなかったからな。海に面して広がっている田んぼ風景を
見ると、どんなときでも清々して気持ちが晴れていったのよ。すっとするのが分かるの。
母を見舞いながらの父との佐渡暮らし中、何かにつけ自転車ギコギコして訪れたのに。
もうその元気がない。タソガレ場所からちょいと足を延ばすだけなのにね。ま、仕方ない。

で、秋が近くなってくるとやっぱり稲穂の匂いをかぎたい。むせかえるような匂いをね。
恋しいのよ、日本の匂い。
自宅の近くでは舞岡公園の耕作田んぼがあるが、もう少し広いところをと。
地下鉄ブルーライン舞岡駅下車してすぐに田んぼ風景が広がる。そりゃあ田園地帯と比べれば
格段に狭いけれど、それでもいいの。舞岡公園よりはアクセスもいいから思い立ったらで。

すぐに地元野菜販売所の「舞岡や」 写真では切れてしまった左隣の「Farmer’s Kitchen」
歩き始める。

 

うーん しっかり実って重たげだ

 

 

 

左のハウスは豚舎

奥の建物は 「虹の家」
HPによると、ふるさと村の自然・農業の展示や年間を通して体験教室や地産地消にこだわった
料理教室・自然観察会の実施、研修室・調理室・展示コーナーの利用貸出等を行っているとのこと

稲と間違えているんじゃないのかって わかっておる*ジュズダマ

振り返ってみる

右 豚舎

ハウスの中ではイチゴ栽培

ほんのわずかの時間、つかの間の田んぼ散策。それでも秋の訪れの気配を感じるから満足。
従兄の田んぼ、今年の出来はどうかしら。お米はもう注文してあるからね。

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早朝散歩は高台公園

2023-08-27 09:03:12 | 公園・庭園

昨日、お昼ごろはこんなだった空が

 

夕刻にはこのように変わって。これはひと雨降るかもしれないと思ったら。
ずぼらはそれに期待して水やりせず。

夜中トイレに立った。
〇ちゃんちの門灯が天井を照らしていたからまだ2時前だなと相変わらずのひと頼み。
それからしばらく眠れず、あちらにごろごろこちらにごろごろしていたら急に激しい雨音。
夫が窓を閉めに立ったと言っていたが、全く記憶にないから眠ったのかしら。
私も当てにならない。
雨はしばらく降っていたから、やれ嬉しや。これで少しは大地が冷えてくれるかしらね、と。

寝たのか起きているのか分からないような時間をやり過ごして。しかたない起きるか、なんて。
貧しい朝食を食べ終わり、洗濯もしなかったからまだ時間はあるなと急に思いついて朝散歩。
それが6時半過ぎ、ま、こんな時は手近な高台公園しかない。唯一平らな道だからね。
距離も短いからね、出かけたわ。案の定半分もいかないうちに軽く後悔。根性なしの極みよ。
往復3,400歩、上等。
そんなだからめずらしく写真は撮って出し。

造成地 佐渡金山「道遊の割戸」みたい だわ

その造成地に*ヨウシュヤマゴボウ

勝手に名付けた高台公園

 

 

7時前では太陽はまだ低い

 

 

 

 

 

日曜日のせいかしら 車の流れもほぼない

 

 

ぶつくさ言っていたけれど、吹く風は爽やかで汗も少しにじみ出るくらいだったから
けっこうな朝散歩だったわ。
それにしても、5時を回らないと明るくならないからちょっと頼りない。

 

 

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8月の庭 代わり映えしないのに

2023-08-26 08:58:33 | 

昨晩、雨が降ったのかしら。家々の屋根が濡れている。
朝からの暑さにそれすら疑っているの。

 24日の夕方

この晩だけよ、エアコンなしで寝られたのは。涼しい風が開けている窓から吹いてきて、
ほんのちょっとだけ秋の気配。昨晩は途中からエアコン出動、で今朝がたは止めて。

ついこの間のことね、駅前の大通りで信号待ちしていた。
と、お隣で同じように信号待ちしていた老女に知り合いらしき方が声をかけてきて。
大きな声で話しているから聞こえるの、病院がどうの、あの人がどうのって。
と、その老女さんが突然、
「私はあと3つで100だよ」と言い放ったからびっくり仰天。
97歳の老女があの炎天下の中、街におひとりで出かけているんだ。いやはやすごい。
しゃんしゃんと歩いているなんて、暑さで疲れ果てた私には信じられない。
お姿拝見と首を回したけれど、信号が変わったからどの方か分からなかった。
人間、年ではないわね。

ずうずうしくも、なんの代わり映えもしない庭を紹介しようだなんて。

いやこの部分が変わったのです。奥の角っこが。
そこにミモザが20年以上鎮座していたのです。それがなくなってすっかり見通しが良くなって。

いささか困っているのです。
ご近所さんが見える、ということはわが家も丸見えね。カーテン嫌いでしないから行儀悪く
寝そべっている姿も見ようと思えば見えるわけだ。ま、いいの。
でも、見る方は困る。
先日、寝る前に雨戸を閉めようとしたら、あの家のお風呂部分の小さな窓に上半身裸姿がちょろっと。
今までミモザのおかげでなんも見たことなかったのにな。そりゃあ慌てました、はい。
ちなみに、目は合っていません。

そんなこんなが変わったところといえるかしら。

ヒメシャラの実まで動員

ギボウシがだいぶ大きくなった

ユーパトリウム いささかうるさい

ニオイバンマツリがまた咲き出した

コエビソウは ほんと元気

三尺バーベナが1本づつひょろひょろ出ているから 何とかしなくては

 ジュズダマ

実が黒くなり始めて お手玉に入れるといいそうだけれど作れない 

ジンジャー

こちらは2日前 26日今朝見たらつんつんと花びららしきものが 

 

さてと。
庭いじりは涼しくなるまでしません。草ぼうぼうでもいいんだ。

 

 

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『池波正太郎の銀座日記(全)』を読む

2023-08-25 08:04:50 | 

今回の佐渡行きのお供は池波正太郎さんの『池波正太郎の銀座日記(全)』
いつもは本なんぞ持参しないが、テレビも何もない暑い日々を過ごすのにふさわしい作品をと思って
選んだ次第で。池波さんのエッセイは少しは読んだつもりでいたが、一番好きな作品と言っていい。
今までも繰り返し読んでいたが、ここ何年は手に取ることもなかったの。
今年は池波さんの生誕百年ということもあってか(関係ないわね)、小説でもなく随筆でもなく日記と
いう形態が
ちょうどいいかなと思って。佐渡滞在中は時間がたっぷりあったので、心おきなく読んで
池波さんの
日常に思いを馳せていた。

週に何度となく出かけた街・銀座。少年のころから通いなれたあの店、この店。
そこで出会った味と映画と人びとは、著者の旺盛な創作力の源であった。
「銀座日記」は、街での出来事を芯にした、ごく簡潔な記述のなかに、作家の日常と
そこから導かれる死生観を巧みに浮き彫りにして大好評であった。
急逝の2カ月前まで、8年にわたった連載の全てを1冊に収めた文庫オリジナル版。

昭和の終わりから平成にかけての銀座を歩いていた池波さんの日記。
大好きな映画の試写に出かけ、ご贔屓の蕎麦屋やレストランで飲みながら食事をし、主に銀座で
お気に入りの買い物をして、小説や随筆を書く苦労や喜びを綴っている、ほぼほぼそんな日々を
送っている池波さんの日常の、ほんの一部分を抜き書き。(日にちは順通りではなくて前後している)
すべての日は✕月✕日となっている。

晩春から初夏へかけての銀座の夕暮れ。これだけは何といっても大好きだ。ぶらぶらと歩いてから、
地下鉄で帰宅する。

心身快調。銀座へ飛び出す。

もうこの一文だけで池波さんの心の弾みようが分かる。

池波さん、夜食を食べる。夜食は何を食べるとその日のうちから決めている。
(夜食に)痛風を恐れつつ、テリーヌをたっぷりといただく。ってな具合に。

✕月✕日 ある晩、夜食を作ろうと台所に降りて行ったら、お母さんが雨戸をあけ始めたそうな。
おふくろも、ボケたもんだって。
で、人のことはいえない。六十になった私も、いろいろと近ごろは怪しくなってきたって。

夜食を終えて、仕事にかかるが、先月から七十枚ほど書きためていたS誌の小説、どうも気分がのらない。
おもいきって、全稿、初めから書き直すことにして十五枚すすめる。
こんなことは二十年ぶりなり。
なんだか、うまく行きそうになってきて、久しぶりでぐっすりと眠る。

最初の方の日記だが、その後も仕事のことでの苦労がにじみ出ている記述が多くあって。睡眠薬もよく
飲んでいたようだ。池波さんにしてもそのようなことがあるのかと。
後半の方になると、そういった日々がいっそう多くなる。

弱った。すっかり、怠け癖がついてしまった。毎日、ベッドでごろごろしている。こうなると、
自分でもじれったいほど、で何をする気も起らぬ。元来、私は怠け者なのだ。これは自分でよく
わきまえている。なればこそ、仕事を前もってすすめるようにしているわけだが、怠け者の自分にとって、
これは非常に苦痛なのだ。なるほど、いまは怠けていられるが、来月、再来月と新連載の小説が
重なって始まる。それを考えると怠けてはいられないのだ。
昨夜、気力をふるい起し、何日ぶりかで机の前に座り、ペンを取った。
二枚、書き出せた。それでやめる。

昨夜のうちに、きょうの仕事を決めておいたので、朝早くから飛び起き、食事をすませて取りかかる。
といっても、いま週刊誌へ連載中の短い随想と絵の一回分をやっただけで、すぐに終わってしまう。
(もう一回分・・・)
そうおもったが、ベッドへ転がったら、もうダメだ。そのままで、日が暮れてしまった。

夜は、週刊誌の小説を書く。もうすぐに完結となるので、すべて頭の中へできあがっているから、ペンは
どんどんうごいてくれる。

帰って〔鬼平犯科帳〕を書き終える。五十余枚の短編に十三日もかかってしまった。こんなことは久しぶりだ。
ともかくもほっとする。今夜はよく眠れるだろう。
来月から始まる週刊誌の小説、その題名に苦しんでいたけれども、ようやく二つほど思いついたので、
題名は決まっても、何を、どのように書くかは、第一回目を書いてみないことにはわからない。
いつものことなのである。しかし、主人公が女であることだけは決まっている。

新年から週刊文春で始まる連載小説の第一回だけでも、旧年のうちに書いておこうと
おもったが、〔秘密〕という題名は決まっても、やはり、書けなかった。私の小説は書き出して
みないことにはわからない。これはむかしからの癖で、いまさらどうにもならぬが、いつも
新しく始める小説を書くときの不安は消えない。

それに比べて、挿絵や表紙の絵を描く仕事は実に楽しそうで生き生きとした様子が読むほうにまで
伝わって来るから、よほどにお好きなんだなと。

池波さん、持病の痛風に悩まされる。この後も痛風の記述が書かれている。

足の痛みも薄らいだので、ステッキをついてCICの試写室へ行く。(略)
ゆっくりと銀座を歩く。
もっと歩きたいし、久しぶりでバーにも寄ってみたくもなったが、まだ歩行は充分とはいえないので、
大事をとって帰宅することにする。
大事をとる・・・・なんたることだ。そんなことは十年前の私には考えられなかった。これだけでも
年寄りになっちまったきがする。

猛暑、連日つづく。このくらい暑くなると、私の体調はむしろよくなる。食欲も出てくるし、容易に
屈服しないのは毎年の夏の例に洩れない。しかし、男も六十をこえると、体調が微妙に変わるし、
いかに好調だとて、それを持続することがむずかしくなってくる。

現代の激動とスピードは、物事の持続をゆるさぬ。
夕飯に、少し松茸を入れた湯豆腐をする。
そして秋の到来をおもい、一年の光陰を感じる。
何も彼も「あっ・・・・」という間だ。
今年は病気をしたりして、仕事のだんどりが狂い、暑い夏に、ひどい目にあった。もう二度と、
このようにならぬことだ。来年は、さらに生活を簡素にしたい。

この秋ほど、知人・友人が多く死去したことは、私の一生に、かってなかったことだ。
いよいよ、私の人生も大詰めに近くなってきた。この最後の難関を、どのように迎えるか、
まったくわからぬ。怖いが興味もおぼえないではない。

池波さん、日記の後半になると、頭痛を訴える記述が多くなる。
頭痛は寒さのせいか老母の体質を受け継いでいるのかと。

夕方、〔天國〕で天丼を食べてから帰宅。
風が鋭くて冷たく、頭が痛くなった。

 
                  贔屓のうなぎの「前川」

〔L〕へ行き、ロールキャベツとパンで赤ワインを少しのむ。これでもう近ごろの私の腹は
満ち足りてしまう。ほんとうに食べられなくなってきた。

神谷町のフォックス試写室で映画を見た後(略)、外へ出て、先ずコーヒーの豆を買い、タクシーで
神田へ出て散髪。それから、かねて行きたいとおもっていた〔B亭〕へ行き、水ギョウザと
チャーシューメンを食べる。濃い味だが両方とも本格的だった。
神保町へもどり、本などの買物をすませてから、コーヒーとホットケーキ。
タクシーで帰宅する。ようやく今月の仕事の目鼻がついたので気分に余裕ができたのかして、
知らず知らずにウォークマンを取り出し、テープを聴く。

春は、私にとって、いちばんいやな季節だ。毎日、鬼平犯科帳を少しずつ書きすすめている。
気が滅入るばかりだ。今月は歌舞伎座で吉右衛門が〔鬼平〕を演っているので、ぜひとも
行きたいとおもっている。だが、行けるかどうか・・・。それほど、私の外出嫌いは重症になって
きている。

「銀座日記」を読んでいた川口松太郎さんから、
「・・・銀座日記をよむと、少し食べすぎ、のみすぎ、見すぎ(映画)という気がする。
とにかく大切に・・・」というハガキをいただいたこともあったのに。すっかり気弱くなって。


 

「池波正太郎の新銀座日記」最後の✕月✕日の日記

午後になって、少し足を鍛えようとおもい、地下鉄の駅まで行く。往復四十分。息が切れて、
足が宙に浮いているようで、危くて仕方がない。
いろいろな人から入院をすすめられているが、いまは入院ができない。また、入院したところで
結果はわかっている。(略)
去年の日記を読み返してみると、まだまだ元気で、一日二食だが欠かさずに食べている。そのかわりに、
家人が重症の拒食症になってしまい(これでは、来年が保つまい)と、おもっていたが、今年になって、
私が同じ症状になってしまったのである。
拒食症というのも、辛いものだ。やせおとろえて体力がなくなり、立ちあがるのにも息が切れる。

ま、仕方がない。こんなところが順当なのだろう。ベッドに入り、いま、いちばん食べたいものを考える。
考えてもおもい浮かばない。

 

この後平成二年三月に入院、急性白血症と診断されて五月三日に亡くなっている。
長生きではなかったと記憶してはいたけれど、70は越していたと思っていたから67歳で急逝していたなんて
今の寿命で言えば若くして亡くなったんだ。どこか長谷川平蔵の人となりと重なってくる池波さんだった。

 

生誕100年 時代小説作家 池波正太郎の世界 ~読んで・見て・歩いて知る 作品の魅力~

 

 

 

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アジサイの写真を加工して遊ぶ

2023-08-24 09:04:21 | くらし

 昨夕

今朝は少し風があって。
昨日モリタサンがふいに来た時、道路と外階段が落ち葉であまりに汚くて恥ずかしくて。
掃除していないことがばればれ。これじゃいかん、と誰も通らないうちにと掃き掃除した。
もうそれだけで汗がにじんでくる。
それでも、ベランダで洗濯物を干していた時には風があったから気持ちよかったわ。

バス停で顔を合わせると皆さん一様に「暑いわね」と。
久しぶりに顔を合わせたイダサンなんか「生きていた?」って。
「ここまで来るのもやっとよ」って。ほんと汗だくで、バスに乗って息を吐く始末。
昨日のオジサンは、横に座ろうとしたら、わざわざ座席から立ってくれて
「背中が汗びっしょりですから僕立ちます」って何が何だか分からずのお言葉。
みんな汗かいているからいいのにな、と思ったけれど。紳士ね。
汗の臭いを嗅がせては悪いと思ったのかしら。ほんとはた迷惑な猛暑の夏。

 

 

↑こちらの写真が ↓ このように変化

おおーこんなになるんだ、なんて。

することないから以前撮ったアジサイ写真を加工して遊んでいた。
wordを使って画像加工でいろいろ試してみた。アート効果を使って楽しむ。
楽しんだはいいが、画像にして保存する方法が分からない。というか思い出せない。
ピーマン頭捻って「そうだわ、Snipping Toolを使えばいいんだ」と蘇った。
Windows 11に変わったからやり方がまた分からなくなって四苦八苦。
なんとか切り取ったら勝手にスクリーンショットがうんぬんかんぬんと出て。
今度は保存場所が分からない。エクスプローラーをあれこれいじくってようやく
保存場所にたどりついたわ。まあいろいろ苦労する。
こんなのわけなくできる人もいるだろうなと思うとうらやましい限りだ。

またも挑戦。

 この写真が

こうなって 

枠をつけてみて 

 

 こちらを

鉛筆画ふうにすると

 こちらが

 こう ↓

 

 こちらが

こうなったり

 こうなったり

遊んでいながら 気に入ったのもあればちょっとなあも

もっと知識と技術があったらなあ、と嘆いているわけ。
そろそろ来年のカレンダーも作り始めるんだろうからな。

 

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花はよそからお借りします

2023-08-23 08:55:06 | 植物

昨日、やはり雨が降った。予報通り。
もっと降ってよと思ったが、水やりをしなくて済む程度には降ってくれたから許す。

 昨夕

その分、今朝方結構な降りでちょいとひと息。
心なしか空気が冷たくなったような、いやきっと気のせいだな、そう思いたいだけだわって。
これで日中陽が照ってきたら蒸し暑さ倍増だな。

昨日、モリタサンがスマホの写真送信について聞きに来た。
モリタサン、1時間も格闘したけれどさっぱりうまく行かないと訴える。
ちゃんと写真は撮れているんだから、あとは選んで送信するだけだと思うけれど。
で、そのように操作した。いつもならすぐに返信が来るのに来ないから変だとモリタサン。
私もさっぱり分からない。自分のスマホだって操作できないのに、人様は機種が違うからなおのこと。
モリタサン、ライン電話したけれど出ないから、お仕事中じゃないですかと言ってみるも。
家電からかけてみると言って帰って行った。
やり取りを聞いていた夫は「モリタサン、スマホ持ってるんだ、すごいな」と感心することしきり。
なに、自分は持っていないからね、その手のストレスはゼロ。強いもんだ。
モリタサン、うまく送信できているといいけれど。

午前中は、買い物がてらスーパー周辺を一回り。
なんでも、ついでぶらり。もうどこかへ出かける気力もわいてこないのよ。
庭には花もないから、花もよそで調達。「人の褌で相撲を取る」

 

 デュランタ

 

 ペチュニア

空地の花も参加

 ヘクソカズラ

 

 ツユクサ

 

 

公園では盆踊りの準備真っ最中

 フウセンカズラ

 

 ルコウソウ

 

 ジニア

 

 

 

 

 

 カリンの実

 

わが家から無理やり参加

シロヤマブキの実 つやつや

本日23日は『処暑』
ー残暑がしばらくとどまるが、朝夕は秋の気配が漂うーってぜひそうあってほしいものだ。

 

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団地をほんのひと回り ぶらぶら

2023-08-22 09:01:23 | 街・風景

いやあ、昨日の暑かったこと。
今夏一番じゃないかしら。午後の寝室室温が35℃、信じられない。
2方向の窓全開にしているのに一歩足を踏み入れればサウナ状態。
もちろん、一晩中エアコンのお世話になった。お世話になりつつ、いいのかな、こんなんでって。
気象条件や立地条件が違うとはいえ、佐渡の実家では30℃前後の室温でも扇風機で
眠ることができたものね。ま、比べるのもなんだわ。

で、暑さのせいにすることに。
箸立てに入れておいたはずのスプーンが見つからないのよ。おっかしいな、どこにやったんだろうと
そこらへん見るもないの。引き出しにも入れてないはずって、探し回ってもう一度箸立て見れば、
あらま、
すぐ横の鉛筆立てに2本おとなしく収まっていたわ。
佐野洋子さんが、コーヒーカップを冷蔵庫にしまって、ついにボケたかと書いていたのを思い出して。
その時は笑ったけれど、佐野さんごめんなさい、笑えない。ピーマン頭ぐんぐん成長。
先ほど、洗濯物を竿に通して。干し終わったわ、本日の業務終わりやれやれとパソコン前の椅子
に座ったら。もう1本の竿に洗濯物が片寄せられていて塊状態。はああ、いやだいやだ。

さあて昨日の朝、あまりの髪の毛の乱れように美容院へ。
汗かいて美容院へもなんだから、歩くのも団地経由でちょっと一回りしただけ。

 

 

 

 

帰りは、郵便局へ寄って敬老パス更新手続きの料金を納めて。よろしくお願いしますって。

駅前の*シマトネリコ

 

昼 わが家からの空 もう見ただけで暑い

今朝5時過ぎ
天気予報では雨が降ることになっているけどほんとかしら。
降りそうな、そうでもなさそうな雲だけれど。

 

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