mairiの趣味日記

バレエ鑑賞記、フィギュアスケート観戦記、その他趣味の記録など

全日本選手権(2021年12月25日ダンスFD&女子FS)

2022年04月27日 | 氷上観戦日記
五輪代表選考のかかる全日本、そして恐らくはさっとんの最後の全日本。と言うことで、家族に協力してもらってさいたまスーパーアリーナへ。

<アイスダンス結果>
1 小松原 美 里/小松原 尊 (倉敷FSC/倉敷FSC) SD1/FD 2 178.17
2 村 元 哉 中/髙 橋 大 輔 (関西大学KFSC/関西大学KFSC)2 1 176.31
3 高 浪 歩 未 /西 山 真 瑚 (早稲田大学/早稲田大学) 4 3 148.29
4 平 山 姫里有 /立 野 在(倉敷FSC/倉敷FSC) 3 4 147.39

⇒かなだい、ヒヤッとする場面はちょこちょこありましたが、素敵な王道バレエプロでした。2人とも、作品をまとめる力がありますよね。
でも、今日はKOKOが本当に素晴らしかった!すごく心に染み入るFDで、ちょっと涙ぐんでしまいました。たけちゃんよろけた?みたいな場面もありましたが、最後までスピード感もあったと思います。優勝&五輪選出おめでとう^_^

<女子結果>
1. 坂 本 花 織 シスメックス SP1/FS1 234.06
2. 樋 口 新 葉 明治大学/ノエビア 2 2 221.78
3. 河 辺 愛 菜 木下アカデミー 3 3 209.65
4. 三 原 舞 依 シスメックス 5 5 206.86
5. 宮 原 知 子 木下グループ 4 6 206.51
6. 渡 辺 倫 果 法政大学 8 4 199.15
7. 松 生 理 乃 中京大中京高校 6 7 198.77
8. 住 吉 りをん 駒場学園高校 7 11 189.16
9. 吉 田 陽 菜 木下アカデミー 13 8 187.44
10. 柴 山 歩 木下アカデミー 11 10 186.12
11. 千 葉 百 音 東北高校 9 12 184.30
12. 横 井 ゆは菜 中京大学 14 9 183.84
13. 山 下 真 瑚 中京大学 12 13 179.61
14. 荒 木 菜 那 中京大学 20 14 174.25
15. 佐 藤 伊 吹 明治大学 15 15 171.86
16. 松 原 星 明治大学 17 16 170.73
17. 竹 野 比 奈 福岡大学 16 17 169.57
18. 田 中 梓 沙 木下アカデミー 10 19 168.45
19. 大 庭 雅 東海東京FH 24 18 164.96
20. 籠 谷 歩 未 同志社大学 22 20 158.39
21. 本 田 真 凜 JAL 23 21 156.53
22. 浦 松 千 聖 中京大学 18 22 152.86
23. 白 岩 優 奈 関西大学 21 23 145.89
24. 竹 野 仁 奈 筑紫女学園大学 19 24 141.84

⇒わかばちゃんの渾身の演技に泣きました。そして、かおちゃんの盤石の演技に笑いました(後半の3-3の質えぐい!)
河辺さん、大技持ち&若いって強い。まいちゃんは、飛び損ねた連続ジャンプが全てでしたね。。。あれがなければ…(はスポーツではご法度ですが(涙))
さっとん、美しかったです。最近精度が落ちていた3Lz転倒はともかく、ステップでのよろけは残念。これが最後かも知れないと思い、演技を目に焼き付けました。
ダークホースの渡辺さん、壮大な曲に負けていなくて、ジャンプもバシバシ決まって、すごくカッコよかったです。四大陸選出でもよかった気がするけどなー。(ミニマムとる機会あるよね?)

因みに、私は五輪とワールドの選考には納得してます。(きっぱり)

新国立劇場バレエ『ライモンダ』(2021年6月5日マチネ)~鑑賞メモ

2022年04月27日 | 舞台鑑賞日記
待望の『ライモンダ』再演♪クラシックバレエの美しさを堪能できた舞台でした。



主役コンビは米沢さん&福岡さん。小野さん&福岡さんが鉄板なイメージですが、この組み合わせもいいですね。
テクニックが盤石なので、すべてさらっとこなしていますが、体力的にはかなり大変な役だと思います。特にライモンダ役は出ずっぱりだし。でも、お2人はそんなことは微塵も感じさせず。ザ・クラシック、ザ・王道を堪能させていただきました。欲を言うなら、もう少しラブラブオーラが欲しい!
アブデラフマンは、少し見せ場少なめ?中家さん、踊りがキレイで目力もばっちりでした。
女性陣では、ライモンダの友人の池田さん、グランパドドゥのヴァリエーションの飯野さんが印象に残りました。

新国立のコールドの夢の場は、このバレエ団の真骨頂。本当に夢のようで、ただただ美しかったです。
民族系は、もう少しはっちゃけても良かったかな、と思いますが。(新国立は、この辺お上品なイメージ。)
全体として、照明が少し暗いかな、と言う感じがしました。場面によっては、もう少し明るいライトの中でじっくり見たいなーと。
結婚式が、シンデレラの星の場面みたいなのも、ちょっと不思議。

演奏は、HnとFlでやや危うい場面が;特にHnソロはちょっとヒヤヒヤしました。
でも、やっぱりグラズノフの音楽は素晴らしい!幸せな気持ちでいっぱいになった公演でした^_^

ミュージカル『レ・ミゼラブル』(2021年6月2日マチネ)~鑑賞メモ

2022年04月27日 | 舞台鑑賞日記
コロナ禍で環境も心境もいろいろと変化し、第2子出産という選択をしたmairi家族。
緊急事態宣言は(長々と)出ているけれど、産前休に少し充電しておかないとね、ということで、半年ぶりに劇場へ。



よく考えたら、レミゼは日本語版を生で観るのは初めて。作品としての良さは、もう今更なので割愛。ただ、いつも思うのですが、前半のエピソードって全部は要らないのでは?なんかすごい駆け足で進んでいくので、初見の人はついていけないと思います。。。
バルジャンの福井さん、長丁場のペース配分なのか、結構あっさり。ちょっと声が上ずり気味なのが気になりました。
対するジャベールの川口さんもあっさりめなので、2人の場面はなんだかさくさく進みます(苦笑)
マリウス内藤さんとコゼット熊谷さんは、2人の声の相性がとても良くて、心地よかったです。役柄としては、そこまで深みがある役ではないので、演技は可もなく不可もなく。

あっさり目の主役陣の中で素晴らしかったのが、エポニーヌの唯月さん!健気で泣けました。彼女からは、「死ぬために前戦に戻ってきた」という明確な意志を感じました。マリウスと一緒に生きられない以上、彼の腕の中で死にたかったんですね。激しくて哀しい、エポニーヌでした。(それにしても、マリウスの鈍感お花畑度って酷い。。。)
知念さんのファンテーヌも、感情がしっかり伝わってくるファンテーヌでした。アンジョルラスの小野田さんも良かったです。
ガブローシュは重松くん。地味顔ですが、芸達者なので、将来良い役者さんになりそう。

最後に、やっぱりレミゼはコーラスの迫力が素晴らしい!生で聴くと鳥肌が立ちます。
またロンドンに観に行ける日が来るといいなあ。

Kバレエ「くるみ割り人形」(2020年12月4日マチネ)~鑑賞メモ

2022年04月27日 | 舞台鑑賞日記
コロナ禍以降で、初のバレエ鑑賞。楽しかったけれど、ロビーの華やかさもないし、客席も空席が多くて(平日マチネなのでそんなものかも知れませんが)、ちょっと寂しい雰囲気でした。



<主要キャスト>
ドロッセルマイヤー: 石橋 奨也
マリー姫; 成田 紗弥
くるみ割り人形: 山本 雅也
クララ: 吉田 早織
雪の女王/王: 佐伯 美帆/西口直弥

指揮: 井田勝大
演奏: シアターオーケストラトウキョウ

Kのくるみは、とにかく舞台としてのパッケージが好き。展開も無理がなく(クライマックスのグランパドドゥへの流れだけは少し気になるけれど)、最初から最後まで、夢から覚めることなく観られるところが素晴らしいですね。
クララ役の吉田さん、踊りはキレイなのですが、お芝居はあっさり。ちょっとまだ個性がない感じ?ドロッセルマイヤーの石橋さんが引っ張っていました。
王子の山本さん、すごくKっぽい!特に、跳躍が美しくて、女性へのサポートが弱いあたり(笑)
マリー姫の成田さんは、うーん、ちょっとオーラが弱いですね。まあ、祥子さん詩織さんクラスはそうそういないのでしょうが。。。

雪のソリストは、2人ともちょっと及第点は出せない感じでした。
キャラクター陣は、スペインチームが生き生きとしていて素晴らしかったです。トレパックの振り付けが鬼。中国の演出とかは、「伝統的」なスタイルなので、今後見直しが入るかもしれませんね。
そしてKで特筆すべきは、やはりネズミ軍団!可愛くて癒されます。

演奏は、シアターオーケストラトウキョウだから仕方ないけど…、Hn素人ですか(怒)松林の前なんてどっかの中学の吹奏楽みたいだし、松林に入ったところでは不協和音鳴らしてるし…Tp大事なところでヘタレるし…
まあでも、赤坂ACTの録音演奏よりはマシ、ということで、よしとするしかないですかね(-_-)

パリオペラ座バレエ団『オネーギン』(2020/3/6)~鑑賞メモ

2020年06月08日 | 舞台鑑賞日記
新型コロナウィルスの影響で世の中がどんどん変わっていく中でしたが、衣装がもう運び込まれているなどの事情もあり、強行突破された公演。
迷いつつも、行くことにしました。(因みに、5階席はガラガラで、私の周辺は誰もいませんでした(^ ^;)

<キャスト>
オネーギン:ユーゴ・マルシャン
タチヤーナ:ドロテ・ジルベール
レンスキー:ポール・マルク
オリガ:ナイス・デュボスク
ラーリナ夫人:ベアトリス・マルテル
乳母:ニノン・ロー
グレーミン公爵:オドリック・ベザール

指揮:ジェームズ・タグル
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

気高く強いドロテのタチヤーナと、やんちゃなマルシャンのオネーギンの化学反応が素晴らしかったです。

1・2幕のドロテは、本人の雰囲気がお洒落で洗練されているので、田舎娘には見えないのですが(笑)、生真面目な感じのタチヤーナ。夢の中である鏡のパドドゥと、舞踏会の場面が、彼女の中では完全に繋がっている(混同しているとも言う)んだな、と言うのがよくわかる演技でした。彼女は、ただただ自分の夢の中のオネーギンに恋してたんですよね。
そんなドロテですが、決闘後の慟哭とオネーギンへの憎悪は、これまで観たタチヤーナの中で一番激しかったように思います。
結婚後のゴージャスオーラはさすがの一言。ドレスが、ピンク強めのローズレッドで可愛い^^

対するユーゴのオネーギンは、本当に「嫌な奴」と言う感じ。踊りの美しさも相まって、1・2幕のタチヤーナへの態度は、悪魔的ともいえるほどの冷徹さとカッコ良さに溢れていました。

そんな2人の手紙のパドドゥは、火花散るほどの激しさで見応えがありました。
自分の時だけが止まっているのか納得いかない、なぜタチヤーナの時は動いているのか。それならば自分の時も動かして欲しい…、と言うわがまま自己中坊やなオネーギン。
それに対し、オネーギンには絶対になびかないと決めている、大人のタチヤーナ。オネーギンの熱さにほだされそうになるのを必死で抑えている様が気高く、美しかったです。

脇を固めるレンスキーとオリガのコンビも良かったです。2人とも、雰囲気が爽やかで技術が高い。特にマルクのレンスキーは、感情がダイレクトに伝わってくる熱演でした。

群舞も、1幕のロシアンダンスや3幕のワルツなど安定していて、やっぱりオネーギンの構成は素晴らしいなあと再認識。衣装の色は、一昨年観たシュツットガルトよりも明るめな感じがしました。
オケは、いつものシティなんですが、音量も変だし流れももたもたしてるし、大丈夫?という箇所が多数。どうせ公演が中止になると思って、練習してなかったのかしら、、、

終演後、幸せな気持ちで山手線に乗っていたら、空いている車内にオニール八菜さんを中心とするダンサーグループを発見。みなさん、マスクとか何もしてなくて、大丈夫なのかしら…とちょっと心配になりました;
次回来日は3年後でしょうか。その時は、ぜひ今回実現しなかった『ライモンダ』を持ってきていただきたいです!

全日本選手権2019~女子FS

2020年05月24日 | 氷上観戦日記
自分は結構、全日本チケットの抽選運がいい方かもしれない(さすがに、話題満載の男子FSは取れなかったけど)、と思いながら向かった代々木全日本。
SPを観て、上位は順当に決まるのかなあと思いきや、結構な波乱となりました(+_+)

<結果>
1. 紀 平 梨 花 関西大学KFSC SP1/FS1 229.20
2. 樋 口 新 葉 明治大学/ノエビア 4/2 206.61
3. 川 畑 和 愛 N高東京 7/3 193.96
4. 宮 原 知 子 関西大学・木下グループ 2/6 191.43
5. 横 井 ゆは菜  中京大学 9/4 190.92
6. 坂 本 花 織 シスメックス 3/7 188.26
7. 新田谷 凜 中京大学 10/5 184.26
8. 本 田 真 凜 JAL 6/8 181.34
9. 永 井 優 香 早稲田大学 8/12 173.88
10. 吉 岡 詩 果 植草学園大学附属高校 11/11 171.44
11. 山 下 真 瑚 中京大中京高校 5/16 170.75
12. 三 宅 咲 綺 岡山理大附高校 16/9 169.51
13. 河 辺 愛 菜 関西大学KFSC 14/10 169.28
14. 竹 野 比 奈 福岡大学 12/13 168.57
15. 浦 松 千 聖 中京大中京高校 13/14 167.21
16. 松 原 星 明治大学 23/15 155.31
17. 磯 邉 ひな乃  中京大学 19/17 152.59
18. 千 葉 百 音 仙台FSC 17/19 150.50
19. 吉 田 陽 菜 名東FSC 21/18 149.72
20. 佐 藤 伊 吹 明治大学 24/20 146.14
21. 松 田 悠 良 中京大学 18/21 146.05
22. 廣 谷 帆 香 岩手大学 15/22 143.63
23. 山 田 さくら  立命館大学 20/23 138.92
24. 津 内 胡 菜 近畿大学FSC 22/24 136.42

<代表選考>
世界選手権: 紀平梨花、樋口新葉、宮原知子
四大陸選手権: 紀平梨花、樋口新葉、坂本花織
世界ジュニア選手権: 河辺愛菜、川畑和愛

紀平さんが順当に優勝。このFSは、少し印象が薄いというかまとまりがないような気がしてたのですが、生で観たら、ストーリー性も緩急もあってすごく良かったです。
そして、嬉しかったのが2位のわかばっちょの元気さ^^シーズン初めは少し大変そうでしたが、ここに照準をしっかり合わせてきましたね。身体がキレキレだったし、笑顔も、ちゃんと目が笑っていました。後ろの滑走にかおちゃん・さっとんが控えている中でのSP4位だったので、安全策で行くことにしたのだと思いますが、滑走順が違えば3Aも見れたかもしれません。
3位はびっくりの川畑さん。FS第3Gが、新田谷さん永井さんゆは菜ちゃんと、自分の中での注目スケーターが多かったので、彼女の演技はなんとなくほわんと緩く見てしまい、あまり覚えていないんですよね。もっと集中して見ればよかった…と激しく後悔。(だって、あそこから台乗り展開くると思わんよー、、、)

SP2位のさっとんと、3位のかおちゃん。2人ともジャンプがかなり怖くて…。これは点数下がっちゃうだろうなとは思っていたのですが、ぼんやりイメージしてた以上の厳しさにショックを受けました。特にかおちゃんの点数には、観客から悲鳴が上がっていました。。。
そして、そんな大御所2人の間に食い込んだゆは菜ちゃん。生で観ると、想像以上にスケールの大きさや迫力が感じられる滑りでした。彼女のジュニア時代は、世界の舞台で大活躍と言う程ではなかったので、全日本ジュニア女王としてのシニア参戦も、決して派手なものではなかったと思うんです。でも、自分ができることを着実に頑張ってステップアップしている様は、とても応援したくなりますね。世界ランキングが考慮要件に入っていたとは言え、四大陸派遣がなかったのは残念でした。

新田谷さんはジャンプノーミスで7位!ラストと決めた全日本(その後続行することにしたようですが)でこんな演技ができるなんて、本当に強いですね。
SPはよい演技だった真凜ちゃんが8位。彼女の伸びやかさは、やはり生で観ると随一ですね。本当に、唯一無二の才能なんだと思います。それだけに、現在の立ち位置は本人も辛いでしょうし、見ている方も歯痒い、、、これだけの才能があるのだから、と期待する半面、今の女子の高難度化スピードを考えると、追いつくのは厳しいところまで来てしまっているのかな、とも思います。今後、大学生スケーターとして、どのような方向に進むのでしょうか。
すっかり落ち着いた「大学生スケーター」となった永井さんが、久々の一ケタ順位。楽しそうに滑っている様子が嬉しかったです。彼女は4年生での引退を決めているようなので、2020年が最後の全日本になるのかな。気が早いですが、素敵な花道になると良いですね。






マリインスキー歌劇場管弦楽団~チャイコフスキー・フェスティヴァル(2019/12/7ソワレ)~コンサートメモ

2020年05月23日 | 舞台鑑賞日記
滅多に聴けない、チャイコフスキーのピアコン2番を、あのマリインスキー&ゲルギエフで聴ける♪と言うことで、早々にチケットを押さえたこの公演。
直前にソリスト(セルゲイ・ババヤン)が降板になって驚きましたが、話題の藤田さんを聴けたので、これはこれでよかったです。

<曲目>
ピアノ協奏曲第2番
交響曲第5番

指揮:ワレリー・ゲルギエフ
演奏:マリンスキー歌劇場管弦楽団
ピアノ:藤田真央


お目当てのピアコン2番、藤田さんは、2楽章こそ「ちょっと爽やかすぎるかな?(VnとVcがコテコテな感じだったので;)」と言う感じがありましたが、1楽章後半の盛り上がり、そして3楽章の疾走感は素晴らしかったです。
オファーを受けたのがいつかはわかりませんが、準備期間が長くはなかったであろう中、素晴らしい初演だったと言えるのではないでしょうか。ゲルギエフにもだいぶ気に入られているようなので、これからも共演があるでしょうね。
オケは、やはり緩急が巧みです。敢えてベタ弾きな感じの演奏が、曲にマッチしていました。ロシア人のソリストだったら、3楽章の舞曲感がもう少し強くなったりしたのかな、なんてことも思ったり。

メインのチャイ5は、2楽章にウェイト(重点と言うことではなく、曲の流れやテンポの重さ)を置いた演奏。最後のClのpp(楽譜にはもっとpが並んでるのかな)の響きが素晴らしかったです。Hnソロは、うーん、もう一声欲しかったかな。
4楽章は丁寧な演奏かと思いきや、ラストの緩急と迫力が圧巻でした。ゲルギーさんも、暗譜でオケに迫る迫る。…絶対1plの奏者ウザがってるだろうなあ(笑)

アンコールは『くるみ』のパドドゥ。ベタベタで重くてキラキラで、これぞロシア!これぞチャイコフスキー!と言う、素晴らしい演奏でした。やっぱり、このオケのチャイコフスキーは良いですね。ブラヴォー(^o^)


ミハイロフスキー劇場バレエ『パリの炎』(2019/11/21マチネ)~鑑賞メモ

2020年05月17日 | 舞台鑑賞日記
久しぶりのミハイロフスキー劇場。ドゥアト版『眠り』も観たかったけれど、やはりここは「ロシアならではの演目」を観ようと、『パリの炎』にしました^^

<主要キャスト>
ガスパール(農夫):ロマン・ペチュコフ
ジャンヌ(ガスパールの娘):アンジェリーナ・ヴォロンツォーワ
ジャック(ガスパールの息子):アレクサンドラ・バトゥーリナ
フィリップ(マルセイユの青年):イワン・ザイツェフ
ディアナ・ミレイユ(女優):イリーナ・ペレン
アントワーヌ・ミストラル(俳優):ヴィクトル・レベデフ
ボールガール侯爵:ミハイル・シヴァコフ
ルイ16世:アレクセイ・マラーホフ
マリー・アントワネット:アーラ・マトヴェーエワ
キューピッド:サビーナ・ヤパーロワ
テレーザ(バスク人):クリスティーナ・マフヴィラーゼ

アレゴリック・ダンス
自由:イリーナ・ペレン、マラト・シェミウノフ
平等:スヴェトラーナ・ベドネンコ、アンドレア・ラザコヴァ、ユリア・ルキヤネンコ
友愛:ニキータ・ナザロフ、アンドレイ・ヤフニューク

指揮:パーヴェル・ソローキン
管弦楽:シアターオーケストラトウキョウ

ジャンヌ役のヴォロンツォーワと、フィリップ役のザイツェフは、正統派ロシアンと言う雰囲気。ヴォロンツォーワは少しだけ動きが雑な時がありますが、2人とも、役柄が似合っていて良かったです。

主役以上に印象に残ったのは、女優役と自由の象徴を踊ったペレン。高難度リフト(静かに支えるシェミウノフがまたすごい)や難しそうな振付も軽々とこなすし、何よりも、神々しいオーラに目がくらみそうでした。いやはや、さすがです。(それなりの年だよね?と思ってプロフィール見たら、同い年でした。)

その他で印象に残ったのは、マリー・アントワネット役のマトヴェーエワ。あのロシアン集団の中でさえ目立つ首の長さと頭身に、思わず見惚れてしまいました。(お手紙には、結局何が書いてあったんだろう???)

以前ボリショイで観たラトマンスキー版と少しストーリーが違うらしく、お兄ちゃん(ジェローム)カップルは登場しませんでした。なので、ジェローム役も女性が配役されており、主要な踊りを踊る感じではありません。
物語としては少し薄くはなりますが、おかげでラトマンスキー版の鬱ラストとでも言うべき場面がなく、皆で踊って大団円なのは、楽しくて良いですね。

演出や装置は、宮廷と街中のコントラストがはっきりしている感じ。ちょっと、映像場面が長くて、間延びする場面もありました。
衣装は、割とラブリー系?色とりどりで可愛かったです^^
オケは、まあ、シアターオーケストラトウキョウなので、、、Tpが上手いところにやってほしかったな、と思います。



ミュージカル『エリザベート』(2019/8/12マチネ)~鑑賞メモ

2020年05月16日 | 舞台鑑賞日記
4月にやっていた帝国劇場『レ・ミゼラブル』を観たかったのだけれど、慣らし保育(+その間の子供発熱)やら職場復帰準備やらで、結局実現せず。リベンジ?に『エリザベート』を買ったのでした。

<主要キャスト>
エリザベート(オーストリア皇后):愛希れいか
トート(黄泉の帝王):井上芳雄
フランツ・ヨーゼフ(オーストリア皇帝):平方元基
ルドルフ(オーストリア皇太子):木村達成
マダム・ヴォルフ(娼館の女主人)/ルドヴィカ(エリザベートの母):未来優希
ゾフィー(オーストリア皇太后、フランツの母):剣幸
ルイジ・ルキーニ(エリザベート暗殺者):成河
少年ルドルフ(子役):大橋冬惟

お馴染み、井上さんのトートは、さすがの空間支配力。ただ、この日はちょっと不調でしたかね。もともと私、井上さんの高音の出し方が、ちょっと癖があるというかキツくて苦手なんですが(演技力諸々も総合して彼のトートのファンではありますが)、この日は一際その特徴が気になりました。でも、全体的には盤石の安定感。
愛希さんのエリザベートは、素直な歌い方ですが、ドラマ性もしっかりあって、今まで観たシシイの中で一番好きかも^^「私だけに」のドラマティックさや、トートと対峙する時の戦闘モードなど、結構「アツい」シシイです。メイクがちょっとたぬきメイクなのはなぜ?ラストシーンはポワントを履いているように見えました。

フランツの平方さん、前に別舞台で観た時に、ちょっと音程が微妙だったので心配していたのですが、この日はまずまず安定していました。演技はだいぶあっさりですけどね。まあ、私は田代さんのフランツ(舞台の中でちゃんと歳をとっていく様とか、トートと対等にシシイを獲り合うところとか)のファンなので、その辺は仕方ないかな。
成河さんのルキーニ、初めて観ましたがいいですね!良い意味で、存在感無く語り部として溶け込んでいるのに、要所要所でふと不気味さもある。出るところと引くところのバランスが上手いんでしょうね。
ゾフィーの剣さんも、ちょっと調子悪そうでした。逆に、もっと聴きたかったのは、ルドヴィカ/マダム・ヴォルフの未来さん。
青年ルドルフの木村さんは、頑張れ。。。

演出では、夜のボートの2重唱が鏡に映るところが良かったです。フランツ・ヨーゼフ贔屓としては、毎回じーんとしてしまうシーンです。



2020年も、山崎さんのトートデビュー(たれ目トートってどうなのかしら;)を引っ提げて再演の予定だった『エリザベート』ですが、こちらもコロナ騒ぎで中止に。舞台関係は、しばらくつらい時期が続きますね。。。

英国ロイヤルバレエ『ドン・キホーテ』(2019/6/26)~鑑賞メモ

2020年05月10日 | 舞台鑑賞日記
なぜ敢えてロイヤルでドンキ…とぶつぶつ言いながらも、観れば楽しいロイヤルクオリティ:P

<キャスト>
ドン・キホーテ:ギャリー・エイヴィス
サンチョ・パンサ(従者):フィリップ・モズリー
ロレンツォ(宿屋の主人):クリストファー・サンダース
キトリ(ロレンツォの娘)/ドゥルシネア姫:ナターリヤ・オシポワ
バジル(床屋の青年):ワディム・ムンタギロフ
ガマーシュ(裕福な貴族):トーマス・ホワイトヘッド
エスパーダ(闘牛士):ヴァレンティノ・ズッケッティ
メルセデス(街の踊り子):ベアトリス・スティックス=ブルネル
キトリの友人たち:メーガン・グレース・ヒンキス、アンナ・ローズ・オサリヴァン

ジプシー(ソリスト):ロマニー・パイダク、ルカス・ビヨンボウ・ブランズロッド
ドリアードの女王:クレア・カルヴァート
アムール(キューピッド):イザベラ・ガスパリーニ

ドゥルシネア姫(第1幕):ヘレン・クロフォード
ファンダンゴ(ソリスト):ジーナ・ストーム=ジェンセン、リース・クラーク

指揮:マーティン・イエーツ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
ギター演奏(舞台):デイヴィッド・バッキンガム、トーマス・エリス、フォーブス・ヘンダーソン、ナイジェル・ウッドハウス

とにかく、オシポワとムンタギロフのコンビが凄すぎた!ちょっと周囲から浮いているのでは?と思ったくらい。
オシポワのキトリは、さすがのはまり役ですよね。気が強くて、見ていてスカッとする女子。ドルシネアは、姫というよりも女王の貫録。ドルシネアなのに、超絶回転で笑ってしまいました。
ムンタギロフは優しくて上品なバジル。でも、こちらも超絶技巧です。

メルセデスのスティックス=ブルネル、キレが良くて生き生きとしていて可愛かったです^^エスパーダのズッケッティはちょっと薄かったかなー。ジプシーの頭領(お名前、どっちだろ?)の方が印象に残りました。
ギャリーさんのドン・キホーテと、ホワイトヘッドのガマーシュはさすがの演技力ですね。サンチョパンサのモズリーも頑張れ。
カルヴァートのドリアードの女王は、ちょっと元気系?まあ、女王然としたドルシネアとはある意味キャラ分けができていました。キューピッドのガスパリーニが可愛らしかったです。

コールドは、そういう振付なのかも知れませんが、ちょっとばらばらした感じがありました。ジプシーダンスが生き生きとしていて良かったです。

演出としては、プロローグがちょっと長すぎるかなあと言う印象。狂言自殺のところも、少しごちゃごちゃしてわかりにくい気がしました。
衣装や舞台装置は全体的に可愛らしいのですが、夢の場のガーベラ装飾はクドすぎるかなあ。干し草製のロバがすごかったです。何かで展示してほしい。
音楽は、ちょっとメリハリが薄かったかなあと言う印象。普通のバージョンと少し音を変えているのかな?と言う箇所もありました。

大好きなロイヤルだし、大好きなドンキだし、観れば楽しいのですが、やはり次回来日(2022年?)は「ロイヤルならでは」の演目でお願いしたいですね。NBSさん、よろしく~。